■株式会社オールアバウトナビ/株式会社オールアバウトパートナーズ 代表取締役社長 岩水篤史
変化のリスクを楽しみに変える
「Way」 を活用して最終的に目指したいのは、「人」 としては変わり続けること、変え続けることへの共感ですね。「組織」 としては、個が強くなることで束が強くなる状況を作ることかなと思っています。
これからの時代は環境がすごく変化していく。自分が変化していかないとついていけなくなっていきます。オールアバウトグループのよいところである真面目さ、誠実さを大切にしながらも変化しなければいけない。
でも何かが変わるとか変えるって怖いですよね。でも、変わったことに対する責任をどう取ろうかとか、大切にしていたものが壊れてしまうのではないかといった見えないリスクに対する怖さを感じてひるんでしまうのはもったいない。
だから第一ステップは変わることへの怖さをなくすことだと思っています。
それには、変化を楽しいと思えること。「Way」というツールを使って、変化に対して自然に周囲と話し合える環境になって、怖さより楽しみのほうにベクトルを持っていってもらえるといいですよね。
これからの時代は環境がすごく変化していく。自分が変化していかないとついていけなくなっていきます。オールアバウトグループのよいところである真面目さ、誠実さを大切にしながらも変化しなければいけない。
でも何かが変わるとか変えるって怖いですよね。でも、変わったことに対する責任をどう取ろうかとか、大切にしていたものが壊れてしまうのではないかといった見えないリスクに対する怖さを感じてひるんでしまうのはもったいない。
だから第一ステップは変わることへの怖さをなくすことだと思っています。
それには、変化を楽しいと思えること。「Way」というツールを使って、変化に対して自然に周囲と話し合える環境になって、怖さより楽しみのほうにベクトルを持っていってもらえるといいですよね。
「Way」 は困った時の道しるべ
今をどうにかしなければという会話をしているときの、ちょっと迷った時の道しるべとして「踏み込む」 という言葉を使っていくのがいいんじゃないかなと思っています。
もともとこの取り組みが停滞感を打破しなければという危機感から始まっていることから、ある程度強い言葉にしないと実現できないと考えて「踏み込む」 という一見キツイワードになりました。言葉がきれいすぎても意味がないので、進むべき力強さをあらわす意味で「踏み込む」 。ぐっと踏ん張っている意味合いを込めたワーディングにしています。
言葉自体を連呼するのは意味がないけれど、リリース当初の今は意図的に会話に使いたいというのはありますね。また、「Way新党(各部署から集まった推進チーム)」 ばかりが考えるというのでは、その時点で「Way」 から外れてしまっているので一人ひとりが考えること。そこに気づいて変わっていければ、まず一歩進んだといえると思います。
もともとこの取り組みが停滞感を打破しなければという危機感から始まっていることから、ある程度強い言葉にしないと実現できないと考えて「踏み込む」 という一見キツイワードになりました。言葉がきれいすぎても意味がないので、進むべき力強さをあらわす意味で「踏み込む」 。ぐっと踏ん張っている意味合いを込めたワーディングにしています。
言葉自体を連呼するのは意味がないけれど、リリース当初の今は意図的に会話に使いたいというのはありますね。また、「Way新党(各部署から集まった推進チーム)」 ばかりが考えるというのでは、その時点で「Way」 から外れてしまっているので一人ひとりが考えること。そこに気づいて変わっていければ、まず一歩進んだといえると思います。
見守って変化を楽しむ。「一歩引いて」 が私の「踏み込む」
自分自身も毎日チャレンジしていますよ。自分こそ誰よりも変化し続けなければいけないからね。
具体的に言うと、「一歩引いて」 です。私は事務処理とマルチタスクが得意なこともありマイクロマネジメントをしがち。なので、今はナビ(株式会社オールアバウトナビ) に関してはそれはやらないようにしています。大きな方向だけは示すけれどもそれ以外は任せるようになりました。その結果、これまで部署単位で仕事が固まっていたのがクロスで動くようになった。社内で関わっていない人があまりいない状況になりました。
