逆境こそチャンス! 緻密な分析力と“即断即決”の行動力でヒット記事を量産!
中途入社1年目にして2021年度上期のMVP受賞。たった半年間でAll About NEWSを爆発的に成長させたメディアビジネス部ガイドメディアグループ上口さんの、仕事への価値観、ヒット記事を量産させる秘訣に迫ります。
上口 翔子 (かみぐち しょうこ) 1985年生まれ。高専(工業高等専門学校)から大学へ進み、Webメディアのアイティメディアに入社。その後フリー、事業会社を経て、2020年よりオールアバウト。現在メディア事業部メディアビジネス部ガイドメディアグループ所属。 |
■ロボットを作りたいという夢から、Webメディアへ。
―2021上期MVP受賞おめでとうございます。まずはメディアビジネス部のミッションとガイドメディアグループでの仕事内容を教えてください。
ありがとうございます。メディアビジネス部では、総合情報サイトの「All About」のほか、ニュースに特化した「All About NEWS(以下NEWS)」というメディアを通して、生活者の役に立つコンテンツを日々制作しています。企画から制作、編集、公開後の配信運用まで仕事内容は多岐に渡ります。
―All Aboutと NEWSの違いについて、教えてください。
All Aboutはガイドと呼ばれる約900名の専門家(ガイド)の方々に特定のテーマについて深堀りした記事を執筆して頂いていますが、NEWSはガイドに加えライターさんや編集部のメンバーも執筆を行い、生活全般にかかわる旬な情報をタイムリーにラフに届けるメディアです。
私は2020年9月に入社し、NEWSは2021年の1月から、メンバーと共にすべてのカテゴリの記事を担当しています。
私は2020年9月に入社し、NEWSは2021年の1月から、メンバーと共にすべてのカテゴリの記事を担当しています。
All About NEWS - 専門家によるニュースサイト
世の中の動きや社会問題を、専門家が解説するニュースサイト。難しいニュースやトレンドなどを解りやすく解説します。
―オールアバウトに入社するまでの経歴を教えてください。
学生時代は将来ロボットを作りたいと思い、理工系の大学に進学したのですが、就職活動は『ドラえもん』とあだち充先生の作品が好きだったのでダメ元で大手を中心に出版社に絞り、結果全滅。最終的に入社したのが、Webメディアの会社(アイティメディア株式会社)です。記事の作り方からビジネスモデルまで基礎を学びました。
6年半ほど働いたあと、フリーを経て事業会社に入社。オウンドメディアやインバウンド向け観光情報サイトの編集業務に携わりました。
6年半ほど働いたあと、フリーを経て事業会社に入社。オウンドメディアやインバウンド向け観光情報サイトの編集業務に携わりました。
―オールアバウトへ転職したいと思ったのはなぜでしょう。
転職しようと思ったきっかけとしては、事業会社で働く中で、Webの新しい仕組みやトレンドをキャッチアップしていろいろなコンテンツの作り方に挑戦するためには、メディアを主軸に置いて収益を得ている企業にいたほうがいいと考えたからです。インバウンド向けのメディアを扱う部署にいたこともあり、コロナの影響を受けてしまったことも理由の一つです。
転職活動を始める際、自分も読者として見たことがあり、信頼できるコンテンツを発信している企業で働きたいと考えました。また、企業文化や働き方の面では、個人の裁量があり、意思決定のスピードが速そうなところです。結果、伝統あるWebメディアを運営していて、柔軟な働き方ができるオールアバウトに入社させていただきました。
転職活動を始める際、自分も読者として見たことがあり、信頼できるコンテンツを発信している企業で働きたいと考えました。また、企業文化や働き方の面では、個人の裁量があり、意思決定のスピードが速そうなところです。結果、伝統あるWebメディアを運営していて、柔軟な働き方ができるオールアバウトに入社させていただきました。
―面接の印象はいかがでしたか? 入社の決め手になったのは何だったのでしょう。
今のメディアビジネス部の状況や今後の課題をとても丁寧に正直に話してくださったので、入社したら何ができそうか、具体的なイメージがわきました。皆さん気さくで、一緒に働かせてもらいたいと思いました。
―代表の江幡さんの印象はいかがでしたか?
当時私はインバウンド向けのメディアを担当していたので、海外向けに日本の情報を発信する「All About Japan」のビジネスについて質問したところ、とても的確で明確なビジョンを持った話をたくさん聞くことができました。今後はこのようなトップがいるWebメディア企業で改めて自分もいろいろ挑戦をしたいと思いました。
―上口さんは一貫してインターネットメディアに携わっていますが、その魅力はどこにあると感じていますか?
