メディア広告に興味があって飛び込んだオールアバウトで「データエンジニア」として大活躍!
「GA4お兄さん」の愛称で親しまれ社内のGA4移行フェーズを完了させた吉井さんは、そのほかにもデータ収集・集計基盤のリビルドプロジェクトを推進するなど、新卒入社からわずか2年足らずで様々な成果をあげています。そのパワーの秘密に迫ります。
メディア事業部 開発部 データ基盤グループ 吉井
2022年新卒入社。2023年上期新人賞を受賞。アドネットワークのデータ基盤に携わり、リビルドプロジェクト推進を担当。趣味はソフトテニス。 |
■現実世界のデータの構造を知りたい
―入社2年目の吉井さんですが、現在の業務について教えてください。
メインとしては、「PrimeAd Boost」というアドネットワークのデータ基盤を担当しています。PrimeAd Boostは複数のメディアを束ねた広告配信ネットワークで、広告がどこで配信されたか、どういったユーザーがクリックしているのか、どこに流入しているかといったことを管理しています。
また近年規制が強まり、2024年にはGoogle chromeでの廃止が決まっているサードパーティークッキーの技術を使わずに、今のパフォーマンスを発揮できるにはどうすればいいか、検討を進めています。オールアバウトだけではなく、社会的にも重要なことなので、ここは踏ん張りどころでもありチャンスだととらえています。さらに、中継の基盤を作り変えるリビルドプロジェクトも進めています。
また近年規制が強まり、2024年にはGoogle chromeでの廃止が決まっているサードパーティークッキーの技術を使わずに、今のパフォーマンスを発揮できるにはどうすればいいか、検討を進めています。オールアバウトだけではなく、社会的にも重要なことなので、ここは踏ん張りどころでもありチャンスだととらえています。さらに、中継の基盤を作り変えるリビルドプロジェクトも進めています。
―新卒2年目にして大活躍ですね。学生の時はどのような勉強をしたのでしょうか?
学生のころは、データを活用してどういうアルゴリズムを使えば、より効果的にユーザーに適した情報を届けられるかという基礎研究をしていました。
人間がどういう思考回路で、どう行動に価値をつけているのか。そういった考えをベースに、自らの試行錯誤を通して学習を行う強化学習と呼ばれるAI分野の研究です。すぐには会社のプロダクトに導入できないような地道な研究でしたが、次第に実際にユーザーへ届けるのはどうやっていくのだろうか、現実世界でのデータってどういった構造なんだろう、どういうものがあると効果的にロジックで働くんだろうとどんどん興味が広がり、現実世界のデータに興味がわきました。
研究していたことに加えて、メディアや広告にも興味があったことが就職活動の時には軸となりました。でも「データエンジニア」という職種があることすら知らなかったんですよ。
人間がどういう思考回路で、どう行動に価値をつけているのか。そういった考えをベースに、自らの試行錯誤を通して学習を行う強化学習と呼ばれるAI分野の研究です。すぐには会社のプロダクトに導入できないような地道な研究でしたが、次第に実際にユーザーへ届けるのはどうやっていくのだろうか、現実世界でのデータってどういった構造なんだろう、どういうものがあると効果的にロジックで働くんだろうとどんどん興味が広がり、現実世界のデータに興味がわきました。
研究していたことに加えて、メディアや広告にも興味があったことが就職活動の時には軸となりました。でも「データエンジニア」という職種があることすら知らなかったんですよ。
―他社も受けられたと思いますが、最終的にオールアバウトを選んだ決め手を教えてください。
他社の面接では研究内容や成績など、今までやってきた「コト」にフォーカスされることが多かったんです。もちろん「コト」も大切ですが、オールアバウトではちゃんと「ヒト」も見て判断されていると感じました。うれしかったし、入社してもいい環境なんだろうなと感じました。その後オールアバウトは「システムではなく、人間。」を企業理念に掲げていることを知り、納得しました。最初の面接が開発部GMの田中さんだったのですが、とても朗らかで明るくて雰囲気がよかったことも大きいです。
■データをどう生かすか考えて手を動かし、効果的に形にしていく
―入社してからすぐにデータ基盤グループに配属されたのですね。どんな気持ちでしたか?
