重要なのは問題を“解決”するのではなく“定義”するチカラ
オールアバウトの成長や変革に寄与した人物にお話を伺い、仕事に対する価値観や取り組みの詳細を深堀していく「Players」。今回はプラットフォーム開発部の茂木さんが登場!システム・企画の垣根を超えた柔軟な思考で、大規模なプロジェクトを着実にゴールに導くその発想の原点を取材しました。
茂木 聡嗣(もぎ さとし) 銀行系システム会社を経て2011年独立。企業のシステム立ち上げなどに関わった後2017年9月、オールアバウトへ入社。確実にゴールへと向かう丁寧かつ慎重な仕事ぶりと面倒見のよい兄貴分的な魅力で、頼りになる存在へ。実は、アタマは文系らしい。 |
■「作って終わり」ではなく、サービスに長期的にかかわりたい
―茂木さんの今までのキャリアを教えてください。
新卒で就職したのは銀行系のシステムエンジニアの会社。そこで3年くらい工場の受発注、原価管理などのシステム構築をしていました。その後独立して、ベンチャーやスタートアップ企業のシステム制作を請け負う会社を友人と起業しました。自分で会社をやるということは、エンジニアとしてのスキルだけでなく、営業、経営の能力も求められるので、大変でしたがいい経験になりました。ただ、エンジニアとしてのキャリアという点においては、もっとひとつのサービスに長期的にかかわりたいという思いが強くなって。それで転職を決意し、オールアバウトに入社しました。
―所属するプラットフォーム開発部での茂木さんのお仕事は?
プラットフォーム開発部は、オールアバウトの広告配信の基盤に関わる部署です。
オールアバウトは、広告配信を最適化する独自システムを持っているのですが、それらの運用・保持のほかに、新たにマーケティングプラットフォームを構築しています。
総合情報サイト「All About」は、専門家による信頼性の高い累計18万本の記事と、それを利用する月間3000万人のユーザーデータを持っています。これに、弊社独自のアドネットワーク「プライムアド」が持つ良質なメディアパートナーのデータ、更に今年5月に提携を発表したNTTドコモのデータを掛け合わせ、メディアや企業のユーザーを可視化するということをしています。
従来は解析ツールを入れて、分析をアウトソースしていたんですが、自社でデータ統合の基盤を持ち、分析を内製化することで、自在にデータを掛け合わせることができますし、案件に応じてみるべき数字が見られるようになる。弊社はコンテンツマーケティング支援を行っていますが、クライアントに対しては顧客を可視化し、マーケティング全般を最適化するのに役立てていただけると思います。
目下のところは、コンテンツマーケティングのレポーティングツールの開発を行っていますね。
オールアバウトは、広告配信を最適化する独自システムを持っているのですが、それらの運用・保持のほかに、新たにマーケティングプラットフォームを構築しています。
総合情報サイト「All About」は、専門家による信頼性の高い累計18万本の記事と、それを利用する月間3000万人のユーザーデータを持っています。これに、弊社独自のアドネットワーク「プライムアド」が持つ良質なメディアパートナーのデータ、更に今年5月に提携を発表したNTTドコモのデータを掛け合わせ、メディアや企業のユーザーを可視化するということをしています。
従来は解析ツールを入れて、分析をアウトソースしていたんですが、自社でデータ統合の基盤を持ち、分析を内製化することで、自在にデータを掛け合わせることができますし、案件に応じてみるべき数字が見られるようになる。弊社はコンテンツマーケティング支援を行っていますが、クライアントに対しては顧客を可視化し、マーケティング全般を最適化するのに役立てていただけると思います。
目下のところは、コンテンツマーケティングのレポーティングツールの開発を行っていますね。
コンテンツマーケティングプラットフォーム「All About PrimeAd(プライムアド) 」
All About PrimeAdは、60の一次情報メディアがアライアンスを結び、コンテンツ制作から広告配信、レポートまでを支援するコンテンツマーケティングプラットフォームです。
■事業にコミットできてこそエンジニア。問題の本質を定義する力が大切
―データ基盤の導入と、分析の内製化はかなり大規模、かつ影響範囲が大きい大変なプロジェクトと聞きました。
はい、もちろん大変だなとは思いました(笑)。
でも、ほとんどゼロから立ち上げというような話だったので、6年間起業してやっていたことが生かせるし、チャレンジしがいがあると思いましたね。あと、僕が入社したのは去年の9月なんですけど、実際このプロジェクトの話をされたのは12月ころ。自分の裁量の大きさにワクワクしたし、もしここで成果を出せれば、自分にとっても会社にとっても、すごくいいことだと確信しました。
でも、ほとんどゼロから立ち上げというような話だったので、6年間起業してやっていたことが生かせるし、チャレンジしがいがあると思いましたね。あと、僕が入社したのは去年の9月なんですけど、実際このプロジェクトの話をされたのは12月ころ。自分の裁量の大きさにワクワクしたし、もしここで成果を出せれば、自分にとっても会社にとっても、すごくいいことだと確信しました。
―丁寧に作業範囲を定め確実にゴールへ向かって仕事を進めると評判ですが、どんな事に気を付けていますか?