ビジネスモデルも含めて他の業界と比較しても変化のスピードが速いので、トライアンドエラーがしやすく、新鮮で飽きません。また、メディアを通じて、さまざまな人と関われることに魅力を感じています。
子どもの頃は親の仕事の関係で引っ越しが多く、長く関われるような友人を作りづらい環境でしたが、インターネットの普及で、リアルな場で会えなくてもオンラインでゆるく人とつながれる心地よさを知りました。またネットを通じて「こんな考え方の人もいる」「こんな世界もあるんだ」と、世界が広がり、自分の人生がさらに面白く、豊かになりました。だからこそ、自分と同じように「ネットがあってよかった」と思う人が一人でも増えれば良いなと思っています。
子どもの頃は親の仕事の関係で引っ越しが多く、長く関われるような友人を作りづらい環境でしたが、インターネットの普及で、リアルな場で会えなくてもオンラインでゆるく人とつながれる心地よさを知りました。またネットを通じて「こんな考え方の人もいる」「こんな世界もあるんだ」と、世界が広がり、自分の人生がさらに面白く、豊かになりました。だからこそ、自分と同じように「ネットがあってよかった」と思う人が一人でも増えれば良いなと思っています。
■読者目線と数字へのコミットを大切にし、短期間でヒット記事を量産
―今回のMVP受賞の要因ともなったのが、NEWSを担当して約半年で爆発的にPVを稼ぐまでに成長させたことでした! どんな秘策があったのでしょうか?
まず、スマホで記事を読むのが当たり前の若い世代へリーチできるやわらかめのコンテンツが必要だと感じ、それほど更新されずにいたNEWSに目をつけました。
―一本一本の記事のヒット率が高いですね。上長の菊地さんからはウケるものが何かをわかっている、とも伺っています。
前職で、記事一本に対する費用対効果は常に分析する癖がついていましたので、世の中で今何が人気なのか、どんな記事がSNSでシェアされ、Googleで検索されているのか、アプリや各種Webサービスを使っての分析は徹底して行いました。また配信先のランキング上位の記事を分析して記事の構成を変えたり、開発部署に露出できるカテゴリを追加してもらうなど、まだまだできることがありました。
―自ら記事を執筆することもあるそうですが、理由がありますか?
人の記事を編集するなら、まず自分が書けないといけないと思っています。どの流入経路でどの程度読まれるのかを検証するために、まず自分で書き、反応をチェックし、数字がとれることを確認したうえで外注さんやライターさんに「こういう形で」と発注します。
―ヒット率が高いのも裏付けがあるわけですね。情報収集は、どのように進めていますか?
家電だったらAmazonのランキングや、家電量販店に行って、どんなものが一番売れているのかというのを気にしますし、LINE向けの記事を作るときは、LINEのユーザーには年配の方も多いので、母親やその年代の人たちにリサーチをします。またTwitterのアカウントは個人の情報収集用、仕事用の情報収集用、検証用、趣味用と複数持ち使い分けています。
あとは、積極的に人に会うこと。趣味のオフ会では、異なる業界の人たちに話を聞けるので面白いです。転職も多いので、転職したもの同士の情報交換もあなどれません(笑)。
あとは、積極的に人に会うこと。趣味のオフ会では、異なる業界の人たちに話を聞けるので面白いです。転職も多いので、転職したもの同士の情報交換もあなどれません(笑)。
―企画力だけでなく、数字へのコミットも半端ないと聞いています。
数字にはシビアかもしれません。過去に自分が担当していた媒体が終了になった苦い経験があります。二度と同じ経験はしないと心に誓い、単にPV数だけを稼ぐのではなく、きちんとマネタイズもさせ、社会に対してもいいものを作っていく気持ちでやっています。
ただ、あまり無理をすると続かないので、右肩上がりの成長を保ちつつ、数字が伸びすぎたときには、あえてチカラをセーブして、その分、余ったリソースで新しい企画に時間を割くようにしています。
ただ、あまり無理をすると続かないので、右肩上がりの成長を保ちつつ、数字が伸びすぎたときには、あえてチカラをセーブして、その分、余ったリソースで新しい企画に時間を割くようにしています。
―サステナブルな働き方ですね。もともとはNEWSの担当ではなかったのに、「これはイケる」と攻めていったのも、新しい企画を常に考えていた賜物でしょうか?
常に、2~3割は自分で新たに仕事を作っていくように心がけています。というのは、新卒の3年目くらいのとき、先輩に「君はボールを投げたら拾ってくるワンコみたいだ」と言われたんです。つまり言ったことは着実に返してくれるけれど、それだけだよと。ショックでしたね(笑)。自分で何か仕事を作っていかないと成長がない、とその時に気づかせてもらいました。
―常に攻める姿勢には、そんな背景があったのですね。
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