希望通りの配属だったので、すごくありがたかったです。自分の実力以上の課題を与えてくれるので、自分が頑張ればその分だけ成長できるし、貢献もできると感じました。配属されたメンバーが少ないので、自分が1年目から責任をもっていろいろ動いていくのだなという武者震いに近い感覚もありました。
とはいえ、データエンジニアの仕事はかなり難しく、理解するのに時間がかかります。1年目はマネジャーに教えてもらいながら理解したり一部分を実際に動かしたりするので精一杯でした。2年目になって、徐々に改善したり作り変えたりできるようになりました。
とはいえ、データエンジニアの仕事はかなり難しく、理解するのに時間がかかります。1年目はマネジャーに教えてもらいながら理解したり一部分を実際に動かしたりするので精一杯でした。2年目になって、徐々に改善したり作り変えたりできるようになりました。
―仕事のおもしろさややりがいについてはどう感じていますか?
学生時代にも実データに触れる機会は多々ありましたが、データを取ってくる場所が違うだけで、データの形、フォーマットが全然変わったり、同じ値のように見える項目があっても意味としては全く違ったりといったことはよくありました。ですから、まず統一したり整理したりすることは、使う側にとっても重要だということは学生の時から感じていました。
業務として実際にデータを整理してみて、改めてこれって大事だし、かつ楽しいと思うようになってきました。多くのデータをどう安定して動かせるか、正解がないなかで、どれだけ正解らしいものを生み出せるか。何が一番効率が良くてどう実現できるか、社会に与えるインパクトはどうか。いろいろな要素を考えながら、実際に手を動かし、形にするというところまでを自分の少人数のグループだけでやっているところはとてもおもしろいです。
もちろん一からやっているので、逆にそれが大変な面もありますがとても楽しいです。基本決定はマネジャーが行いますが、こちらから意見を言うこともあり「吉井がそう言ってるんだったらそうなんだろう」という流れで決定することもあるので、やりがいも責任も感じます。
業務として実際にデータを整理してみて、改めてこれって大事だし、かつ楽しいと思うようになってきました。多くのデータをどう安定して動かせるか、正解がないなかで、どれだけ正解らしいものを生み出せるか。何が一番効率が良くてどう実現できるか、社会に与えるインパクトはどうか。いろいろな要素を考えながら、実際に手を動かし、形にするというところまでを自分の少人数のグループだけでやっているところはとてもおもしろいです。
もちろん一からやっているので、逆にそれが大変な面もありますがとても楽しいです。基本決定はマネジャーが行いますが、こちらから意見を言うこともあり「吉井がそう言ってるんだったらそうなんだろう」という流れで決定することもあるので、やりがいも責任も感じます。
■「GA4お兄さん」として幅広く知られ、親しまれる
―社内のGA4移行フェーズを完了させたとのことですが、詳しく教えてください。そもそもGA4とはなんでしょうか?