確実なゴールを目指すという意味で、スケジュール管理を徹底しています。でも一番はチーム内のコミュニケーションでしょうか。プロジェクトは一人でできるものではないし、システムって、ある一つのモジュールを作るのは一人だったりするけれど、ほかの人との連携が取れていなかったら、そこでバグが生まれる。だから、極力誰に対しても会話を欠かさないようにしていますね。
エンジニアって、しゃべらない人がすごく多いんですよ。で、その頭の中の考えというのがエンジニア目線だったり、エンジニアよがりだったりすることも多くて。エンジニアは専門技術も当然大事ですが、ビジネスサイドに立って考えられることが重要。
僕は、会社を経営していたということもあり、本質的に考えて利益貢献するということを常に考えますね。「それだと利益につながらない」と企画に対して意見する事も多いです。
新しい技術を導入したいエンジニアは結構多くて、それで利益があがるならいいんですけど、必ずしもそうじゃない場合があります。利益がでるかどうか、本質的な改善に繋がるかどうかで技術の選択や、作業の優先順位を決めるべき。手段が目的になってもいけないし、問題に向き合う前に、何が本質なのかを定義することが大切かなと。エンジニアは請け負うんじゃなくて、企画側にもっと入っていくべきだと思います。
僕は、会社を経営していたということもあり、本質的に考えて利益貢献するということを常に考えますね。「それだと利益につながらない」と企画に対して意見する事も多いです。
新しい技術を導入したいエンジニアは結構多くて、それで利益があがるならいいんですけど、必ずしもそうじゃない場合があります。利益がでるかどうか、本質的な改善に繋がるかどうかで技術の選択や、作業の優先順位を決めるべき。手段が目的になってもいけないし、問題に向き合う前に、何が本質なのかを定義することが大切かなと。エンジニアは請け負うんじゃなくて、企画側にもっと入っていくべきだと思います。
―エンジニアも利益貢献していくべきということですか?
はい。これからのエンジニアは、事業にちゃんとコミットできるよう、幅広い視点と知識を持ったジェネラリスト志向であることが求められると思います。そういうマインドを持てるようにするためには、たとえば、「エンジニアだけれど、営業行ってみる」というのもいいんじゃないでしょうか。
「案件取ってこい」とまでは言わないとしても、現場のお客さんってどういうところに困っていて、何が欲しいんだろうと意識するのは大切ですよね。そういうところから、実際同行した先のお客さんが発注してくれて、利益につながったといった経験が増えれば、エンジニアもお金の意識がすごく変わって来るだろうなと思います。
それに、たまには外に出てお客さんの声を聞きたほうがいい物が作れるんですよ。例えば、今開発を進めているコンテンツマーケティングのレポーティングツールでも、レポートを見る人が何を求めているのかを知るには、見る人に聞くのが一番早いじゃないですか。
なので、僕は時々「営業に連れて行って」と頼んでいるんです。
「案件取ってこい」とまでは言わないとしても、現場のお客さんってどういうところに困っていて、何が欲しいんだろうと意識するのは大切ですよね。そういうところから、実際同行した先のお客さんが発注してくれて、利益につながったといった経験が増えれば、エンジニアもお金の意識がすごく変わって来るだろうなと思います。
それに、たまには外に出てお客さんの声を聞きたほうがいい物が作れるんですよ。例えば、今開発を進めているコンテンツマーケティングのレポーティングツールでも、レポートを見る人が何を求めているのかを知るには、見る人に聞くのが一番早いじゃないですか。
なので、僕は時々「営業に連れて行って」と頼んでいるんです。
逆に企画側の人たちも SQLくらいは書いてくれたらなという思いもあります。今は、「営業だろうが企画だろうが誰でもSQLくらい書けます」という会社もありますからね。エンジニアのビジネス意識が変わり、企画側も、今エンジニア側にかかっている負荷を吸収してくれたら、社内でもっとずっと話がしやすくなると思っています。
■「全員プレイヤー&全員リーダー」を束ねていく
―プラットフォーム開発部で働くエンジニアは、どんな方々ですか?
