漠然とした不安を手放す考え方
社員が大切にしている言葉を紹介する連載企画「Quotes」。第52回は、メディア事業部 開発部 メディア開発グループ 千葉さん。仕事に対する不安を軽減してくれた先輩エンジニアからのアドバイスを紹介します。
■仕事の不安を解消する「言語化」の力
オールアバウトで新卒エンジニアとして仕事を始め、タスクをアサインされるようになった頃、やるべきことが山積みのような感覚になっていました。
「何から手をつければいいのか、考えればいいのか」
「このタスクを完了させることができるのだろうか」
そんな疑問が頭をよぎることが多く、作業は進むものの、手探り状態で進めている感覚がありました。もう少し効率的で自信を持った状態で業務を進められるようになりたいという意識を持っていました。
「何から手をつければいいのか、考えればいいのか」
「このタスクを完了させることができるのだろうか」
そんな疑問が頭をよぎることが多く、作業は進むものの、手探り状態で進めている感覚がありました。もう少し効率的で自信を持った状態で業務を進められるようになりたいという意識を持っていました。
■先輩からのアドバイス
そんなある日、先輩エンジニアから一つのアドバイスをもらいました。
不安に思っていることを書き出してみよう
それまでの私は頭の中でぼんやりと考えてしまうくせがあったので、思考の整理がつくかもと感じ、試してみようと思いました。
まず、自分が感じている課題・不安を書き出してみました。
- コードの量が多すぎて、どこから読み始めればいいのかわからない
- 使用している技術に対する知識が不足していて、実装できるかどうか不安
- 業務知識が足りず、何を作るべきなのか理解できていない
- 期限に間に合わせることができるのか心配
書き出してみると、今まで「なんとなく困っている」という漠然とした感覚だったものが、複数の具体的な課題に分解できることがわかりました。
まず、自分が感じている課題・不安を書き出してみました。
- コードの量が多すぎて、どこから読み始めればいいのかわからない
- 使用している技術に対する知識が不足していて、実装できるかどうか不安
- 業務知識が足りず、何を作るべきなのか理解できていない
- 期限に間に合わせることができるのか心配
書き出してみると、今まで「なんとなく困っている」という漠然とした感覚だったものが、複数の具体的な課題に分解できることがわかりました。
■言語化がもたらした変化
言語化することで、自分の中で何が課題になっているのかを客観視できるようになりました。そして、漠然とした課題感から具体的な解決すべき問題へと意識を切り替えることができました。
例えば「コードの量が多すぎる」という課題に対しては、「まずはメイン機能の流れを把握し、詳細は後から理解する」というアプローチを取ることができました。「技術知識の不足」については、「必要な技術要素をリストアップし、優先順位をつけて学習する」という具体的な行動計画に落とし込むことができました。
課題が具体的に見えてくると、あとはそれらを一つずつ解決していけばいいということに気づきました。これまでの「何をしていいかわからない」状態から、「やるべきことが明確」な状態へと変化することを実感しました。
この変化は精神的にも良い効果をもたらしました。漠然としていた不安が軽減し、「これを解決すれば一歩前進する」という心持ちで仕事に取り組めるようになったのです。
後々知ったことですが、私が実践していたこのアプローチは「分割統治法」と呼ばれる問題解決手法でした。大きくて複雑な問題を、より小さく管理しやすい問題に分割し、それぞれを個別に解決していくという考え方です。コンピュータサイエンスの分野では古くから使われている手法ですが、日常の仕事においても非常に有効であることを身をもって体験しました。
今でも、新しいプロジェクトや課題に直面して「どうしよう」と不安になったときは、この「言語化→分割→解決」のプロセスを実践しています。それもあって、以前のような漠然とした課題に悩まされることなく、問題に向き合えるようになったと感じています。
例えば「コードの量が多すぎる」という課題に対しては、「まずはメイン機能の流れを把握し、詳細は後から理解する」というアプローチを取ることができました。「技術知識の不足」については、「必要な技術要素をリストアップし、優先順位をつけて学習する」という具体的な行動計画に落とし込むことができました。
課題が具体的に見えてくると、あとはそれらを一つずつ解決していけばいいということに気づきました。これまでの「何をしていいかわからない」状態から、「やるべきことが明確」な状態へと変化することを実感しました。
この変化は精神的にも良い効果をもたらしました。漠然としていた不安が軽減し、「これを解決すれば一歩前進する」という心持ちで仕事に取り組めるようになったのです。
後々知ったことですが、私が実践していたこのアプローチは「分割統治法」と呼ばれる問題解決手法でした。大きくて複雑な問題を、より小さく管理しやすい問題に分割し、それぞれを個別に解決していくという考え方です。コンピュータサイエンスの分野では古くから使われている手法ですが、日常の仕事においても非常に有効であることを身をもって体験しました。
今でも、新しいプロジェクトや課題に直面して「どうしよう」と不安になったときは、この「言語化→分割→解決」のプロセスを実践しています。それもあって、以前のような漠然とした課題に悩まされることなく、問題に向き合えるようになったと感じています。

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