■即断即決。絶体絶命でも前に進む。振り返らず、歩みを止めない
―上口さんを表すキーワードとして“即断即決”というワードが上がっています。あるプロジェクトが継続できなくなり、厳しい局面に立たされたときも上口さんは前に進むことを止めなかったと。絶体絶命という状況でも前に進めるのはなぜでしょうか?
ピンチはチャンスという言葉がありますが、困ったときはまず手を動かすようにしています。今回の場合も、いい仕切り直しだと思って今の体制で数字を伸ばすにはどうしたらよいか、すぐにアクセス解析から始めました。方針変更から約2カ月経ちましたが、無事に成果も出てきています。
これまでの経験上、落ち込んでいても何も解決しない。前に進む一歩は少しでも早い方がダメージは少ないと思っています。NEWSのほかのメンバーも同じ気持ちでいてくれて、すぐに動けたこともよかったです。
これまでの経験上、落ち込んでいても何も解決しない。前に進む一歩は少しでも早い方がダメージは少ないと思っています。NEWSのほかのメンバーも同じ気持ちでいてくれて、すぐに動けたこともよかったです。
―窮地に陥った若い人たちに何か言ってあげられることがあればアドバイスをお願いします。
今何か大きなことが起こったとしても、最終的にはいい方向に導かれると考えて、あまりひとつひとつは気にしないことでしょうか。今回の件でも、別方向にシフトしたことで結果的に売り上げは上がりましたから。
―また、今の方向が厳しくなっても、へこたれない自信はありますか?
そうですね。別のコンテンツを作っていきます(笑)。
―おお。すごい。やられてもやられても立ち上がるって、少年漫画に出てくるヒーローみたい。
(笑)。
■スピード感で信用を得て、チャンスを生み出す
―一緒に働くメンバーからはとにかくレスが早いと評判です。仕事全般の遂行スピードも早いと聞いています。
1日の決まったタスクがある中、当然ですが、そこに差し込みで仕事が入ってきます。後回しにするとどんどん溜まってしまうので、例えば記事のダブルチェックなど5分以内でできるものは溜めず、すぐに対応しています。
―それは、ほかの生活習慣にも通じるところはありますか?
家はかなりきれい好きな方だと思います。ゴミは溜めないですね。シンプルにしておくのが一番頭が働きます。記事を書くときは、ブラウザも閉じてエディターだけを立ち上げて書くことだけに集中します。デスクトップもシンプルですよ。
―企画書を作るときはそこだけに集中する。デスクトップはきれいにする。その2点だけでも若手が再現できそうです。
学生時代はとにかくメールの返事がないことで有名だったんですよ。真逆なタイプに変わったのは、その方がメリットが大きかったからかもしれません。この人に聞けば返事が早いと思ってもらえると、何かアイデアを思いついたときに、まず私に相談が来るかもしれない。そうなるといろいろなチャンスが回ってきます。
―早さが信用に、ひいてはチャンスにつながるということですね。一緒に働くメンバー、またこれから入ってくるメンバーとはどんな風にチームを作り上げていきたいと思いますか?
数字にはシビアですが、それぞれのやりたいことを尊重しつつ、楽しく仕事をしていければと思っています。失敗を恐れず、媒体が成長期である今のうちにさまざまなことにチームで挑戦して、大きなことを達成し、喜びを分かち合いたいです。
―プライベートについて少し教えてください。「ぬい撮り」が趣味だとか?
はい。5年ほど前に始めました。ミッフィーの友達でボリスというクマのぬいぐるみの写真を撮っていたのがきっかけで、今はInstagramにアップしています。「ぬい撮り」は、海外でもコロナ禍にステイホームを楽しむ趣味としてはまる人が増えたんですよ。「ぬい撮り」で出会ったシンガポールの友人がわざわざ会いに来てくれたことも。コロナが落ち着いたら、次は私が向こうに行く約束をしています。まさにネットで世界がつながっていますね。
土日は写真を撮りに出かけたり、オフ会に参加したり、「ぬい撮り」がきっかけで新しいアプリを試したりして、あわよくば仕事につながればいいかななんて思いながら、のんびりペースではありますが、楽しくやっています。
土日は写真を撮りに出かけたり、オフ会に参加したり、「ぬい撮り」がきっかけで新しいアプリを試したりして、あわよくば仕事につながればいいかななんて思いながら、のんびりペースではありますが、楽しくやっています。
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―ちなみに引っ越しは、社会人になってから11回も経験されているそうですね。
社会人になってからは同じところに2年以上住んだことが1回しかありません。半年くらいで引っ越したこともあります。
―なぜそんなに引っ越すのでしょう。
自分の生活圏を変えると、日々目に触れるものが変わるので、新鮮な気分で生活している気がします。常にいろいろな世界を見たい、いろいろな人に会いたい気持ちが根底にあるのかもしれません。様々なところに土地勘があることは仕事にも役立つんですよ。
■伝統的な良い部分は残しつつ、新しいことにも常に挑戦していきたい
―今後上口さんはオールアバウトでどんな仕事をしていきたいですか?
数字を出すことも大事ですが、引きのある記事タイトルだけみてクリックして終わりではなく、その記事を読んだ人が次のアクションとして、気づきがあったり、やってみて本当に良かったと思えるコンテンツを一つでも多く作れたらいいかなと思っています。
中長期的な話ですと、Webメディアのビジネスモデルは広告やEC、リード獲得、サブスクリプション以外にも、今後プラットフォームやデバイスが変化していくと思いますので、新しいビジネスモデルに挑戦したいです。
数年後には、ロボット経由でWebコンテンツに触れる世の中になるかもしれない。そうなれば当然、記事の作り方を変えていく必要があります。
伝統的な良い部分は残しつつ、新しいことにも挑戦していきたい。オールアバウトが世の中に多数あるWebメディアの良いロールモデルであり続け、そのときにもオールアバウトの上口だったらうれしいです。
中長期的な話ですと、Webメディアのビジネスモデルは広告やEC、リード獲得、サブスクリプション以外にも、今後プラットフォームやデバイスが変化していくと思いますので、新しいビジネスモデルに挑戦したいです。
数年後には、ロボット経由でWebコンテンツに触れる世の中になるかもしれない。そうなれば当然、記事の作り方を変えていく必要があります。
伝統的な良い部分は残しつつ、新しいことにも挑戦していきたい。オールアバウトが世の中に多数あるWebメディアの良いロールモデルであり続け、そのときにもオールアバウトの上口だったらうれしいです。
―そのチーム上口は、今後どういう人材が欲しいですか?
常にネットで流行っていることや、新しいことをすぐに取り入れて楽しんでいる方だったら、お互いストレスなく楽しくやっていけると思います。
―今後チーム上口が盛り上がって、良い意味でますます暴れてくれることを期待しています。
今日はありがとうございました。
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