2020年10月から提供されているアクセス解析ツールの名称がGoogle アナリティクス4、通称「GA4」と呼ばれるものです。新たなツールのリリースに伴い、ユニバーサルアナリティクスと呼ばれる既存のツールが2023年7月1日をもってサポート終了となりました。
GA4に移行しなければいけないのですが、慣れるのに時間がかかるということもあり、オールアバウトでも以前からワークショップが開催されていました。メディアの集計をGoogle アナリティクスに切り替え、記事を編集したり運用したりするメンバーでもGAを活用できるようにとワークショップを開催していた人が「GAお姉さん」と呼ばれていたんです。
その方は会社を離れましたが、ワークショップは継続してやった方がいいことは間違いがない。新人の自分がやるのもおこがましかったのですが、マネジャーとも話し合って「自分も全然知識もまだ浅い新人ですが一緒に頑張っていきましょう」というスタンスで始めて「GA4お兄さん」と呼ばれるようになりました。詳しい「先生」が教えるより、一緒にやっていく「お兄さん」の方が皆さんも質問もしやすく、やりやすかったのではないかな。
GA4に移行しなければいけないのですが、慣れるのに時間がかかるということもあり、オールアバウトでも以前からワークショップが開催されていました。メディアの集計をGoogle アナリティクスに切り替え、記事を編集したり運用したりするメンバーでもGAを活用できるようにとワークショップを開催していた人が「GAお姉さん」と呼ばれていたんです。
その方は会社を離れましたが、ワークショップは継続してやった方がいいことは間違いがない。新人の自分がやるのもおこがましかったのですが、マネジャーとも話し合って「自分も全然知識もまだ浅い新人ですが一緒に頑張っていきましょう」というスタンスで始めて「GA4お兄さん」と呼ばれるようになりました。詳しい「先生」が教えるより、一緒にやっていく「お兄さん」の方が皆さんも質問もしやすく、やりやすかったのではないかな。
―具体的にはどんなことをワークショップでやったのですか?
まずはGA4とは何か、何ができるかをざっくりと理解をしてもらう。こういう使い方さえすれば最低限使えるようになるよというところを、一旦部署の垣根を外して共通の内容で6月と7月に1回ずつ行い、その後各部署との個別ミーティングを7部署でのべ70回近く行いました。
皆さんからの質疑応答は現在も対応中です。いろいろな方にまずは僕の顔を知ってもらい、頼ってもらうきっかけを作ったというのは、今後の業務の上でもすごくプラスになったと思います。
皆さんからの質疑応答は現在も対応中です。いろいろな方にまずは僕の顔を知ってもらい、頼ってもらうきっかけを作ったというのは、今後の業務の上でもすごくプラスになったと思います。
―今取り組んでいるリビルドプロジェクトとはどういうものでしょうか? 毎日数千万行のログを集計していると聞きました。
中継の基盤は長らく使い続けていたので、それを作り替えるプロジェクトです。昨年の冬から調査を始めましたが、おおよそ1年を目途に拡張性、透明性などをもっと向上させるよう刷新する予定です。
現状ではアドネットワークを使っていろいろなメディアから広告を配信しています。その広告から得られるログが数千万行あります。常時観ているというわけではありませんが、「こういうデータは見られませんか?」とか「データを使ってこういうことはできませんか?」といった相談を受けて、そういうことができるか、またよりよくしていくためにこちらからの改善方法を考えて、どういうログが入っているのか日々理解をしておく必要はあります。
現状ではアドネットワークを使っていろいろなメディアから広告を配信しています。その広告から得られるログが数千万行あります。常時観ているというわけではありませんが、「こういうデータは見られませんか?」とか「データを使ってこういうことはできませんか?」といった相談を受けて、そういうことができるか、またよりよくしていくためにこちらからの改善方法を考えて、どういうログが入っているのか日々理解をしておく必要はあります。
―途方もなく大変な業務では……?
大変だと思われるかもしれませんが、結局はデータが好きなので、苦ではないです(笑)。
―GA4への移行フェーズ、リビルドプロジェクトの推進などの数々の成果を上げた結果、2023年度上期の新人賞を授賞されたのですね。表彰セレモニーではすごく多くの人が喜んでいたのが印象的でした。GA4お兄さんとしてすでに全社的に知られていたからなのですね。
確かに、データ基盤グループに配属されたことと同じくらい、僕にとって大きなターニングポイントといえるのは、GA4ワークショップ開催だと思います。データ基盤チームって普段何しているの? と思われることが多いですし、そもそも僕は昨年入社したばかりですし、リモートワークも多く顔もあまり知られていない。自分の顔を知ってもらう大きなきっかけとなりました。また、社内でのデータの活用のされ方なども知ることができました。自分が頑張ってデータ活用をすれば、より業務や施策で活かせるのではという方向性もつかめて、もっと頑張ろうと思えるようになりました。
―ただ単にGA4の知識を伝えるだけではない成果があったんですね。
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