プラットフォーム開発部は、コミュニケーションを取れるエンジニアが多いし、皆、それぞれの専門性が高くて、自分が持っている仕事の範囲に対する責任感がすごく強い人たちですね。
部内は「なんでも言っていい」という雰囲気で、上下関係がなくてフラットな環境。事業責任者の中島さんが、みんなが意見を言いやすい空気にしてくれているんだと思います。あとは一人一人に与えられる裁量が大きいのも特徴。「ここはあなたが専門家なんだからあなたがやってね」というところを最初からふられているから、「それは責任もってやらなくちゃ」とみんな感じているのだと思います。
部内は「なんでも言っていい」という雰囲気で、上下関係がなくてフラットな環境。事業責任者の中島さんが、みんなが意見を言いやすい空気にしてくれているんだと思います。あとは一人一人に与えられる裁量が大きいのも特徴。「ここはあなたが専門家なんだからあなたがやってね」というところを最初からふられているから、「それは責任もってやらなくちゃ」とみんな感じているのだと思います。
―プラットフォーム開発部で活躍できそうな人はどんな人ですか?
自分で考えて行動できる人ですね。聞かないと動けないとか、与えられないとできない人はうちではキツイ。自分で考えて行動できて、あとは、やはりコミュニケーションなのかな。専門性の強い人がたくさんいるから、その人たちの意見をちゃんと吸い上げてちゃんとまとめられる力が求められます。
まとめていくには、本質的な課題が見えていないとベストの道を決められないと思うんです。それは、決断力と情報収集力にコミュニケーション力が付随しているような力だと思う。
普通の会社ならリーダーがいて指示してくれることかもしれないけれど、うちの場合はある意味、全員がプレイヤーであり、リーダー。自分の領域はちゃんと自分がリーダーシップを取ってやって行く。その上で他とのコミュニケーションも取りながら、より良いものを作りたいという姿勢。それが嫌じゃない人には、ぜひ来てほしいですね。
まとめていくには、本質的な課題が見えていないとベストの道を決められないと思うんです。それは、決断力と情報収集力にコミュニケーション力が付随しているような力だと思う。
普通の会社ならリーダーがいて指示してくれることかもしれないけれど、うちの場合はある意味、全員がプレイヤーであり、リーダー。自分の領域はちゃんと自分がリーダーシップを取ってやって行く。その上で他とのコミュニケーションも取りながら、より良いものを作りたいという姿勢。それが嫌じゃない人には、ぜひ来てほしいですね。
―今年に入って新卒社員のメンターも行っていますね。
一番大切にしているのは、古臭いかもしれないけれど、「家族」感。一緒に同じチームでやって行くのだから、仲間・家族としてやりたいと思っています。新卒のときに僕のOJTだった2年上の先輩がまさに僕が目指している理想像に近いんです。兄貴という感じで未だに交流があるんですよ。家族兄弟みたいに仲良くなれれば、言いたいことが言えて、仕事がしやすいと思っていて。そうやって新卒のメンバーには向き合っています。
とはいえ、実は僕、部下が付くのは初めてなんです。最初の会社は3年いたけれど、部下はつかなかったし、自分で会社をやっているときは、全員対等な立場。部下の教育って初めての経験なので、「どうすれば、自分の言いたいことが通じるのかな」と、教えながらも教え方をすごく学んでいます。技術力はとても高いメンバーなので、僕の方が置いてけぼりを食わないように、負けない部分は持っていたいですね。
とはいえ、実は僕、部下が付くのは初めてなんです。最初の会社は3年いたけれど、部下はつかなかったし、自分で会社をやっているときは、全員対等な立場。部下の教育って初めての経験なので、「どうすれば、自分の言いたいことが通じるのかな」と、教えながらも教え方をすごく学んでいます。技術力はとても高いメンバーなので、僕の方が置いてけぼりを食わないように、負けない部分は持っていたいですね。
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