子育て部門
待機しないママたち
部門別ランキング3位
2013年4月1日時点で、保育所に入りたくても入れない、いわゆる「待機児童」は昨年度と比較すると約2,000 人減少しているものの、いまだ22,741人もいることが厚生労働省から発表されている。これに対し、子供を4月から認可保育所に入れたいと希望したのに認められなかったのは行政の義務を果たしていないとして、今年2月に東京都杉並区や足立区の母親らが集団で区に異議申立てを行うという決断をした。
子育てグッズ ガイド
遠藤 まさ子
「ただ現状に対する不満を述べるのではなく、『行政不服審査法』という法律にもとづいて弁護士を立てて、母親自身が訴えを起こした、ということの意義は大きいと思います」
子育て ガイド
猪熊 弘子
「スマートフォンの普及が、こういった訴えを起こす母親たちの結集に一役買ったのだと思います。ツイッターで、『待機児で保育所に入れない』というツイートが多くの共感を得て、たくさんの人が集まったのではないでしょうか。SNS、特にツイッターがなければ、杉並の訴えはここまで大きくならなかったと思います。母親たちが集団で、力を持つことができるようになったのではないでしょうか」
子育て ガイド
高祖 常子
「SNSで同じ意見のママたちが、瞬時にしてつながれるようになったことも大きいと思います。そして、ママたちが自分の考えを表明し始めたということ。『しかたない』ではなく、『言うべきは言う』という方向に、ママたちの意識が変わってきていると思います」