第9回 よく踏み込んだで賞 小川さんの「わたしの踏み込み」
マーケティングコミュニケーションプラットフォーム「PrimeAd」のリードエンジニアとして活躍する小川さん。広告提案業務を効率化するツール「ソクスプ」のプロトタイプを約2ヶ月で完成させました。エンジニアでありながら現場に入り込み、業務理解を深めつつスピーディに開発を進めた功績が評価され、2025年度下期「よく踏み込んだで賞」を受賞しています。そんな小川さんにとっての「踏み込み」について、話を聞きました。
2022年7月に「Way」が始動してから、社員一人ひとりがそれぞれの「踏み込み」を実践してきました。「よく踏み込んだで賞」は、日常にある「自分の良い行動」や「周囲の人の良い行動」を投票し、その中から特に「Way」を体現した“踏み込んだ行動”を称えるアワードです。今回は第9回の受賞者、小川さんのインタビューをお届けします。
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PrimeAd事業部 Digital Solution部 リードエンジニア 小川
大学卒業後、システムインテグレーターでデータセンターの運用業務に従事。その後、スタートアップ企業でWebアプリケーション開発を担当し、フロントエンドからバックエンドまで幅広く経験。2021年、オールアバウト入社。PrimeAd関連サービスの開発に携わる。 |
■「お客様への価値提供」を起点にすることで、思考と行動が変わる
ー「よく踏み込んだで賞」の受賞、おめでとうございます。まずは、受賞を知ったときのお気持ちから教えてください。
自分が受賞するとは思っていなかったので、驚きました。今回評価していただいたプロジェクトは、まだ道半ばです。本来ならばツールが完成し、利益という形で事業に貢献してから賞をいただくべきではないかとも感じました。うれしさと同時に、今後しっかり成果を出していかなければという思いをあらたにしています。
ー2022年から始動した「Way」や「踏み込み」については、当初どのように感じていましたか?
オールアバウトは、本当に「いい人」が多い会社です。一人ひとりが自身の役割に対して誠実に向き合っている一方で、そのがんばりが、「お客様に価値を提供する」という共通の目的に向かって十分にそろっていない部分もあると感じていました。だからWayが始まったときは、「これは雰囲気を変えるチャンスかもしれない」と思ったんです。
ー実際にWayが動き出して、社内の雰囲気は変わったと感じますか?
ほかの部署のことは詳しくは分かりませんが、少なくともPrimeAdのチームの中では、ここ1〜2年で確実に変化が起きています。リーダーが全体会議の場で「私たちの目的は、顧客に価値を提供すること」と明確に打ち出し、「自分たちに何ができるか」をみんなで考える機会がありました。そこから、思考が変わり始めたと感じています。
業務の進め方も変わりました。大きなプロジェクトが立ち上がると、営業やマーケティング、開発など、各分野の担当者からなるタスクフォースチームが組成されます。私はエンジニアですが、ビジネスサイドのメンバーとミーティングをし、日常的に会話を交わすようになりました。話し合いのベースに、「この施策は顧客に価値を提供できるのか」という共通認識があるので、生産性が上がり、施策が結果に結びつきやすくなっていると感じます。
業務の進め方も変わりました。大きなプロジェクトが立ち上がると、営業やマーケティング、開発など、各分野の担当者からなるタスクフォースチームが組成されます。私はエンジニアですが、ビジネスサイドのメンバーとミーティングをし、日常的に会話を交わすようになりました。話し合いのベースに、「この施策は顧客に価値を提供できるのか」という共通認識があるので、生産性が上がり、施策が結果に結びつきやすくなっていると感じます。
■サプライチームに入り込み、業務を内側から理解する
ー今回の受賞は、「ソクスプ」というツールの開発が大きく評価されたとうかがっています。
広告業界のAX(AI Transformation)プラットフォームを提供するPrimeAd事業部では、生産性を高めるための各種サービスを展開しています。中でも「PrimeAd One」は、大手広告代理店のお客様向けに、広告の提案を行うサービスです。クライアントの商品やサービスを広めるための戦略を立て、最適なメディアや広告メニューを選び、ご提案しています。特に媒体選定や提案資料の作成は手間のかかる業務です。そこをAIで効率化・自動化できないかという課題意識から、提案資料を自動生成する「ソクスプ」というツールの開発が始まりました。
ー開発のプロセスで、小川さんはどんな踏み込みをしたのですか?
お客様への提案業務を行っている、社内の「サプライチーム」の中に入っていきました。ミーティングに参加するだけでなく、実際に媒体を選定して資料を作成するプロセスも経験しました。エンジニアがそこまで現場に入り込むのは、通常ではあまりないことだと思います。
ーなぜ、サプライチームの中に入っていこうと思ったのでしょう。
新たなツールを作るということは、サプライチームの業務フローが大きく変わることに直結します。いくら丁寧に説明しても、現場のメンバーは「これまで積み上げてきたやり方を壊されるのではないか」という不安や怖さを感じるはずです。
同じプロジェクトに携わっていても、エンジニアとサプライチームでは、背景も共通言語も違います。これまでの経験から、プロジェクトを進める上で最大の難関は、お互いの文脈が「伝わらないこと」だと実感していました。相手の業務を深く理解するには、私自身が現場に入るのが一番早いと思ったのです。
同じプロジェクトに携わっていても、エンジニアとサプライチームでは、背景も共通言語も違います。これまでの経験から、プロジェクトを進める上で最大の難関は、お互いの文脈が「伝わらないこと」だと実感していました。相手の業務を深く理解するには、私自身が現場に入るのが一番早いと思ったのです。
ー実際に現場に入って、気づくことはありましたか?
人の力はすごいなと思いました。担当者の頭の中には媒体に関するさまざまな情報が詰まっていて、それをもとにスピーディに会話が展開していくんです。業務フローが頭の中で圧縮されていることに驚きました。
一人ひとりの知識やスキルにリスペクトを覚える一方で、業務変革という意味では難しさも感じました。担当者の頭の中で、言語化されないまま高速で行われている判断を、AIが扱える形に展開しなければならないからです。
現場に入ることで、メンバーがどんな情報を扱い、どこで苦労しているかというリアルな情報を得られたので、その理解をもとに「ソクスプ」のプロトタイプを開発していきました。
一人ひとりの知識やスキルにリスペクトを覚える一方で、業務変革という意味では難しさも感じました。担当者の頭の中で、言語化されないまま高速で行われている判断を、AIが扱える形に展開しなければならないからです。
現場に入ることで、メンバーがどんな情報を扱い、どこで苦労しているかというリアルな情報を得られたので、その理解をもとに「ソクスプ」のプロトタイプを開発していきました。
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