肩の力をすっと抜いてくれるおまじない
社員が大切にしている言葉を紹介する連載企画「Quotes」。第53回は、PrimeAd事業部 Marketing Operation部 クリエイティブディレクショングループ 安見さん。完璧を求め、つい没頭してしまいそうなときに思い出す母の言葉を紹介します。
高校生か大学生の頃だったと思うのですが、母からふと言われて、それ以来、自分の中で定期的に思い出す言葉があります。
私はよく「真面目だね」とか「真面目そうだね」とか言われるタイプで、一度、自分の中で決めたことに対しては、かなり集中して根詰めて取り組むような人間でした。スポーツをやっていた時も、やりすぎて燃え尽き症候群的な症状になったこともありました。自分なりの完璧を求めて、時には周りの意見もあまり耳に入らず、まっすぐに集中してしまうような感じだったのです。
しかし、そんな私を傍から見ていた母には、苦しそうに見えたのかもしれません。ある日、突然
私はよく「真面目だね」とか「真面目そうだね」とか言われるタイプで、一度、自分の中で決めたことに対しては、かなり集中して根詰めて取り組むような人間でした。スポーツをやっていた時も、やりすぎて燃え尽き症候群的な症状になったこともありました。自分なりの完璧を求めて、時には周りの意見もあまり耳に入らず、まっすぐに集中してしまうような感じだったのです。
しかし、そんな私を傍から見ていた母には、苦しそうに見えたのかもしれません。ある日、突然
もっと適当で良いんだよ
と言われました。
私は、父と母、姉、私の4人家族で、母以外は全員A型、母だけがB型です。母には独特のペースと世界観があり、よく母以外の3人と母とで意見が対立することがありました。あまり血液型占いは信じない方でしたが、こうも母だけすれ違うことがあると、やはり血液型の影響ってあるんだなと思ったほどです。
そんな母から突然言われたため、その時は「いい加減なことを言わないでほしいな。適当にやってたら良い結果なんて生まれないだろ」と、怒りに近い感情が自分の中でありました。
しかし、冷静になってふと、「適当」という言葉を調べてみると、下記のような説明がありました。
--------------------------
1.
ある性質・状態・要求などに、ちょうどよく合うこと。ふさわしいこと。
「―な訳語がない」
2.
度合がちょうどよいこと。
「―な温度」
3.
《「―に」の形で》
いい加減に。要領よく。
※「Oxford Languages」より引用
--------------------------
私はそれまで、「適当」という言葉はネガティブなものだと認識していました。しかし、実際は、「ちょうどよく合うこと。ふさわしいこと。」など、とてもポジティブな意味があることを知りました。「過ぎたるは及ばざるが如し」という言葉もありますが、根詰めて「やり過ぎて」しまうのは、ただの自己満足に近く、あまり良くはなくて、むしろ「適当=ちょうどよく」やれる方が自分の中でも理想だなと思うようになりました。
おそらく母は、ここまで考えて私に言ったのでは無いと思うのですが、その言葉は私のその後の人生においても印象に残る言葉となりました。
とはいえ、性格というのはすぐに変えられるものではありません。「ちょうどよく」と言ってもその塩梅が難しく、ついつい根詰めたり、肩に力が入りすぎてしまうこともあるため、そう感じた時は、今でもおまじないのように心の中で「もっと適当に、もっと適当に」と唱えるようにしています。
私は、父と母、姉、私の4人家族で、母以外は全員A型、母だけがB型です。母には独特のペースと世界観があり、よく母以外の3人と母とで意見が対立することがありました。あまり血液型占いは信じない方でしたが、こうも母だけすれ違うことがあると、やはり血液型の影響ってあるんだなと思ったほどです。
そんな母から突然言われたため、その時は「いい加減なことを言わないでほしいな。適当にやってたら良い結果なんて生まれないだろ」と、怒りに近い感情が自分の中でありました。
しかし、冷静になってふと、「適当」という言葉を調べてみると、下記のような説明がありました。
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1.
ある性質・状態・要求などに、ちょうどよく合うこと。ふさわしいこと。
「―な訳語がない」
2.
度合がちょうどよいこと。
「―な温度」
3.
《「―に」の形で》
いい加減に。要領よく。
※「Oxford Languages」より引用
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私はそれまで、「適当」という言葉はネガティブなものだと認識していました。しかし、実際は、「ちょうどよく合うこと。ふさわしいこと。」など、とてもポジティブな意味があることを知りました。「過ぎたるは及ばざるが如し」という言葉もありますが、根詰めて「やり過ぎて」しまうのは、ただの自己満足に近く、あまり良くはなくて、むしろ「適当=ちょうどよく」やれる方が自分の中でも理想だなと思うようになりました。
おそらく母は、ここまで考えて私に言ったのでは無いと思うのですが、その言葉は私のその後の人生においても印象に残る言葉となりました。
とはいえ、性格というのはすぐに変えられるものではありません。「ちょうどよく」と言ってもその塩梅が難しく、ついつい根詰めたり、肩に力が入りすぎてしまうこともあるため、そう感じた時は、今でもおまじないのように心の中で「もっと適当に、もっと適当に」と唱えるようにしています。

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