柔軟な対応力でSREチームの底力を引き出し、事業のポテンシャルをより高めていく
日々進化していくネット業界。オールアバウトの土台をしっかりと支えるSREグループは、2022年度からGCPの技術基盤を刷新。開発メンバーもインフラの運用ができるよう環境を整え、リードタイムの短縮、インフラコストの削減に大いに貢献しました。今回はSREグループのマネジャーである甘粕さんに、チームをどのようにまとめあげ、結果を導いてきたのか話を聞きました。
甘粕 元基(あまかす はるき)
システム部 SREグループ マネジャー 大学卒業後、数社を経て2017年にオールアバウト入社。インフラチームからSREグループへ移り、現在に至る。2023年度オールアバウトグループ社長賞を受賞。 |
■バックオフィス一筋20年
―まずは、今までの経歴から教えてください。
新卒1社目はメガバンクに派遣で出向していました。結構苛烈な環境だったので仕事に対する過酷さみたいなのはそこで学ばせてもらったかなと思っています。大概のことは苦に感じなくなりましたね。そこでは、花形の開発チームの環境を整えるチームに所属していました。5年ぐらい働きましたが体を壊してしまい会社を辞め、1年半ぐらい療養してからWebサービスの監視専門の会社に転職しました。
監視会社というのは、クライアントのホームページの監視システムを作って問題なく動いてるかを観測し、異常を検知したときには復旧や状況説明などを専門的に行う会社のことです。その後、ソーシャルゲームの会社に転職し、インフラ担当に携わっていました。
監視会社というのは、クライアントのホームページの監視システムを作って問題なく動いてるかを観測し、異常を検知したときには復旧や状況説明などを専門的に行う会社のことです。その後、ソーシャルゲームの会社に転職し、インフラ担当に携わっていました。
―見事にずっとバックオフィス一筋ですね。
そうですね。表に出て何かワイワイするよりも、しっかり地盤を固めるという方が性格的に合う、昔からそんな感じですね。子どものころからあんまりガチャガチャしているのは好きじゃなくて、あるべきところにあるべきものがあってほしい感じがする。
あ……! でも自分の部屋はそうなっていないな(笑)。
あ……! でも自分の部屋はそうなっていないな(笑)。
―そして2017年にご友人に誘われて、オールアバウトに転職されたのですね。
はい。前職で一緒だった人が誘ってくれました。どの転職も職場の人の紹介なんです。いい人間関係がずっと続いていて今の仕事にも役立っています。
前職ではゲームのインフラを構築していたんですが、会社の考えが保守的でAWSとかGCPと言われるクラウドインフラにはあまり挑戦的ではなかったんですよね。このままこの会社にいても世の中に置いていかれるなと思い、GCPをすでに取り入れているオールアバウトに先進性を感じ、自分も成長できるかなと思って転職しました。
実際、オールアバウトでいろいろ経験もさせてもらったので、あのときの選択は間違っていなかったかなと思っています。
前職ではゲームのインフラを構築していたんですが、会社の考えが保守的でAWSとかGCPと言われるクラウドインフラにはあまり挑戦的ではなかったんですよね。このままこの会社にいても世の中に置いていかれるなと思い、GCPをすでに取り入れているオールアバウトに先進性を感じ、自分も成長できるかなと思って転職しました。
実際、オールアバウトでいろいろ経験もさせてもらったので、あのときの選択は間違っていなかったかなと思っています。
―確かに、オールアバウトには先取り精神がありますね。
■「ポジティブやじうま」から「人が成長しやすい土壌を整える」へ
―入社してインフラグループに配属後、SREグループに異動していますね。
入社当時はインフラチーム2名、基盤チーム1名でしたが、入社半年後に合体してSREグループになりました。でも、基盤チームのメンバーがその後抜けたので単純に仕事が増えただけという感じです(笑)。
―プレイヤーズで取材を受けた時点では、チームの壁を超えてどんなトラブルにも首を突っ込んでどんどん解決していく姿勢が「ポジティブやじうま」と評されていましたね。その後2018年からはSREグループのマネジャーとなり、仕事の仕方はどのように変化しましたか?
