結婚・離婚・再婚部門ランキング
- 1位
-
合コンより、アプリで恋活
結婚したいのにできない男女 性格や条件のミスマッチも
国立社会保障・人口問題研究所が、18歳以上50歳未満の独身者を対象に実施した「第14回結婚と出産に関する全国調査」(2010年6月に実施/有効票数1万581件)。その中から18歳以上35歳未満の未婚男女を中心に集計したところ、結婚する意志を持つ男女は9割近く(男性86.3%、女性89.4%)と、依然、高水準にあった。なのに、結婚できないのはなぜか。
「今の20~30代の男性はゲーム世代なので、特にコミュニケーション能力が欠落する傾向にあります。一方、女性は大事にされたいお姫様願望があるため、ミスマッチが生じます」と話すのは「恋愛」ガイドの植草美幸氏。また、「再婚」ガイドの佐竹悦子氏は、「結婚相談所に来ても、相手の家族関係や年収など、先の先のことまで心配して破談にする人が多いです。失敗したくない気持ちから、完璧な条件を求めてしまうのでしょう」と分析する。
ネットで恋人探しももはや抵抗がなくなった
前述の調査によると、25~34歳の男女が「独身でいる理由」として挙げた最も多い回答は、「適当な相手にめぐり会わない」(男性46.2%、女性51.3%)。この結果から、今は、結婚したくても出会いがないから結婚できない時代であることが浮き彫りになった。こうしたニーズに応えようと、Facebookを利用して「肉会」「寿司会」を行うソーシャルマッチングサービスや「Omiai」「pairs」などの恋活アプリが、ここ1~2年の間に続々とサービスを開始。たとえば、「pairs」の累計会員数は70万人にも上る。
また、Facebookを活用した婚活アプリ「マッチアラーム」を開発・運営するマッチアラーム社が20~30代の独身男女2,359名を対象に恋愛・結婚に関するアンケート調査を実施したところ(調査は昨年秋に実施)、「ネットで知り合った人と実際に会ったことがある」と答えた人は男性63.0%、女性70.8%にも上る。
少し前なら、ネットで恋人探しといったら「出会い系?」というネガティブなイメージがあったが、それも今では薄れ、出会い方の一つとして活用されている格好だ。まさに、結婚できていない人たちが出会うことを決断し、アプリで恋活をしているのだ。
- 2位
-
挙式披露宴付き“脱・控えめ”再婚
厚生労働省の「人口動態統計」によれば、年次別婚姻件数に対する再婚の割合(夫妻どちらか一方が再婚、または夫婦ともに再婚)は、1975年の12.7%から2012年には26%へ。もはや結婚するカップルの4人に1人強が再婚だ。
再婚の増加は、昨年もこの部門のトップに輝いたトピックスだが、今年は再婚カップルが挙式披露宴を行うという、さらにポジティブな決断をした。リクルートブライダル総研が行った調査では、再婚カップルの挙式実施率は2010年の34.7%から2013年は41.8%に、披露宴実施率も2010年の29%から2013年は35.7%と上昇傾向にある。
★「再婚」ガイド 佐竹悦子氏
再婚は去年より確実に増えています。「再婚の人のほうが安心だ」と考え、再婚同士の結婚が増えているからでしょう。
★「恋愛」ガイド 植草美幸氏
以前は離婚すると「バツイチ」などといましたが、今は離婚を「バツ」で数えるのではなく、再婚を「マルニ」などと「マル」で数えるポジティブな考え方が出てきています。そうした傾向が、挙式と披露宴を行う流れを後押ししているのでしょう。
- 3位
-
夫婦、もう一度愛を誓う
連れ添って来た夫婦が人生の節目にもう一度愛の誓いを立てる「バウリニューアル」(Vow Renewal =あらたな誓い)。この欧米の習慣が、日本でも徐々に現れている。
昨年11月には、その日本初の普及・啓発団体である一般社団法人バウリニューアルジャパンが設立され、今年は日経MJ、NHK、テレビ東京、朝日新聞など、実際にバウリニューアルを実施した夫婦などの話題が多数のメディアで取り上げられた。親に子供がプレゼントする形で家族のイベントの中に取り入れたり、海外旅行先でセレモニーを行ったりといった方法で広がり始めているというバウリニューアル。前出の社団法人は、この文化を特に家族に向けて「バウリニューアルデイ」=「ありがとうを伝えられる日」として普及を図る考えだ。
★「離婚」ガイド 岡野あつこ氏
アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットのように子供が大きくなってから家族で結婚式を挙げるパパママ婚も、バウリニューアルの一形態として広がっていくのではないでしょうか。