イベントレポート
2013年11月19日(火)、All About 初のアワード企画である「国民の決断2013」のプレス向けランキング発表会を開催しました。 発表会では、テレビ・新聞・雑誌などのメディア関係者にお集まりいただいた中、全10部門30項目から選ばれた「国民の決断」のうち1位から10位までのランキングを発表しました。 「国民の決断」とは、人の一生を左右するものから日々の細かなものまで、人生の大小様々な決断を浮き彫りにし、2013年を切り取るアワードです。今回、総勢30名を超える各分野のガイドと審議を重ね、さらに編集部による審査を経て、このランキングを作成しています。
はじめにAll About編集長・西村俊彦による挨拶があり、その後ランキングを発表し、審査員となった各部門のガイドが解説をしました。 今年のランキングは、「未来予期治療」や「自己表現起業」、「子供に頼らない自立型老後」など、医者や他人に頼らず、自分で自分の未来を決める決断が多く挙がったことが印象的でした。
10位 趣味(旅行)部門「スロー&リッチな旅」、9位 子育て部門「0歳からの英語教育」、8位 妊娠・出産部門「夫婦で挑む不妊治療」
10位は趣味(旅行)部門の「スロー&リッチな旅」です。 2013年はクルーズ船や、豪華寝台列車「ななつ星」の登場など、移動も楽しめる旅が好まれるようになりました。 これについて、All About「旅の準備・便利・お得」ガイドを務める村田和子氏は「消費者は、早い、安いだけではなく、旅の楽しみとして移動手段を選び始めました。それが今年の大きな特徴だと思います」と解説。 また、来年の展望については「今年以上に多くの外国籍のクルーズが日本発着を行うので、クルーズ人気はより高くなるでしょう」と予測しています。
7位 結婚・離婚・再婚部門「堂々再婚」、6位 老後部門「子供に頼らない自立型老後」
7位は結婚・離婚・再婚部門の「堂々再婚」です。年々「再婚」件数が増加し、どちらかというとネガティブに捉えられていた「再婚」自体に対する世間の目が変わってきており、また、ウェディング業界の“再婚者”支援プランなどといった後押しも増えてきています。All About「再婚」ガイドの大和田浩子氏は「テレビの影響は大きいですね。『できちゃった結婚』もそうですが、芸能人の『再婚』がワイドショーなどで追及されることはほとんどなくなりました」と語っています。
5位 就職・転職・スキルアップ部門「自己表現起業」、4位 住まい部門「『中古でいい』から『中古がいい』へ」
4位は住まい部門の「『中古でいい』から『中古がいい』へ」です。 若い世代を中心に中古物件を自分好みにリノベーションすることが人気になるなど、あえて中古を選ぶという決断をする人が増え、根強かった「新築信仰」が崩れ始めました。 これについてAll About「賃貸・部屋探し」ガイドの上野典行氏は「中古マンションの成約件数は前年同時期を8期連続で上回っており、また今年は増税前の需要などで特に住宅が売れた。新築は買えないが、中古マンションであれば住みたい街に住むことができる、という若い世代の傾向も見られました」と解説しています。
3位 マネー部門「休眠投資家の再起動」
3位はマネー部門の「休眠投資家の再起動」です。2012年の末から株式市場が「アベノミクス」で盛り上がりを見せ、リーマンショック以降“休眠”していた投資家たちが再び活動し始めました。 これについてAll About「投資信託」ガイドの深野康彦氏は「リーマンショック以降、投資家たちが、売り時がなくずっと持っていた株を手仕舞ったのが今年ではないでしょうか。むしろそうして得たお金で、もう一度投資をしようと考えている人もいます。『手仕舞い』+『再稼働』という流れでしょう」と解説しています。
2位 ライフスタイル部門「検索ママのスマホ消費」
ランキング2位は、ライフスタイル部門の「検索ママのスマホ消費」です。2013年は主婦の2人に1人がスマホを使用するようになり、家族で所有しているパソコンを使わずとも、自分のスマホでインターネットを自由に使えるようになりました。実際に、家計管理アプリやネットスーパーが多く活用されるなど、主婦の消費行動に大きな変化が現れてきています。これについてAll About「時短生活」ガイドのももせいづみ氏は「家族割で子どもと一緒にスマホに変えたという主婦が多いですね。私はインターネットがあまり浸透していない頃からブログなどを書いていましたが、明らかに今年からこれまでの層とは違った人たちからコメントが返ってくるようになりました。それも、同じ地域に住む主婦であったりするから驚きです」と語っています。
1位 健康部門「未来予期治療」
ランキング1位は、健康部門の「未来予期治療」です。2013年の5月に、ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが乳がん予防のための両乳房切除及び再建手術を公表したように、未来の自分が罹りそうな病気を見据え、治療を施す決断をする人が増えつつあります。これについてAll About「家庭の医学」ガイドの菅原道仁氏は「かつての日本人において医療とは、『先生にお任せします』のような、受け身の姿勢で臨むものでした。しかし、時代背景の変化とともに医療は発展を遂げてきました。それは大きく分けて4つの段階があります。病気になってから治す『治療』、病巣の『早期発見』、メタボやロコモなどの『予防』、そして4つ目が、ここで1位となった『未来予期治療』です。遺伝子検査などによって個人の健康不安の要素を予想し、それに対して予防策を講じることのできる技術が発展してきたのです」と語っています。
【発表会の様子】
【当日の発表資料】
本アワードは今回初の試みでしたが、2014年以降も継続して行う予定です。下記に記載の報道関係者向けメールマガジンにて、2014年の本イベントの告知や、オールアバウトならではのおススメ情報や専門家を紹介いたしますので、ぜひご登録ください。