新人が"仮想同期"と切磋琢磨! 次世代リーダーを育成する「シェア研修」って?
2012年よりオールアバウトが導入しているIT企業複数社合同で新人研修を行うシェア研修。今年も3社30名の新卒社員たちが参加。研修の様子をお伝えするとともに、オールアバウト人事担当者に聞いた、シェア研修に込めた人材育成への熱い想いをお伝えします。
こんにちは、広報の安田です!
5月も半ばを迎え、新入社員たちは新人研修を終えて配属先での実務に就いているという会社も多いのではないでしょうか。新入社員の育成は企業の人事部門にとって重要なミッションですが、多忙な人事部や配属先の部署にとっては、それにかけるリソースが不足することが多く、特にテクノロジーの進化が激しいIT業界では、市況のあらゆる変化に適応しながら活躍し続ける人材をどのように育成するのかということも大きな課題となります。
そのような中、今回はオールアバウトが導入している、次世代リーダーの育成を目的とした新しい新人研修のあり方を提案する「シェア研修」についてお伝えします。
■人事担当者に聞く! シェア研修のはじまりとその特徴について
まず、シェア研修が始まった背景、その目的と成果について、経営管理部 人事グループ マネジャー 岡部さんにお話を伺いました。
――シェア研修はそもそもどのような経緯で始まったのですか?
シェア研修はもともとオールアバウトとIT総合情報ポータルを運営するアイティメディア株式会社の人事担当者の交流がきっかけとなり、2012年から始まった試みです。当時は新入社員も数人規模だったため、研修にかけるリソースを効率化しようという狙いだけではなく、変化の激しいIT業界のなかで、自社の枠にとらわれることなく広い視点をもち、次世代のリーダー候補を育成しようという強い想いや理念が背景にありました。
――シェア研修によるメリットはどのようなものなのでしょうか?
通常の新人研修ですと、大企業では内製化しているところもありますが、我々のような規模の会社では外部機関での集合研修などが一般的。また、外部の集合研修でも他社の人と一緒に研修を受けますが、一時的な関わりに留まることがほとんどです。
一方、シェア研修では、約1か月間に渡り他社と合同で研修を行うため、他社にも同期と呼べる存在ができます。そのことを仮想同期と呼んでいますが、カラーが異なる他社の新卒と出会うことで、世の中には様々な考え方があることを知り「井の中の蛙」にならない人材の育成につながると考えています。
また、仮想同期の存在は、社外からの刺激となって、モチベーションを高めることにも寄与しています。例えば、仮想同期の誰かが社内でMVPを受賞した時に、会社関係なくお祝いのメッセージを送り合うということはよくあります。そして、そのことが各社の新人たちのモチベーションを高め、「自分たちも負けてはいられない」と刺激を受けたという話を他社の人事担当者から聞きました。このような刺激し合える社外の横の繋がりを若いうちにもてるということは、彼らの未来にとってとても重要なことだと考えています。
一方、人事側にもシェア研修によるメリットを多く感じます。ベンチャー企業の場合、研修は1人が担当するケースが多いですが、シェア研修は複数社で運営をするため、自社のみの研修よりも幅広い内容をカバーすることが可能となり、さまざまな研修のやり方を学ぶことができます。また、新任の人事担当者がマナー研修の講師を行うなど、人事担当者を鍛える場としても有効です。
■研修設計にも妙あり! 参加メンバーに応じた手作りの研修プログラムとチーム分け
――シェア研修のプログラムの特徴について教えてください
シェア研修のプログラムは、ビジネスマナーやソーシャルメディアポリシー、ミッションステートメント研修など社会人として必要となる基礎的な内容から、プログラミングなどIT業界で働くにあたり必要な知識や経験を得るための研修がベースとなります。大きな特徴は、研修の講師を参加企業の社員や役員が担当するということです。参加企業の事業内容などに即した研修内容となるため、新卒社員にとっては配属後すぐに役に立つより実践的な内容となっているはずです。また、2018年度は新たな取組みとして、外部の企業と合同で、仕事の生産性を高めるにはどうしたら良いのかを学ぶ「マインドフルネスセミナー」を実施しました。
マインドフルネスセミナーの詳細はこちらから
2018年度は新たな取組みとして、外部の企業と合同で「マインドフルネスセミナー」を実施。多様な働き方がある現代において、仕事の生産性を高めるにはどうしたら良いのかを学びました。
Back Number
Rankingランキング
- MONTH
- WEEK