新規事業を唯一無二の存在に! 未知の領域をも楽しむ“大貫流”キャリアの作り方
PR会社からオールアバウトへ入社し、ガイドPR、企業広報を経て今回2度目のMVP受賞。現在は新プロダクト「PrimeAd」の立ち上げに参加する大貫さん。自ら新規事業に飛びこんでいくチャレンジ精神と推進力の秘訣をお聞きしました。
大貫 亜紗美 (おおぬき あさみ) メディア事業部 プラットフォーム開発部 2014年外資系PR会社を経て入社。ガイドPR、広報部の後、プラットフォーム開発部。2020年度下期MVP受賞。 |
◆PR企業で身につけたロジカルな思考力と価値観
―現在、新規事業である「PrimeAd」の立ち上げとその推進を担っている大貫さんですが、これまではどのようなキャリアを積んできましたか?
前職は外資系のPR会社にいました。採用枠はadminといって総務業務からPRのアシスタント業務までなんでもやるポジションでした。留学していたオーストラリアから帰国後に「英語を使って仕事ができれば」と思い前職に入社したので、思い返せば当初はPRのことなんてなにもわかっていなかったと思います。
そのうちに先輩たちの仕事ぶりを見て、段々とPRの世界にも興味が出てきて。入社から数年後、アカウントチームの先輩から声をかけていただき、クライアント担当部署へ異動。そこからが本格的な広報/PRキャリアのスタートだと思います。最終的に、日用品、育児用品、金融、地方自治体など幅広いtoC向け商材のPR施策を担当しました。
そのうちに先輩たちの仕事ぶりを見て、段々とPRの世界にも興味が出てきて。入社から数年後、アカウントチームの先輩から声をかけていただき、クライアント担当部署へ異動。そこからが本格的な広報/PRキャリアのスタートだと思います。最終的に、日用品、育児用品、金融、地方自治体など幅広いtoC向け商材のPR施策を担当しました。
―総務から異動し、苦労した点はなんですか?
配属された部署の担当クライアントは大手ばかりで、最初は本当に尻込みしました。カウンターパートナーは、みな優秀なマーケッターばかりで。今考えるとすごく恵まれた環境だと思いますが、当時はもうそこにいるのが精一杯。先輩とクライアントのやりとりを聞いても、何を議論しているのかサッパリということもよくありました。
そんな中、社内打ち合わせやクライアントとの会議で、先輩から「何か意見はないの?」と聞かれることが続いて。自分より知識も経験も豊富な人たちを前に、意見なんかないし、あったとしても役に立つようなことは何も言えない......。初めはそう思っていたんですけど、その先輩の問いは、「新卒にも意見を聞いてあげよう」というパフォーマンスなんかではなく、「考えがないということは、その場にいる意味がないんだよ」というメッセージだったんですよね。それに気づいてからは意見を持てるように努力したかなと思います。
そんな中、社内打ち合わせやクライアントとの会議で、先輩から「何か意見はないの?」と聞かれることが続いて。自分より知識も経験も豊富な人たちを前に、意見なんかないし、あったとしても役に立つようなことは何も言えない......。初めはそう思っていたんですけど、その先輩の問いは、「新卒にも意見を聞いてあげよう」というパフォーマンスなんかではなく、「考えがないということは、その場にいる意味がないんだよ」というメッセージだったんですよね。それに気づいてからは意見を持てるように努力したかなと思います。
―どういう努力をしたんですか?
「それって努力なの?」と思われると思いますが、まずは会議で誰よりも先に意見を言うことから始めました。当たり前ですが、一朝一夕に先輩よりもいい意見を出すなんてもちろんできない。だからといって黙って後手に回れば回るほど発言チャンスは残ってないんですよね。でもちゃんと考えていること、意見を持って会議にきたことをアピールする必要があると思ったので、最初に発言するようにしていました。
あと、これは今でも思うことですが、発言するのが怖いと思うのは、自分の理解力に自信がないからだと思います。基本的なことですが、議題についてできるだけ準備をして理解をしておくことは、経験のない若手だからこそ重要です。いきなり相手と同じレベルとまではいかなくても、少なくとも何の話をしているのかわかる程度には勉強をしたほうがいい。それでも不明な部分は質問すればいいし、ちゃんと勉強して出た問いは質が高いので、その質問で得られる情報はもしかしたらチームの役に立つかもしれません。こうしたことを重ねることで会話に参加できるようになり、次第に自分がいる意味を見出せるようになったと思います。
あと、これは今でも思うことですが、発言するのが怖いと思うのは、自分の理解力に自信がないからだと思います。基本的なことですが、議題についてできるだけ準備をして理解をしておくことは、経験のない若手だからこそ重要です。いきなり相手と同じレベルとまではいかなくても、少なくとも何の話をしているのかわかる程度には勉強をしたほうがいい。それでも不明な部分は質問すればいいし、ちゃんと勉強して出た問いは質が高いので、その質問で得られる情報はもしかしたらチームの役に立つかもしれません。こうしたことを重ねることで会話に参加できるようになり、次第に自分がいる意味を見出せるようになったと思います。
―PRの業務は、クライアントだけでなく、報道関係者にも向き合う必要があると思います。何か特別なことをされていましたか?