見ていてもどかしさを感じたり「え? そっちに行く?」 と驚くことも。でもそれは変化の過程として面白がるようにして、問題が起きたらその時に考えればいいかなとも思っています。万全を期した先にエラーがあったとしてもいいんですよ。頭丸めるのは私だから(笑)。
推進メンバーもボードメンバーも、数日数ヶ月で成果が出るものではないので焦っちゃいけないと思っています。20年かけてオールアバウトというブランドができてきました。だからまた20年かけて新しいカルチャーを作る。それをボードメンバーと推進メンバーが分かっていればいい。今後は、ちゃんと変化してるかを正しく観察し、こういう風に変化していますね、どう思いますか? とすり合わせをすることが大切かなと思います。
日常の中に自然に仕掛けを作り、最終的には意識しなくてもそれができるようになるのがいいのかな。
具体的に言うと、「一歩引いて」 です。私は事務処理とマルチタスクが得意なこともありマイクロマネジメントをしがち。なので、今はナビ(株式会社オールアバウトナビ) に関してはそれはやらないようにしています。大きな方向だけは示すけれどもそれ以外は任せるようになりました。その結果、これまで部署単位で仕事が固まっていたのがクロスで動くようになった。社内で関わっていない人があまりいない状況になりました。
見ていてもどかしさを感じたり「え? そっちに行く?」 と驚くことも。でもそれは変化の過程として面白がるようにして、問題が起きたらその時に考えればいいかなとも思っています。万全を期した先にエラーがあったとしてもいいんですよ。頭丸めるのは私だから(笑)。
推進メンバーもボードメンバーも、数日数ヶ月で成果が出るものではないので焦っちゃいけないと思っています。20年かけてオールアバウトというブランドができてきました。だからまた20年かけて新しいカルチャーを作る。それをボードメンバーと推進メンバーが分かっていればいい。今後は、ちゃんと変化してるかを正しく観察し、こういう風に変化していますね、どう思いますか? とすり合わせをすることが大切かなと思います。
日常の中に自然に仕掛けを作り、最終的には意識しなくてもそれができるようになるのがいいのかな。
オールアバウトグループにおける“ほど良い異物”であり続けたい。 - About All About
今年6月から新たにオールアバウトナビの代表取締役社長に就任した岩水さん。動画とSNS領域でビジネスの拡大を目指す同社の新リーダーとしての思い、顧客との向き合い方からメンバーへの接し方など、日々心がけていることを中心に伺いながら、その人物像に迫ってみた。
■代表取締役社長兼グループCEO 江幡 哲也
一人ひとりが成長し、Visionに近づくために
オールアバウトが掲げているMission・Visionは普遍的なもので、必ず世の中のためになることだと信じています。そして私が人生をかけてやりたいことでもあります。でもそれは壮大なものですので日々の目の前の仕事との間に距離感を感じてしまうかもしれません。
現在、Visionの実現に向けた定量的な道しるべとして、2025年度のグループ取扱高1000億円、売上300億円、利益30億円というのを掲げています。今年度は約500億の取扱高を目標にしていますが、このまま普通に進んで行くだけではなかなか到達できるものではないという危機感もあります。このギャップを埋めるためには日々の取り組みをもう一段高めていくことが必要です。
Visionと日常をつなぎ、掲げている目標イメージを実現するためには、どんな考え方でどんな働き方をすればよいのだろう?ということから「Way」(オールアバウトグループが大切にする仕事のやり方)は作られました。
一度きりの人生において「仕事」にはたくさんの時間を使います。今のような不確実な時代の中で、一人ひとりが能動的に仕事にかかわり、成長し、成果を出して効力感を持ち続けることが、仕事の時間を有意義にし、それぞれの人生を高めることにプラスになると信じています。そして、その状態が会社全体に満たされることでVisionに近づけると考えています。
日々高みを目指して仕事に取り組んでいる人はたくさんいます。そういう人がもっと増えるのが理想ですね。
現在、Visionの実現に向けた定量的な道しるべとして、2025年度のグループ取扱高1000億円、売上300億円、利益30億円というのを掲げています。今年度は約500億の取扱高を目標にしていますが、このまま普通に進んで行くだけではなかなか到達できるものではないという危機感もあります。このギャップを埋めるためには日々の取り組みをもう一段高めていくことが必要です。
