誠実に向き合い動こうとする自分へのエール

学生時代から継続している数少ない趣味として、ラジオの聴取があります。それも気づけば今や生活の一部となっており、年を重ねるごとに興味の幅も増え、ふたつの耳では足りないと感じるほどに……。

そんなラジオとの出会いを思い出してみると、初めて聴き始めたのは中学1年生の夏。小学校とは比べ物にならないほど中学校の先輩たちは大人に見えていました。その中でも3年生の先輩が話していることには影響を受けまくっていたとき「使ってないラジカセあるからあげるよーラジオを聴きながらテスト勉強すると結構捗るよー」と。今思えばMDが出ていた時代にラジカセのおさがりをあげるなんて、ただ本当に使わなくなったラジカセ（ゴミ……？）を押し付けていたのでは？ とも思いますが、13歳のピュアな少年には超大人に見えていた中3の憧れている先輩からのおさがり＆アドバイスなので、テスト勉強そっちのけで深夜に流れてくるナイナイのオールナイトニッポンを毎週リアタイで聴き、暇があればラジオから流れてくる聞き馴染みのない洋楽もダビングし、時にはそのボロボロのラジカセを抱えたまま眠りにつくほど狂ったようにのめり込み、少しでも先輩との話に入れるようにしたのを思い出します。

今回記したこの言葉は、2006年～現在まで放送されているTBSラジオ「おぎやはぎのメガネびいき」の中で放たれた矢作さんのひとことです。この場でおぎやはぎという芸人の魅力を語るのはスペース的に割愛させていただきますが、思い描かれるイメージ通りの心地よい（適当な？）リズムで良くも悪くも聞き流せる（時には眠りに入ってしまう）、実にくだらない素敵な番組となっています。

そんな“クソメン”（＝メガネびいきリスナーの呼称）の私がこの言葉を今回選んだのは、なかなか自分の仕事やプライベートでの行動などについて、誰かに褒められたりすぐに感謝されたりすることが少ないと感じることもあるけれど、何事も誠実に一生懸命やっていれば必ず誰かがその頑張りを見ていてくれている。そう思って嘘をつかずに動かないとむしろ頑張れないなと感じたからです。

私は家族も友人も会社内外の方も、周りの方々にとても恵まれていると思っています。この言葉を聞いてから、自分にも他人にも嘘をつかず一生懸命行動し、人の頑張りに気付き、人のためにも行動できる人間でいるようにと心掛けています。

今でも続けていられる素敵な趣味を持つきっかけをくれた先輩には、とても感謝です！