私がメディアリレーションをしていた当時は、電話やアポで記者にアプローチするのが主でした。当たり前ですが記者は忙しいので、アポは簡単に取れないし、電話をかけてもすぐ受話器を置かれることがしょっちゅうあって。
なので、「自分が価値ある情報を持っている」と短時間で思ってもらえるような努力はしました。具体的には事前に情報を頭に入れ、要点をしぼって話を組み立て、相手の興味関心にあわせて無駄なく話すだけなのですが、ぶっつけ本番では失敗するし緊張するので、電話やアポの前は漫才師さながらに練習をしていましたね(笑)。
そうこうして場数を重ねると、事前に練習しなくても話すことができるようになります。次第に緊張がなくなり、仕事も楽しくなっていきました。
なので、「自分が価値ある情報を持っている」と短時間で思ってもらえるような努力はしました。具体的には事前に情報を頭に入れ、要点をしぼって話を組み立て、相手の興味関心にあわせて無駄なく話すだけなのですが、ぶっつけ本番では失敗するし緊張するので、電話やアポの前は漫才師さながらに練習をしていましたね(笑)。
そうこうして場数を重ねると、事前に練習しなくても話すことができるようになります。次第に緊張がなくなり、仕事も楽しくなっていきました。
―そのほかPR会社で学んだことは?
PRの仕事の面白さはここでは語れないほど学べたと思います。仕事以外では、「自立」することの大切さ、自分のことは自分で管理するという考えを学べたことは、キャリアの財産になっていると思います。外資系に特有のことかもしれませんが、前職ではジョブ・ディスクリプションというものがあり、自分に与えられた職務内容や範囲は、明確に言語化されていました。そうしたカルチャーもあって、評価を待っているだけではダメで、評価してもらえるようにアピールするのも仕事の一つ。逆に職務を超えた仕事をしていれば給与交渉して当然で、それも自分でアクションを起こすのが当たり前でした。
上司や先輩が導いてくれるわけではなく、主体的に、自立的に動く。それが常識だと感じていました。周りはみな自分の能力を正しく評価してもらうために交渉するということを日常的にやっていたし、どのようなキャリアパスを歩みたいのかを比較的オープンに話していました。今は導いてもらうマネージメントで得られることの大きさ、すばらしさもオールアバウトで感じていますが、前職での経験はベースになっていて。自分のキャリアに対する考え方に大きく影響していると思います。
上司や先輩が導いてくれるわけではなく、主体的に、自立的に動く。それが常識だと感じていました。周りはみな自分の能力を正しく評価してもらうために交渉するということを日常的にやっていたし、どのようなキャリアパスを歩みたいのかを比較的オープンに話していました。今は導いてもらうマネージメントで得られることの大きさ、すばらしさもオールアバウトで感じていますが、前職での経験はベースになっていて。自分のキャリアに対する考え方に大きく影響していると思います。
◆「モノ」より「ヒト」を売り込みたい。オールアバウトへの転職
―そのように着実にスキルを身につける中、オールアバウトへ転職した理由を教えてください。
前職ではインフルエンサーやKOL(キーオピニオンリーダー)に協力いただく施策が多かったのですが、その当時から「人」がかかわるPRが好きでした。前職でもAll Aboutのガイドさんを起用したPRを経験していた縁もあり「人」を軸にできる仕事に興味を持って入社しました。
―オールアバウトでは入社当初どんな仕事をしてきましたか?
主にガイドさんを売り込みに、ディレクターに対してTV局に訪問して営業していました。弊社には様々な分野のガイドさんが900人もいて、メディアの人が探しているネタに対して提供できる情報が多くある。メディアから求められそうな季節ごとのテーマなどは、過去の経験からなんとなくわかっているので、このガイドさんだったらこういう切り口の企画で起用してもらえそう、など延々と考えて、行動に移して、毎日楽しかったです。
その後は企業広報を主に担当し、会社のブランド力を向上させる活動にシフトしていきました。「国民の決断」というコトにフォーカスしたアワード企画や、マンガコンテンツを活用した「モヤフォー研究所」、そこから派生した書籍企画をプロデュースしたり。実は、今ご覧になってる広報オウンドメディアの立ち上げにも関わっています。
その後は企業広報を主に担当し、会社のブランド力を向上させる活動にシフトしていきました。「国民の決断」というコトにフォーカスしたアワード企画や、マンガコンテンツを活用した「モヤフォー研究所」、そこから派生した書籍企画をプロデュースしたり。実は、今ご覧になってる広報オウンドメディアの立ち上げにも関わっています。
Back Number
Rankingランキング
- MONTH
- WEEK