Visionと日常をつなぎ、掲げている目標イメージを実現するためには、どんな考え方でどんな働き方をすればよいのだろう?ということから「Way」(オールアバウトグループが大切にする仕事のやり方)は作られました。
一度きりの人生において「仕事」にはたくさんの時間を使います。今のような不確実な時代の中で、一人ひとりが能動的に仕事にかかわり、成長し、成果を出して効力感を持ち続けることが、仕事の時間を有意義にし、それぞれの人生を高めることにプラスになると信じています。そして、その状態が会社全体に満たされることでVisionに近づけると考えています。
日々高みを目指して仕事に取り組んでいる人はたくさんいます。そういう人がもっと増えるのが理想ですね。
世の中の変化に合わせ、「Way」は常にアップデートするもの
「Way」 はそれ自体が目的ではなく、Mission・Visionを実現するための道しるべ。例えて言うなら健康診断の項目や基準値のようなものです。
私たちは「長く豊かに健康に生きる」 という目的のために健康診断をして自分の状態を確認しますが、健康診断そのものは目的ではありませんよね。また、世の中は医療と医学が日々進歩して、健康診断の項目や基準値も変わります。事業でいえば、我々のお客様であるユーザーと広告主の要求は刻一刻と変わり、求められる基準値やそもそもの項目が変わってきたりします。世の中がどんどん進み、今まで使っていたものが変わったり、新しいサービスができたりするので、常にそこはアップデートしなければいけません。
「中長期的な時間軸での目標達成」 と「基準はマーケットとお客様」 という2つのことを常に意識して、ここができていなかった、もう少しここに注力をしようと常にチェックしながら進むことで自分自身にチカラがついていくのだと思います。
私たちは「長く豊かに健康に生きる」 という目的のために健康診断をして自分の状態を確認しますが、健康診断そのものは目的ではありませんよね。また、世の中は医療と医学が日々進歩して、健康診断の項目や基準値も変わります。事業でいえば、我々のお客様であるユーザーと広告主の要求は刻一刻と変わり、求められる基準値やそもそもの項目が変わってきたりします。世の中がどんどん進み、今まで使っていたものが変わったり、新しいサービスができたりするので、常にそこはアップデートしなければいけません。
「中長期的な時間軸での目標達成」 と「基準はマーケットとお客様」 という2つのことを常に意識して、ここができていなかった、もう少しここに注力をしようと常にチェックしながら進むことで自分自身にチカラがついていくのだと思います。
多様な人と対話して考えを整理し、人を巻き込むのが私の「踏み込む」
私は、自分の思いにたくさんの人を巻き込んでいます。巻き込む時はその人に自らいいと思って参画してもらうことを心がけています。自分ごと化した方が楽しいし、成果が出やすくなりますから。ただ、自分のやりたいことに人を巻き込みお金や時間を使うので、「本当に人を巻き込むに値することなのか」 ということを常に問いかけた上で決断しています。世の中のニーズとタイミングが合わないとチャンスを逃してしまうので、タイミングも非常に大事です。社員はもちろん、家族やユーザー、広告主、投資家など国内外の様々な人たちと直接会って対話し、自分の考えを整理するようにしています。
一番難しいのは、何かを断ち切らなければいけないとき。それは今までやってきた自分を否定することでもあるので覚悟がいります。そういう難しい決断をするときにも様々な人と対話を重ねてきた経験が活きています。
一番難しいのは、何かを断ち切らなければいけないとき。それは今までやってきた自分を否定することでもあるので覚悟がいります。そういう難しい決断をするときにも様々な人と対話を重ねてきた経験が活きています。
ひとつの踏み込みをきっかけに、次の一歩へ
自分に足りないことが見つかって成長できる。何かにチャレンジしてみて成果が周りに認められる。やれていなかったことができるようになって嬉しい。そんな感覚を持ったり、よい変化を感じられたら、「次は何をやろう?」 と積極的に思うようになるでしょう。「Way」 が、少しでも自分や組織を変えていくきっかけになればいいなと思っています。
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