徹底した“他者志向”。グループのアセットを活かしてクライアントの課題解決に真摯に取り組む、オールアバウトパートナーズ社の未来
2021年に運用型広告支援の事業から開始し、現在はグループのデジタルマーケティング領域を拡大する事業に取り組んでいるオールアバウトパートナーズ社。代表・岩水さんが描くオールアバウトパートナーズ社の未来像とは?
岩水 篤史(いわみず あつし) 株式会社オールアバウトパートナーズ 代表取締役社長 雑誌編集を経て、2002年よりASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)事業社立ち上げに従事。2004年大手総合広告会社の運用型広告トレーディングデスクの立ち上げに参画。メディア本部長・営業企画本部長を歴任し、運用型広告を利用する広告主の業種・業態問わず多数の事案を管掌。2015年12月株式会社オールアバウト入社。2020年6月に株式会社オールアバウトナビの代表取締役に就任。2021年4月より現職。 |
■クライアント企業の中に入り込み、チームの一員として動く心がけ
ーまずは、オールアバウトパートナーズ社の立ち上げの経緯を教えてください。
岩水:2021年にオールアバウトナビ社がSNSアカウントの運用支援に集中することを決め、それまで提供していた運用型広告事業から撤退することになりました。しかし、大変ありがたいことに取引先企業の皆様から継続のご要望を多数いただきました。そこで、成果報酬型を含めた運用型広告事業を行う新しい会社として、オールアバウトパートナーズ社を立ち上げることになりました。
さらに、2022年4月にオールアバウトのコンテンツマーケティング事業を推進していた部署を分割承継しました。これは、オールアバウトグループのマーケティングソリューション領域の事業をメディア、デジタルトランスフォーメーション、デジタルマーケティングの3つに事業を整理し、より強みを活かせるような体制にするための戦略の一環となります。
さらに、2022年4月にオールアバウトのコンテンツマーケティング事業を推進していた部署を分割承継しました。これは、オールアバウトグループのマーケティングソリューション領域の事業をメディア、デジタルトランスフォーメーション、デジタルマーケティングの3つに事業を整理し、より強みを活かせるような体制にするための戦略の一環となります。
ーオールアバウトパートナーズの事業についてお聞かせください。
岩水:オールアバウトのデジタルメディア運営の実績を活かしつつ、運用型広告、コンテンツマーケティング、オウンドメディア運用支援を軸として、クライアントのマーケティング課題の解決に取り組んでいます。
企業がデジタルマーケティングを完全に内製化しているケースをヘビーインハウス、完全に外注しているケースをアウトソースとすると、オールアバウトパートナーズは、その中間にあたるミドルインハウスでのサポートを行っています。クライアント企業の中に入って、チームの一員として動くような対応を心がけています。
企業がデジタルマーケティングを完全に内製化しているケースをヘビーインハウス、完全に外注しているケースをアウトソースとすると、オールアバウトパートナーズは、その中間にあたるミドルインハウスでのサポートを行っています。クライアント企業の中に入って、チームの一員として動くような対応を心がけています。
■当たり前のことに疑問を持ち、変化し成長をし続ける
ーミッション、役割についても教えて下さい。
岩水:オールアバウトパートナーズという社名に込めた思いは、パートナー、相手を大事に事業を行うことです。社員にも他者志向の徹底を伝えています。他者の立場で物事を考え、他者のために動くことを第一にして、まずは与える存在でありたいと考えています。
そして、テクノロジー進化を理解した上で、人ならではのサービスを提供することを目指しています。これは、オールアバウトグループのビジョンである「テクノロジーと人の力で『不安なく、賢く、自分らしく』を支えるプラットフォームになる。」を行動で示すことにもつながります。
その上で、デジタル広告のミドルインハウスによる運用支援事業を通して、オールアバウトグループのマーケティングソリューションセグメントのプロフィットセンターであり続けることを役割としています。オールアバウトのコンテンツマーケティング事業を分割承継したことで、マーケットニーズの取り込み幅を拡張しましたので、今後はオールアバウトのコンテンツホルダーとしての実績を活かしながら、各種サービスを提供し、利益創出をし続ける組織でありたいと考えています。
そして、テクノロジー進化を理解した上で、人ならではのサービスを提供することを目指しています。これは、オールアバウトグループのビジョンである「テクノロジーと人の力で『不安なく、賢く、自分らしく』を支えるプラットフォームになる。」を行動で示すことにもつながります。
その上で、デジタル広告のミドルインハウスによる運用支援事業を通して、オールアバウトグループのマーケティングソリューションセグメントのプロフィットセンターであり続けることを役割としています。オールアバウトのコンテンツマーケティング事業を分割承継したことで、マーケットニーズの取り込み幅を拡張しましたので、今後はオールアバウトのコンテンツホルダーとしての実績を活かしながら、各種サービスを提供し、利益創出をし続ける組織でありたいと考えています。
ーそのミッションや役割を社内に浸透させるために、どのような働きかけをしていますか?
