ホスピタリティと緻密さで社員を守り、ゼロトラスト構築×Active Directoryの廃止で攻める情シス!
オールアバウトの頼れる情シス・新井祐樹さん。彼がいなければコロナ禍でスムーズにリモートワークが開始出来ていなかったと社内のみんなが口をそろえるほど。忙しい時でも丁寧に対応するホスピタリティと、親しみやすい人柄、そして高い解決力でグループ会社全体から頼られる存在です。そんな新井さんの人物像と今実現させようと進めているオールアバウト流ゼロトラストとは何かをお伝えします。
新井 祐樹 (あらい ゆうき) システム部 情報システムグループ 2018年入社。2020年度通期MVP受賞。 前職は、今とは異なる業界でGISと呼ばれる地理情報システムのデータ作成業務に長く携わる。 2018年にオールアバウトへ入社後は、情報システムグループで社内システムの運用、ヘルプデスク、新システム導入を行っている。 仕事と違い、普段は変化のない、いつも通りの休日を過ごすことが好き。 |
■情シスとしてのMVP受賞は初となる快挙
―2020年度通期MVP受賞おめでとうございます。新井さんの所属する情報システムグループ(以下情シス)では初の受賞者となりました。
ありがとうございます。情シスはバックオフィスという立場ですが、今回裏方が評価されたことはとてもうれしく思っています。
―まずは、情シス全般と新井さんの仕事内容を簡単に教えてください。
情シスは、現在3人所属しておりデジタルに関する仕事を幅広く何でもやる部署です。大きく分けて、守りの役割と攻めの役割があります。
守りの役割としては、従業員のPC、アプリケーションのヘルプ、サポート。またサーバ周りのサポートやシステムの運用・保守、ユーザー管理、セキュリティ設定など。従業員が安心して働けるような環境作りを行っています。実作業にかかわるところは、ほとんど自分が担当しています。
攻めの部分は、オールアバウトの成長に合わせて、新しい仕組みの導入や業務の改革を行っていく役割で、詳しくはのちほど話しますがゼロトラスト構築にむけて新しい仕組みの導入を推進しています。守りと攻めのバランスは半々ですね。
守りの役割としては、従業員のPC、アプリケーションのヘルプ、サポート。またサーバ周りのサポートやシステムの運用・保守、ユーザー管理、セキュリティ設定など。従業員が安心して働けるような環境作りを行っています。実作業にかかわるところは、ほとんど自分が担当しています。
攻めの部分は、オールアバウトの成長に合わせて、新しい仕組みの導入や業務の改革を行っていく役割で、詳しくはのちほど話しますがゼロトラスト構築にむけて新しい仕組みの導入を推進しています。守りと攻めのバランスは半々ですね。
―そもそも情シスの仕事についたきっかけを教えてください。
前職では登記用地図のデータを作る仕事に携わっていました。毎日PCを使って作業をしているうちに、次第に会社で使っている独自システムの管理を任されるようになり、情シスに異動になりました。
やってみると、基幹システムの管理からエクセルの使い方のサポートなど業務範囲が広く、常にアンテナを張って知識や情報を収集することに、面白さを感じるようになりました。
前職の上司は、どちらかというと放任主義だったので、自分でなんでもやるマインドが生まれたのかもしれません(笑)。
やってみると、基幹システムの管理からエクセルの使い方のサポートなど業務範囲が広く、常にアンテナを張って知識や情報を収集することに、面白さを感じるようになりました。
前職の上司は、どちらかというと放任主義だったので、自分でなんでもやるマインドが生まれたのかもしれません(笑)。
■仕組みが整い過ぎてない成長中のオールアバウトに魅力を感じる
―オールアバウトに転職したきっかけを教えてください。
情シスの仕事に面白さを感じていたのですが、部署異動が頻繁な会社だったので、情シスとしてキャリアアップできないと感じたことと、前職での情シスは、運用保守といった守りの比率が高かったので、自分が成長し続けるためにはもっと攻めの部分でチャレンジしたいと思うようになりました。
―オールアバウトの面接のときの印象を聞かせてください。
上長であるシステム部GMの寺門さんや代表の江幡さんの話を聞いていると、まだまだ成長中で仕組みが整っていない会社だなと感じたので、自分でそこを作っていくのは面白そうだ、やれることは山ほどあると思いました。
江幡さんはパワフルでした。履歴書を見ていないみたいな感じで、「君のこと全然知らないんだよ」と。世間話ばかりしていたような気がします(笑)。
私は高校を卒業後、病気で外に出られず動けない時期が3年程続いたんです。その後も働きながら何度か体調をくずしたりしていました。やっと普通の生活ができるようになったときに、周りの人と比較すると何もできることがないことに強いコンプレックスや危機感を感じていました。そこで履歴書に書ける資格もあったほうがいいと思い情報系の資格も取得したりして、自分の成長速度を上げることを意識していました。それでも履歴書を見て、書類で落とされることが多かったのですが、江幡さんは履歴書に記載していることには一切触れず、世間話を中心に人間性を見てくれたのはうれしかったですね。
江幡さんはパワフルでした。履歴書を見ていないみたいな感じで、「君のこと全然知らないんだよ」と。世間話ばかりしていたような気がします(笑)。
私は高校を卒業後、病気で外に出られず動けない時期が3年程続いたんです。その後も働きながら何度か体調をくずしたりしていました。やっと普通の生活ができるようになったときに、周りの人と比較すると何もできることがないことに強いコンプレックスや危機感を感じていました。そこで履歴書に書ける資格もあったほうがいいと思い情報系の資格も取得したりして、自分の成長速度を上げることを意識していました。それでも履歴書を見て、書類で落とされることが多かったのですが、江幡さんは履歴書に記載していることには一切触れず、世間話を中心に人間性を見てくれたのはうれしかったですね。
―今では誰からも頼られる新井さんですが、上長である寺門さん、壁谷さんらは「会社の目標実現のために、自分がどう動けば周りが効率的に動けるか、立場を考えられる人」と評価しています。
自分でも、チームのために意識的に役回りを考えるようにはしています。以前、マネジメント層向けの研修で、コミュニケーションタイプ別診断をしたところ、情シスには「現実派」と「理論派」のタイプしかいないことに気づいたんです。自分は「現実派」だったのですが、真逆である「友好派」(サポーター)となってコミュニケーションに重きを置いた方が部署全体としてのバランスが良いなと考え、あえてシフトチェンジしました。
他部署からも、ヘルプデスクとしての情シスに開けたイメージをもってほしいので、ホスピタリティは常に意識するようにしています。
他部署からも、ヘルプデスクとしての情シスに開けたイメージをもってほしいので、ホスピタリティは常に意識するようにしています。
―社内からの様々な相談に対応している上で気を付けていることなどありますか?
