■「信頼できる2種類の情報」とは?



自分たちのサービスのお客様はもちろん、まだ接点のないさまざまな立場の人にもちゃんと情報を届けて、しかも好意的に受けとめてもらうためのPRはなにか?そう考えたとき、メディアを介したコミュニケーションは依然として重要であるなか、それ以外の手段を活用することの必然性、今までの一方通行の情報発信だけでは不十分だということに、広報の方々も気付き始めている。


1つは、自分がよく知っている身近な人。「この人が言ってるんだから本当だろう」と思えるほどよく知っている人ですね。もう1つは、本当かどうかをロジカルに判断しやすい材料を持っている人。その材料として、専門的なバックグランドを持っていることは大きな強みなんですよね。

■オタクのマス化が進んだ?! 専門家のイチオシが響く時代


だからこそ、信頼できる専門家がイイって言ってるものを頼りたいというニーズは増えているのかと思っていて。わざわざ何十軒もお店を回ったり、スペックやレビューを比べ読んだりしなくても、例えば家電だったら家電の専門家が「今はこれが買い!」とオススメしているものから選ぼうかなとか。
All Aboutでも専門家がイチオシするものを紹介する文字通り「イチオシ」というメディアがあるのですが、商品サイトへの送客率がものすごく高いんですね。「成城石井で手土産を買うならコレ!」のように、紹介するものを1記事1つに限定していることも分かりやすいのかもしれません。

20年前だったらただオタク呼ばわりされていたような存在が、今は脚光を浴びて「このジャンルだったらこの人」と注目されている。そういった面でも、ニッチな情報をこそ欲する人が多くなってきているという、この時代特有の空気を感じますね。ニッチなほど注目を集めやすくなっている。
■今後のプレスリリースのあり方


人の心を揺さぶり、人を動かす情報を発信する。そこに新たなPRの可能性が潜んでいるのではないでしょうか。




今、PR TIMESは地方展開をしたり、スポーツチームやNPOに使っていただいたり、いろいろな方面で活用いただいているんですが、それはまさに情報を発信する側のバリエーションを増やす取り組みなので、今回のように情報を受ける側のバリエーションを増やしていくという取り組みも、今後は注力していきたいと考えています。
専門家に限らず、広報の方々が「この人たちに情報を送っておくとメリットがある」と感じられるような対象者、さらには情報を必要としていて新たな活用を生み出すような方たちを、リリースを送る選択肢としてさらに増やしていきたいですね。

Rankingランキング
- MONTH
- WEEK