日々の取り組みを、目指す未来へつなぐWayプロジェクト始動(後編)
オールアバウトグループでは、「Way=日常をよりよくするプロジェクト」を2022年7月に始動。後編では代表・江幡をはじめとするボードメンバーにその想いを聞きました。
~前編はこちらから~日々の取り組みを、目指す未来へつなぐWayプロジェクト始動
オールアバウトは、2022年7月に「日常をよりよくするプロジェクト」を始動しました。このプロジェクトを発足した背景や経緯、また目指すものについて推進メンバーに話を伺いました。
■取締役CAO 森田 恭弘
一人ひとりが溌溂と生きている世界
「システムではなく、人間。」
オールアバウトが生まれた2000年、テクノロジーが人間を支配するんじゃないか、くらいのことも言われていたその時代背景で、だからこそ私は、この言葉に心躍りました。そして20年以上経った今でも、この考えは輝きを失っていない、それどころかむしろ重要性が増していると感じています。テクノロジーが発達するからこそ、人間がそれを使いこなす。人間一人ひとりが、その才能を発揮し、その人らしく生きていく。そのお手伝いをするのがオールアバウトです。オールアバウトのPhilosophyである「システムではなく、人間。」 には、人間が溌溂としているイメージを想像します。
Wayに込められた「踏み込む」という言葉は、こうしたオールアバウトの積年の願いを叶えるために「今、どうすればいいのか」のヒントを与えてくれ、何よりも、「人間らしく生きているか?」 と問いかけられているようで、シャキッとした気持ちにしてくれます。
オールアバウトが生まれた2000年、テクノロジーが人間を支配するんじゃないか、くらいのことも言われていたその時代背景で、だからこそ私は、この言葉に心躍りました。そして20年以上経った今でも、この考えは輝きを失っていない、それどころかむしろ重要性が増していると感じています。テクノロジーが発達するからこそ、人間がそれを使いこなす。人間一人ひとりが、その才能を発揮し、その人らしく生きていく。そのお手伝いをするのがオールアバウトです。オールアバウトのPhilosophyである「システムではなく、人間。」 には、人間が溌溂としているイメージを想像します。
Wayに込められた「踏み込む」という言葉は、こうしたオールアバウトの積年の願いを叶えるために「今、どうすればいいのか」のヒントを与えてくれ、何よりも、「人間らしく生きているか?」 と問いかけられているようで、シャキッとした気持ちにしてくれます。
「Way」 は「フォーム」 だ
「Way」 は、例えて言うなら、「Mission」 や「Vision」 をマラソンのゴールとすると、「こういうやり方で走ると早くゴールしやすいよ」 といった、走り方(フォーム) を示したようなものだと思っています。「人が何かするときには、それに適したフォームがある」 ということはマラソンに限った話ではなく、ゴルフ、料理、書道……などあらゆる行為に当てはまり、もちろん「仕事」 も例外ではありません。
そこで「よいフォーム」 を考えてみたときに、オリンピックで金メダルを狙う人と、完走できればいいやという人では適する走り方が異なるように、対象者にマッチしない走り方を提案してもよい結果にはつながりにくいでしょう。だから、今オールアバウトで働く人に合った走り方は本当にこれでよいのか? というところを何回も自問自答しました。オールアバウトで働く人、と一口に言いましたが、当たり前のことですが、オールアバウトで働く人は一人ひとり異なるので、「これはよいフォームだよ」と、どこまで統一的に言えることか、何が個人差があってよい部分なのか、という観点に非常に気を遣いました。
もし「Way」 の言葉に対して「これ、自分の考えと全然違うよ」 と思う人がいたら、それこそがその人にとってのチャンスです。多くの人の意見・経験を経てよいとされているフォームはうまくいく可能性が高いので、ぜひ一度実践してみてほしいです。
もし「Way」 の言葉を「漠然としているな」 と感じるならば、それは、オールアバウトで働く人の多くにマッチするように敢えて余白を残した結果です。そう感じる人は既に「Way」 をナチュラルに体現しているのかもしれません。スポーツでコーチやチームメート同士でフォームをチェックし合うかのように、できていること/できていないことを確認して、さらにフォームを磨き込んでいけばよいです。仕事、スポーツ、学芸、何でもそうですが、そうやって物事を上達させていくのだと思います。
そこで「よいフォーム」 を考えてみたときに、オリンピックで金メダルを狙う人と、完走できればいいやという人では適する走り方が異なるように、対象者にマッチしない走り方を提案してもよい結果にはつながりにくいでしょう。だから、今オールアバウトで働く人に合った走り方は本当にこれでよいのか? というところを何回も自問自答しました。オールアバウトで働く人、と一口に言いましたが、当たり前のことですが、オールアバウトで働く人は一人ひとり異なるので、「これはよいフォームだよ」と、どこまで統一的に言えることか、何が個人差があってよい部分なのか、という観点に非常に気を遣いました。
もし「Way」 の言葉に対して「これ、自分の考えと全然違うよ」 と思う人がいたら、それこそがその人にとってのチャンスです。多くの人の意見・経験を経てよいとされているフォームはうまくいく可能性が高いので、ぜひ一度実践してみてほしいです。
もし「Way」 の言葉を「漠然としているな」 と感じるならば、それは、オールアバウトで働く人の多くにマッチするように敢えて余白を残した結果です。そう感じる人は既に「Way」 をナチュラルに体現しているのかもしれません。スポーツでコーチやチームメート同士でフォームをチェックし合うかのように、できていること/できていないことを確認して、さらにフォームを磨き込んでいけばよいです。仕事、スポーツ、学芸、何でもそうですが、そうやって物事を上達させていくのだと思います。
「社会に踏み込む。」 「価値に踏み込む。」 ってなんだ?
