まず、やってみる。マルチスキルで推進する「可能性無限大!」のメディア企画
レコメンドサイト「イチオシ」の運営を担当する、メディアアライアンス部の高橋さん。メディア業界未経験ながら、施策の企画から開発ディレクション、デザインまで幅広く担当し、業績アップに大きく貢献しました。入社から2年あまりで下期MVPを受賞した高橋さんに、これまでのキャリアと、プロジェクトの舞台裏について伺いました。
メディア事業部 メディアアライアンス部 メディアアライアンスグループ 高橋
学生時代に起業。ヘルスケア系スタートアップでの勤務を経て、2023年、中途入社。NTTドコモと協業で運営するメディア「イチオシ」の企画・運営を担当。2024年度下期MVPを受賞。 |
■起業とスタートアップを経て、オールアバウトに入社
ーまずは、現在のお仕事について教えてください。
NTTドコモと共同で運営している「イチオシ」というメディアを担当しています。具体的には、SEO、アフィリエイト、外部フィードなど全体の戦略の立案・施策実行、開発ディレクションなどが私の役割です。ドコモとの定例会議にも参加していて、利益の最大化を目指し各チームとして連携して動いています。
ーオールアバウトに入社する以前のキャリアについて教えてください。
19歳のとき、一度起業をしています。アプリ開発を目的に会社を立ち上げたのですが、資金調達の課題や創業メンバーの離脱などもあり、1年ほどで事業をクローズしました。その後、ヘルスケア系のスタートアップで、女性の健康をサポートするサービスの立ち上げを担当。PdM(プロダクトマネージャー)として、開発ディレクションや営業、運営など幅広く経験させてもらいました。
ー転職を考えるきっかけはどんなことだったのでしょうか?
在籍していた2年半の間に、チーム体制やプロダクトのフェーズが少しずつ変わっていって。もう少しスケールの大きな事業や組織の中で、自分の力を試してみたいと思ったんです。
転職活動では、PdM職を中心に情報を集めました。人と一緒に何かを作り上げること、全体を見通してプロジェクトを動かすことが好きなので。ただ、オールアバウトはPdMではなく、「メディア企画職」として募集をしていたんです。メディア業界の経験はありませんでしたが、企画から開発までを横断して動けるポジションだとわかり、興味を持ちました。
転職活動では、PdM職を中心に情報を集めました。人と一緒に何かを作り上げること、全体を見通してプロジェクトを動かすことが好きなので。ただ、オールアバウトはPdMではなく、「メディア企画職」として募集をしていたんです。メディア業界の経験はありませんでしたが、企画から開発までを横断して動けるポジションだとわかり、興味を持ちました。
ー入社の決め手は?
最終面接で社長の江幡さんと話したとき、すごく印象に残る言葉をいただいたんです。「今の時代、メディアはマネタイズを重視する風潮があるけれど、オールアバウトでは『情報の信頼性』や『価値』を大切にしている」というお話でした。本気でメディア事業に取り組む姿勢に共感し、ここで働きたいと思いました。
■メディア未経験からの挑戦と、成長の転機
ーメディアアライアンス部は、どんな業務を担う部署なのでしょう。
パートナー企業であるNTTドコモと協業し、メディアを運営する部署です。私が担当している「イチオシ」は、「買ってよかった」に出会えるというコンセプトで、暮らしに役立つ商品やサービスを紹介しています。
ーメディア未経験での入社だったそうですが、苦労したことはありますか?
メディアならではの専門用語や、知識を身につけるのは大変でした。SEOの基本や、媒体の特性をつかむのにも時間がかかるので。ただ、どんな業界に行っても、慣れるまでには時間がかかるとは思うので、わからないことは先輩に聞きながら、実務の中で少しずつキャッチアップしていった感じです。
ー実は取材に先立ち、上司の早見さんに、高橋さんについていくつか質問をしています。早見さんは「ドコモとの定例会議に参加しはじめたことが、高橋さんのターニングポイントになったのではないか」とおっしゃっていたのですが、ご本人としてはいかがですか?
その通りだと思います。社内メンバーだけの会議と比較して、ドコモとの会議では、より高いクオリティやスピードが求められます。まずは同席するところからスタートし、少しずつ「このパートは高橋さんが説明して」と任せられるようになり、今では私がメインで話しています。初めは緊張もありましたが、事前にしっかり準備をすること、先を読む力など、大きな学びがありました。
■マルチ力を発揮し、事業成長に大きく貢献
ー入社以来、ご自身が「踏み込めた」と感じるプロジェクトはありましたか?
「イチオシ」で実施した「dポイントキャンペーン」の施策は印象的でした。これまでも同様の施策は行っていましたが、実施までのフローを見直すことで、よりスムーズに、スピード感を持って実行できるようにしたんです。結果として、部署の利益を押し上げることにもつながりました。
ー具体的には、どのようにフローを改善したのでしょう。
以前のフローでは、「企画はマネジャー」「デザインはデザイナー」というように、プロセスごとに担当者が分かれていました。ステークホルダーが多いと、どうしてもコストや時間がかかります。そこで私が、企画からデザイン、開発のディレクションから入稿まで、すべての工程を巻き取って、担当することにしたんです。誰かに任せたり、ディレクションや調整に時間をかけていたときと比べ、スピードやクオリティを大幅に高めることができました。
ーデザインもご自身で担当されたのですか?
はい。実は母がデザインの仕事をしていた影響で、私も独学でデザインを学び、デザイナーの仕事もしています。前職でもチラシやバナーの制作をしていたので、ある程度は慣れていました。オールアバウト入社後に参加した、グループ横断の「UX(ユーザーエクスペリエンス)デザイン浸透プロジェクト」で得た知見を実務に活かせたのも大きかったです。
ユーザーにとってわかりやすい導線とは何か、どんな画面設計が使いやすいのか、そうした視点を持ちながら、実際に自分で手を動かして形にしていく作業は、やりがいがありました。
ユーザーにとってわかりやすい導線とは何か、どんな画面設計が使いやすいのか、そうした視点を持ちながら、実際に自分で手を動かして形にしていく作業は、やりがいがありました。
ープロジェクトを進めるうえで、印象に残っていることは?
開発チームとの連携がとてもスムーズだったことです。「システムが完成したら終わり」ではなく、リリースまでのスケジュールやドコモへの確認タイミングなども把握した上で開発を進めてくれて。お互いに「踏み込み」ながら作っていけたのがありがたかったですね。チームで走り切った感覚がありました。
ーdポイントキャンペーン施策での貢献により、高橋さんは2024年度下期のMVPを受賞されています。
まったく予想していなかったので、発表の瞬間は本当に驚きました。これまでの人生で、賞をもらうような経験ってあまりなかったので、純粋にうれしかったです。目に見える形で認めてもらえるのは、やっぱり励みになります。同時に、これは「事業全体で達成したMVP」だとも思っていて。たまたま私がフロントのポジションにいたから名前を呼ばれましたが、みんなで達成した成果だと感じています。
ーちなみに、早見さんに「高橋さんにキャッチコピーをつけるなら?」という質問をしたところ、(高橋 空さんの)お名前にかけて「空のように、可能性無限大!」という言葉が返ってきました。
なんだか恥ずかしいですね(笑)。でも、自分の可能性というか、業務の幅が広がっていくことにはやりがいを感じています。早見さんは事業全体を見通す視野の広さと、細部までしっかりコミットする深さの両方を兼ね備えていて、尊敬する上司です。早見さんや周りの方から自分にないものを吸収して、これからも成長していきたいですね。
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