セールスマンの父が教えてくれた、人を喜ばせる術
社員が大切にしている言葉を紹介する連載企画「Quotes」。第34回では開発部 マーケティング開発グループの茂木さんが、今でも大切な行動原理としているという、幼き頃に父に諭された“処世術”を紹介します。
私の父は50年以上ミシンの販売を行っているセールスマンです。早くに両親を亡くし、兄夫婦に育ててもらっていたことから高校・大学は夜間学校に通い、昼間はミシンの販売と修理の仕事をしていました。30代で独立した父は私たち家族を養うため、日々精力的に仕事をしてくれていました。幼いながらに働く父がかっこいいなと思っていたことを思い出します。
仕事が忙しくてもいつも向き合ってくれる父
母も家業のミシン店で父と一緒に働いていたこともあり、小さい頃から兄弟3人で家の手伝いも僅かながら行っていました。いつかの年末の大掃除、まだ小学生だった私は遊びに行きたくてしょうがないのを我慢しながら嫌々手伝っていました。頼まれていた掃除が終わり、遊びにいけると思っていた矢先、父から次は窓拭きをして欲しいと頼まれた私はとても嫌そうな顔をしながら渋々頷きました。そんな時に父から言われた言葉が今でも私の胸に残り続けています。
どうせやるなら笑顔でやりなさい。
嫌々されたら頼んだ相手がどんな気持ちになるか考えなさい
今思えば子供のわがままを叱っているだけなんですが、社会に出てからも間違いなくこの言葉が私の行動原理の一つになっています。
父に言われてからも自分の中で何度も反復していくうちに以下のように考えるようになりました。
・「頼まれたこと」、「自分にしかできないこと」、相手にとって「されたら嬉しいこと」は“笑顔”でやる
・「相手がどう受け止めるか」を考え、相手に嫌な思いをさせないよう行動する
父から言われたことはたったの一言でしたが、これが社会に出ても非常に役立つことだと気づきました。さらに、みんながみんな意識してできていないことでもあると思っています。
頼まれたことに対して笑顔で「やります」という姿勢は周囲からの高評価にすぐに直結します。若手時代、頼まれることが多いポジションの時には自分の評価が上がることが嬉しくて実践していました。ただこれだけのことでも人の評価は確実に変わります。
ある程度経験を重ねた現在はマネジメントするポジションとなり、この言葉がより重要だと感じるようになりました。自分が他者に何かをお願いする時、相手の反応で「この人にまた仕事をお願いしたい」「この人なら安心して任せられる」そういう信頼感は最初の一言でかなり変わるのだなと実感しました。
あの時の父の気持ちが少し分かるような気がしました。誰も嫌がっている人に仕事を任せたいとは思えないですよね? 逆に喜んでやってくれる人には仕事をたくさんお願いしたいし、その人には嫌がっている人の何倍もチャンスがやってくると思います。
とても当たり前のことだけど、できているかと言われると出来ていない時がきっとあると思います。私はそんな時にふとこの言葉を思い出すようにしています。
・「頼まれたこと」、「自分にしかできないこと」、相手にとって「されたら嬉しいこと」は“笑顔”でやる
・「相手がどう受け止めるか」を考え、相手に嫌な思いをさせないよう行動する
父から言われたことはたったの一言でしたが、これが社会に出ても非常に役立つことだと気づきました。さらに、みんながみんな意識してできていないことでもあると思っています。
頼まれたことに対して笑顔で「やります」という姿勢は周囲からの高評価にすぐに直結します。若手時代、頼まれることが多いポジションの時には自分の評価が上がることが嬉しくて実践していました。ただこれだけのことでも人の評価は確実に変わります。
ある程度経験を重ねた現在はマネジメントするポジションとなり、この言葉がより重要だと感じるようになりました。自分が他者に何かをお願いする時、相手の反応で「この人にまた仕事をお願いしたい」「この人なら安心して任せられる」そういう信頼感は最初の一言でかなり変わるのだなと実感しました。
あの時の父の気持ちが少し分かるような気がしました。誰も嫌がっている人に仕事を任せたいとは思えないですよね? 逆に喜んでやってくれる人には仕事をたくさんお願いしたいし、その人には嫌がっている人の何倍もチャンスがやってくると思います。
とても当たり前のことだけど、できているかと言われると出来ていない時がきっとあると思います。私はそんな時にふとこの言葉を思い出すようにしています。
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