そうですね。手を動かす仕事の方が私の性に合っているとは思うんですが、今はメンバーがしっかり時間を取って仕事をできるように環境を整えるマネジメントに重きを置いています。ですから2018年の取材当時と今とでは、ちょっと違うかもしれないですね。
インフラエンジニアとしての成長の秘訣は“ポジティブやじうま”精神! - About All About
月間3,000万人という多くの方にご利用いただいている「All About」。普段、何気なく閲覧しているサイトですが、大量のアクセスがある中で、常に快適な状態を維持するためには、裏で活躍するインフラエンジニアの存在が欠かせません。そこで今回はシステム部SREグループで活躍する甘粕(あまかす)さんに、インフラエンジニアのお仕事について語っていただきました。
―その変化は、何かきっかけのようなものはありましたか?
2019年ごろだったと思うんですが、全員ミーティングが多くて、メンバーの作業時間が取れない状態になっていたのが最初のきっかけだったかな。メンバーに「ちゃんとマネジメントして、そのチームとしてのパフォーマンスを活かせる工夫をしてほしい」と言われちゃって。それから、ミーティングは私だけが全部に出席して、メンバーに必要なことを私から共有するようにしたんです。
―しっかりしたメンバーたちですね。
本当に耳が痛いな(笑)。メンバーたちは若いし、手を動かす時間はそのまま経験として蓄積されるので、その時間を損ないたくはないですからね。今はプレーヤーとして伸ばせる環境を提供できているかなと思っています。もちろん、私もこぼれたものや浮いているものを拾いつつですが、以前とはバランスが違っています。
―どんなところにむずかしさを感じますか?
そうですね。実際このやり方にはデメリットもあって、私がミーティングに出て聞いた話を噛み砕いて情報共有するというのは伝言ゲームになりますし、1回私を挟むので、担当者同士が直接的なコンタクトができない。そうなると担当者が参入してくるタイミングも遅れてしまうこともあります。それは困るので最初から出てくれと言われたり、最初から参加したのに必要ないときもあったり、「これ俺言いましたよね」なんて言われることもあって板挟みになることもありますね。ケースバイケースです。
―結構みんな言いたい放題ですね(笑)。
まあ、言いたい放題言えるぐらいの関係性の方がいいんじゃないでしょうか。チームとしては、できる限りフラットでフランクな方がいいかなと思っています。
■ポジティブな影響を与えてくれたメンバーへ感謝
―どのエピソードからも、甘粕さんのフラットさを感じます。そんなチームメンバーへの思いをお聞かせください。
去年までは今の約2倍のメンバー体制でした。彼らにはすごく頑張ってもらったなという感謝の気持ちです。今SREグループで進めている標準化という大きい対応がありますが、大枠の「こんなことをやりたい」というところから具体的な内容を詰めるところまで、私1人では到底できなかったことだと思っています。
メンバーはかなり先進的なこともバンバン積極的にやってくれて、他社と競争できるぐらいの基盤構築、標準化に関して貢献してくれました。技術的な貢献以外にも、開発部の振り返り会議に参加して技術的なアドバイスをするなど、会社に対する踏み込みなども非常に積極的にやってくれて、私に対してもポジティブな影響を与えてくれたなと思っています。メンバーの石井はWayを体現し、第1回よく踏み込んだで賞も受賞しました。
第1回 よく踏み込んだで賞 石井さんの「わたしの踏み込み」 - About All About
全方位へ惜しみなく「踏み込む」ことで、チームの垣根を越えてエンジニアチーム全体が活気づいた。社内エンジニアから“神”と崇められる石井さんの「踏み込み」を詳しく聞きました。
ですから今回の社長賞受賞に関しては、個人に対する賞であるものの、私個人に対してはちょっと過大評価かなと感じているんです。
―メンバーが非常に仕事をしやすい環境を作ったというところが社長賞につながったんですね。
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