岩水:人によって言葉の受け取り方に違いがあるので、できる限りコミュニケーションを増やして、言葉の意味合い、ニュアンスを伝えて共通認識を持てるようにしています。
2022年度は、分割承継により別の組織が加わったことにより第二創業期と位置づけ、後半は特に意識をすり合わせる時間を用意するようにしました。例えば、実験的ではありますが、メンバーには私との1on1ミーティングをいつでも入れてと言っています。30分でもいいので、お互いの考えを共有できる機会にできればと思っています。業務の話をするというよりも、普段どんなことをしているのか、これまでどんなことをしてきたのか、趣味や特技の話をすることも多いです。
2022年度は、分割承継により別の組織が加わったことにより第二創業期と位置づけ、後半は特に意識をすり合わせる時間を用意するようにしました。例えば、実験的ではありますが、メンバーには私との1on1ミーティングをいつでも入れてと言っています。30分でもいいので、お互いの考えを共有できる機会にできればと思っています。業務の話をするというよりも、普段どんなことをしているのか、これまでどんなことをしてきたのか、趣味や特技の話をすることも多いです。
エントランスにあるキッチンでは、社員同志がコミュニケーションを取る風景が日常。
ーオールアバウトパートナーズの強みはどこでしょうか?
岩水:デジタルメディア、コンテンツホルダーとしての実績があることと、グループや株主などを含むステークホルダーと協業しながら様々なサポートを創出できるところが強みです。
同時に、これまで当たり前と思っていることにも疑問を持たなければならないと考えており、変化し成長をし続けることで、さらに様々な協業先と一緒にサービスを拡充したり、飛躍的に伸ばしたりすることができるでしょう。メディアとしての実績を根底に持ちつつ、形式知になっていないようなノウハウまで含めた経験や知見を組み合わせて、さらにサービスを拡充していけると思っています。
例えば、2022年には広告会社の電通と共同でBtoB企業のオウンドメディアにおける記事コンテンツの企画・制作・改善を一気通貫でサポートするサービス「Elite Connector(エリートコネクター)」をリリースしました。これまでアナログでやってきた部分をデジタルで置き換え、発展的な活用ができるようなサービスを今後増やしていきたいですね。オールアバウトは広告会社ではなく、デジタルメディアの会社ですので、そうした取組みができる立ち位置にいることが強みだと考えています。
一方で、課題もあります。現在は、チーム組成のタイミングでもあり、私自身を含めてマネジメント層がより成長していかないといけません。受け持てる案件にも限りがあるため、新規案件をお断りすることもあり、今後メンバーを増やして体制を強化していくことも重要です。
同時に、これまで当たり前と思っていることにも疑問を持たなければならないと考えており、変化し成長をし続けることで、さらに様々な協業先と一緒にサービスを拡充したり、飛躍的に伸ばしたりすることができるでしょう。メディアとしての実績を根底に持ちつつ、形式知になっていないようなノウハウまで含めた経験や知見を組み合わせて、さらにサービスを拡充していけると思っています。
例えば、2022年には広告会社の電通と共同でBtoB企業のオウンドメディアにおける記事コンテンツの企画・制作・改善を一気通貫でサポートするサービス「Elite Connector(エリートコネクター)」をリリースしました。これまでアナログでやってきた部分をデジタルで置き換え、発展的な活用ができるようなサービスを今後増やしていきたいですね。オールアバウトは広告会社ではなく、デジタルメディアの会社ですので、そうした取組みができる立ち位置にいることが強みだと考えています。
一方で、課題もあります。現在は、チーム組成のタイミングでもあり、私自身を含めてマネジメント層がより成長していかないといけません。受け持てる案件にも限りがあるため、新規案件をお断りすることもあり、今後メンバーを増やして体制を強化していくことも重要です。
■効率化のためにツールを新規で開発。将来的には事業化も視野に
ーオールアバウトパートナーズがクライアントから選ばれている理由はどこにあるとお考えでしょうか?
岩水:最近は、フロントに立っている担当者を指名して発注をいただくことが増えてきました。プロフィットセンターであり続けるためには、強い個の集団でなければならないと思っています。「〇〇さんと一緒に仕事をしたい」と全員が指名されるぐらい、メンバーの強みをより一層活かすことができれば、今以上にクライアントから選ばれる組織になると思います。
ー先日、メンバーへのインタビューで運用型広告のための新しいツールを開発中というお話を聞きましたが、こちらはいかがでしょうか?
岩水:ネイティブ広告と呼ばれるような運用型広告は、配信において人の手を介さないとできない面倒な作業が多く、配信したあとの効果分析についても一つひとつチェックする必要があります。それを一気通貫でできるようなレポートツールや運用ツールを拡張しようということで、現在開発をしています。
まずは社内で使ってみてどれくらい工数が削減できるのか効果検証をしていきます。その上で、外部の広告運用会社にも提供するような事業の可能性も視野に入れています。
まずは社内で使ってみてどれくらい工数が削減できるのか効果検証をしていきます。その上で、外部の広告運用会社にも提供するような事業の可能性も視野に入れています。
ーオールアバウトグループの各社と連携するようなことはありますか?
岩水:オールアバウト社とは、メディアでの広告配信については、同じ会社のごとく、連携してサービス提供を一緒にやっています。オールアバウトナビ社は、SNS運用支援をやっているので、SNSの広告配信で協力を仰ぐことも多いです。
トライアルマーケティング事業を展開しているオールアバウトライフマーケティング社とは、クライアントの物販のマーケティング支援で連携することがあります。
グループとの連携は深く、広くなっています。クライアントのハウスエージェンシーのような形で、これからもグループの枠を越えて柔軟に動ければいいなと考えています。
トライアルマーケティング事業を展開しているオールアバウトライフマーケティング社とは、クライアントの物販のマーケティング支援で連携することがあります。
グループとの連携は深く、広くなっています。クライアントのハウスエージェンシーのような形で、これからもグループの枠を越えて柔軟に動ければいいなと考えています。
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