リモート環境なので面と向かって話すよりも難しいことはあります。Slackなどチャットツールでの質問はテキストなのでどうしてもきつく見えてしまいがちです。返信の際は同じトーンではなく、優しくゆるめの言葉で返すようにすると、相手もゆるくなってくれます。時に私も感情に流される時もありますが、一旦文章を書いて、時間をおいて冷静になり、もう一度確認してから送ることもあります。顔が見えていない分、伝え方って難しいですよね。
―そんなところが、皆さんにホスピタリティを評価される所以なのですね。
■PCのセットアップ自動化で作業時間1/10、コスト300万円も圧縮
―今回のMVPノミネートコメントにも上げられていた「PCセットアップ自動化」について、どういう取り組みでどういうメリットがあったのか教えてください。
新しく従業員が入社した際の定常業務として、PCを準備して、会社用の設定を作ってお渡しするキッティングという作業があります。今までは手動だったところを自動化させ、作業時間を10分の1に削減し、コストも300万円圧縮することができました。
しかしこれは、まだフェーズ1の段階なんです。今秋くらいまでに、メーカーから届いたPCをそのまま使う人の自宅に送り、電源をONすれば、初期設定もすべて完了できることを目標にしています。ゼロタッチプロビジョニングと言われていますが、これができればさらにコスト圧縮効果は絶大ですし、PC受け渡しのためだけに社員に出社してもらわなくてもよくなります。そこまでやっている会社はまだ多くはないと思います。
しかしこれは、まだフェーズ1の段階なんです。今秋くらいまでに、メーカーから届いたPCをそのまま使う人の自宅に送り、電源をONすれば、初期設定もすべて完了できることを目標にしています。ゼロタッチプロビジョニングと言われていますが、これができればさらにコスト圧縮効果は絶大ですし、PC受け渡しのためだけに社員に出社してもらわなくてもよくなります。そこまでやっている会社はまだ多くはないと思います。
―コロナ禍になって、昨年の2月28日という早いタイミングから、オールアバウトは全社リモートワークとなりました。あの環境作りは大変だったのではないですか?
オールアバウトではもともと2018年の春から人事と情シス主導で、リモートワークを試験的にやっていました。ただ全員が一気にということは想定していなかったので、とにかく時間がなかった。「全社でリモートワーク」という決定が下りてきたのは、開始のわずか数日前だったんです(汗)。
リモートワークって実際どうなの?試験導入の様子をレポート ※トライアルルールも全公開 - About All About
オールアバウトでは2018年2月より、リモートワーク制度を試験導入することになりました。そこに込めた人事グループの想いや、実際にリモートワークを実践した社員の話を通じて、オールアバウト的”働き方改革”の実態に迫ります。また、記事の最後には弊社が策定した導入時のトライアルルールも公開しているので、これから自社でも取り組みを検討している人事担当者の方は必見です!
―どのような課題がありましたか?
電話や、ネット環境の整っていない方へのWi-fiの貸与をどうするか。VPN(バーチャルプライベートネットワーク)やオンラインミーティングの増加を見越してライセンスされていないものをどうするか。Zoom予約のシステムの自動化、社内で使っていた備品やセキュリティのルールの一時的変更……等々、やることは山積みでした。時間もなかったので、何から手をつけるのかかなりバタバタしましたが、情シス一人ひとりの行動力が高いこともあって、一つひとつ山を崩していきました。社員は全社広報した翌日2月28日から、大きな混乱はなくリモートワークを始めることができました。
ー新井さんは、「新しいことへのチャレンジでは着手から結論を出すまでが速く、事例や情報が少ない状況でも自ら検証を繰り返し、結果を出せる」といった点も上長に評価されています。ご自身はどう捉えていますか?
これができたら会社の成長、社員の利便性向上につながるという理想をまず描きます。着手してから判断するまでの材料集めは、意識してスピード感をもってやると、そのあと動きやすいです。実現するためのツールやシステムを探して、触って、足りないところはパズルみたいに想像力で埋めて、トライアンドエラーを繰り返す中から、取っ掛かりみたいなものを見つけていくのは得意かなと思います。
―想像力でピースを埋めていくというのは、PCに向き合ってできるものですか?
リモートワークの環境が長くなったので、最近、夜走っているんですが、考えながら走っているとふっと気付きみたいなものが出てくる。気分が変わると頭の思考の仕方も変わるというのはあるかもしれません。
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