老後部門
定年のないシニア
部門別ランキング3位
今年の4月から「改正高年齢者雇用安定法」が施行になり、企業は希望者全員65歳までの継続雇用制度の導入を義務付けられた。また、厚労省が2012年10月に発表した「高年齢者の雇用状況」集計結果によると、51人以上規模企業における60歳以上の常用労働者数は約240万人で、2005年に比べると約135万人増加していることが明らかになっている。年金受給年齢の引き上げもあり、定年後も何かしら働き続ける決断をするシニアが増加し続けている。
SOHO・在宅ワークで働く ガイド
宮田 志保
「老後の働き方を具体的に考えるようになった人が増えたと思います。背景としては、年金支給年齢の引き上げがあります。自分の老後に関しては、自分でなんとかしなくてはいけない時代に入っているにもかかわらず、『定年』の設定年齢が早すぎるように思います。しかしながら、企業における65歳以上までの定年引き上げについては、浸透しているとは言えない状態です。老後を豊かに過ごすために『お金を貯めたい、貯めないといけない』ことを現実的な問題として受け止め、若者に負けないようなハードワークではなく、年齢相応の働き方を選択し、生涯現役を貫くようなパワフルなシニア層が増えているのではないでしょうか」