オールアバウトは、この先は予測できないとしても、今この瞬間に倒れてしまうような作りたてのベンチャー企業とは異なります。社会からどう受け入れられればよいか「だけ」 を必死に考えるフェーズではなく、歴史もある分、整理すべき社内仕事もたくさんあります。このように目線が内に向きやすい状況に対して、「社会に踏み込む。」 は、本来の会社の存在意義に立ち返り、目線を外へ外へと向けてくれる大切な言葉だと思っています。
また「価値に踏み込む。」に対して、新規事業とか、何か新しいことをしなくてはいけないのではないか?という質問があるのですが、そういう意味ではありません。たとえば、「あいさつをする」といった、日常の仕事のなかのちょっとした所作ひとつにさえ、一気に関係性をよくできる「価値の高い」あいさつもできれば、逆効果をもたらすあいさつだってできてしまいます。
極端に言えば、毎秒毎秒の判断、行動する/しないの一挙手一投足に「価値」のネタが含まれている、ということです。だから、今やっている仕事を漫然とこなすのではなく、何のためにそれをやっているのか、それが何につながっているのか、を考え、行動することが大切だと思っています。
また「価値に踏み込む。」に対して、新規事業とか、何か新しいことをしなくてはいけないのではないか?という質問があるのですが、そういう意味ではありません。たとえば、「あいさつをする」といった、日常の仕事のなかのちょっとした所作ひとつにさえ、一気に関係性をよくできる「価値の高い」あいさつもできれば、逆効果をもたらすあいさつだってできてしまいます。
極端に言えば、毎秒毎秒の判断、行動する/しないの一挙手一投足に「価値」のネタが含まれている、ということです。だから、今やっている仕事を漫然とこなすのではなく、何のためにそれをやっているのか、それが何につながっているのか、を考え、行動することが大切だと思っています。
CAO森田が向き合う「成功」の定義 <リーダーズ Vol.6> - About All About
オールアバウトの創業初期メンバーとして、上場に至るまでのオールアバウト第一次成長期を牽引したひとりである森田恭弘さん。2009年に一度退職した後、2014年にChief Administrative Officer(最高経営管理責任者)としてオールアバウトに復帰しました。社員の幸せや企業文化を大切にされている森田さんの価値基準を探ります。
<オピニオンvol.3>イルカ問題の裏にある問題から、私たちが学ぶこと ― 意見の違いの、その先 ― - About All About
業界で起きているニュースを取り上げ、解説や分析、意見を掲載するコーナー「Opinion」。今回はオールアバウトのChief Administrative Officer(最高経営管理責任者)の森田さんが登場。グループ全体の中期戦略のほか人事カルチャーづくりまで関与している立場から、異なる意見がぶつかった際の心得について語ります。
アコモる - About All About
社員が大切にしている言葉を紹介する連載企画「Quotes」。第9回に登場するのは、取締役兼執行役員 CAOの森田さん。留学先で知り合った大学教授から当時教えてもらった日本語に訳しづらい"とある英語"を、日本人的な表現に言い換えたことで自分のものにした瞬間を紹介いただきました。
■取締役 兼 メディア事業部長 宮﨑秀幸
仕事は楽しく。 周囲の人に自慢ができる会社を目指す
たとえば、仕事が楽しくて、家族や友人、取引先に自分の会社を自慢できるって相当良いですよね。私は、「Way」 というツールをうまく使ってそんな状態を目指したいと思っています。「事業の規模が」 とか「数字が」 といった話はひとまず置いておいて、仕事をしていて「この会社に属していてよかった。充実感があるなあ」 と社員一人ひとりが思えたら、最高じゃないですか。
「安心して失敗していいんだよ」 と伝えたい
オールアバウトの社員には協調性が高いというよさがあるのですが、それが裏目に出て相手に対して言いづらいことや本来言ったほうがいいことを躊躇してしまうところがあります。協調性は大切なことですが、意見を戦わせるのが苦手なために、変化が起きづらいといったマイナス面があります。
そんなマイナス面を打破するために、分かりやすくて楽しい空気もありつつ、みんなに受け入れられる言葉として「踏み込む」 という案が生まれました。そのときには「正にこういうことだよね」 という気持ちでしたよ。
