■ロジカルだけでは伝わらない。「なぜ」から始める対話
ー現場と開発側の立場の違いを、どう乗り越えていったのでしょう。
業務の上で意見が食い違ったときは、「面白いな」と相手に興味を持つようにしています。オールアバウトで働いているメンバーは、基本的にみんな「いい人」です。それでも意見が対立するとしたら、それは人格の問題ではなく、お互いの業務への理解が足りない、あるいは進め方に改善の余地があるということではないでしょうか。だから相手に質問をしたり、こちらから詳しく説明したりして、丁寧なコミュニケーションを心がけています。
「ソクスプ」の開発に際しては、マネジャーや事業部長にも協力を仰ぎ、新たなツールを導入する意義を現場に伝えてもらいました。
「ソクスプ」の開発に際しては、マネジャーや事業部長にも協力を仰ぎ、新たなツールを導入する意義を現場に伝えてもらいました。
ー部署の枠を超え、対話を大切にされていることが伝わってきます。小川さんは、もともとコミュニケーションが得意だったのですか?
そんなことはありません。もともと、人と話すことには苦手意識がありました。以前は、伝わりやすさを重視してロジカルな話し方を心がけていました。ただ、人が行動するときには、まず感情から動くんですよね。1年ほど前、事業部長の箕作さんに「感情の伝え方」を教えてもらったことが、ひとつの転機になったと思います。
ー具体的に、どう変わったのでしょう。
例えばプレゼンをするときには、初めから機能や手順の話をするのではなく、最初に「なぜ、今これが必要なのか」という思いを、自分の言葉で伝えるようになりました。常に100%伝わるとは限りませんが、以前に比べ、手応えを感じることが増えています。
■利益を出し、事業を成長させる。エンジニアにも戦略が必要な時代へ
ー約2ヶ月という短期間で、プロトタイプの開発を完了させたそうですね。
現場は刻一刻と変化しており、開発が遅れると、ツールに求められる要件そのものが変わってしまいます。業務フローの変革という1点にフォーカスし、実際に触ってイメージが湧くものになるよう、スピード感を持って進めました。
とは言え、私たちが思い描く完成形を100とすると、現在の「ソクスプ」はまだ20ほどの完成度です。現在は媒体選定の領域に特化していますが、いずれは企業調査やシミュレーションにも活用できるツールに育てていきたいですね。
とは言え、私たちが思い描く完成形を100とすると、現在の「ソクスプ」はまだ20ほどの完成度です。現在は媒体選定の領域に特化していますが、いずれは企業調査やシミュレーションにも活用できるツールに育てていきたいですね。
ー今後、小川さんがご自身の業務の中でさらに踏み込みたいことを教えてください。
自分が開発したサービスが新たなビジネスチャンスとなり、事業に大きな利益をもたらしたいです 。プロダクトやサービスが簡単に売れる時代ではないからこそ、エンジニアも、ただ言われたものを作るのではなく、顧客にとっての価値につながる戦略を持つ必要があるのではないでしょうか。
ー相手の業務に興味を持つことが、顧客に価値を提供するという大きな目標につながっていくのですね。本日はありがとうございました。
(取材・文/高橋三保子)
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