今回、(株)人材研究所さん、(株)パラドックスさんという2社のコンサルティング会社に入っていただいて、新たな発見もありました。それは、心理的事実として「失敗したら責任を取らなければいけない文化」 だと感じている社員がいること。失敗したからといって会社を辞めさせられるなんてことはないのに、なんとなく「辞めさせられるんじゃないか」と感じてしまっている人が多い。その誤解を解きたいと思いました。
協調性を重んじてみんなの意見を聞いてというオールアバウトらしさは残しつつ、「挑戦しよう」 「安心して失敗していいんだよ」 という想いを込めました。小さくまとまるのではなくて踏み外すくらいの挑戦にしてほしいと思っています。その結果、最後の「ときには、明るく踏み外せ。」 と言うワードになりました。
難しく考えないで、ぜひ気軽に「踏み込む」 というワードを使ってほしいなと思っています。人がよい踏み込みをしたときには「よい踏み込みだね」 と、足りないなと思ったときには「もっと踏み込んだほうがいいんじゃない」 と言ってあげてほしいなと思います。 そんなコミュニケーションができると、自分の気づきや行動変化のきっかけになり、オールアバウトが大切にする仕事のやり方が自然にできる状態になるのではないかなと思います。
そんなマイナス面を打破するために、分かりやすくて楽しい空気もありつつ、みんなに受け入れられる言葉として「踏み込む」 という案が生まれました。そのときには「正にこういうことだよね」 という気持ちでしたよ。
今回、(株)人材研究所さん、(株)パラドックスさんという2社のコンサルティング会社に入っていただいて、新たな発見もありました。それは、心理的事実として「失敗したら責任を取らなければいけない文化」 だと感じている社員がいること。失敗したからといって会社を辞めさせられるなんてことはないのに、なんとなく「辞めさせられるんじゃないか」と感じてしまっている人が多い。その誤解を解きたいと思いました。
協調性を重んじてみんなの意見を聞いてというオールアバウトらしさは残しつつ、「挑戦しよう」 「安心して失敗していいんだよ」 という想いを込めました。小さくまとまるのではなくて踏み外すくらいの挑戦にしてほしいと思っています。その結果、最後の「ときには、明るく踏み外せ。」 と言うワードになりました。
難しく考えないで、ぜひ気軽に「踏み込む」 というワードを使ってほしいなと思っています。人がよい踏み込みをしたときには「よい踏み込みだね」 と、足りないなと思ったときには「もっと踏み込んだほうがいいんじゃない」 と言ってあげてほしいなと思います。 そんなコミュニケーションができると、自分の気づきや行動変化のきっかけになり、オールアバウトが大切にする仕事のやり方が自然にできる状態になるのではないかなと思います。
「ぶつかることを恐れない」 が私の「踏み込む」
もともと私は仕事をする上で踏み込みがちなのですが、相手に対して言いづらいとか聞きづらいことは一晩寝かそう、とか一拍置いてみようという癖はありました。
そこで今自分自身で実践しているのは、ぶつかることを怖れず大胆なコミュニケーションを意識的にすることです。実際にやってみると心配していたことが杞憂に終わったり、全然大丈夫だ! といったケースの方が多いので、私自身も「Way」 に背中を押されている感じがしています。
「Way」 がすごくいいなと思うのは、やったほうがいいと思ってもあと一歩が出ないときに「オールアバウトが大切にしている仕事のやり方だよね、だから踏み込むか踏み込まないかなら、踏み込むを選択しなくちゃ」 という後押しになることです。
まずは「Wayに沿ってるか?ちゃんと踏み込んでるか?」 を日常から意識することが大事だと思っています。
そこで今自分自身で実践しているのは、ぶつかることを怖れず大胆なコミュニケーションを意識的にすることです。実際にやってみると心配していたことが杞憂に終わったり、全然大丈夫だ! といったケースの方が多いので、私自身も「Way」 に背中を押されている感じがしています。
「Way」 がすごくいいなと思うのは、やったほうがいいと思ってもあと一歩が出ないときに「オールアバウトが大切にしている仕事のやり方だよね、だから踏み込むか踏み込まないかなら、踏み込むを選択しなくちゃ」 という後押しになることです。
まずは「Wayに沿ってるか?ちゃんと踏み込んでるか?」 を日常から意識することが大事だと思っています。
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