■11月発売商品の情報発信タイミングを見極めて
――年末に向けて現在アワード企画をいくつか抱えていらっしゃると思いますが、アワードの審査・選定基準を教えていただけますか。
「まず、専門家目線で選ぶのか、今年流行したものとして選ぶのか、アワードの趣旨を理解して選定することが一番ですね。専門家目線だと『この分野の商品は3年前から注目されているから、今さら表彰しなくても』と思うようなものでも、一般に認知されトレンドとなったのは今年かもしれませんよね。ですから独りよがりにならないよう気を付けています。
そしてもう1つ、11月発売の商品の情報を1つでも多く得ておくこと。今、その情報が手元にあれば、今年のアワードの中で言及することができます。しかし、来年のアワードでは古くて載せられない。そもそも情報のない商品は土俵にも上がれないわけですよね。年末商戦に向けて、11月に発売されるものは結構多い。それなのに、土俵に上がって落ちたんじゃなく、そもそも上がれない。その差は大きいと思います
。」
――ちなみに今年のトレンドは?
「今年のトレンドワードは『AI家電』です。一昨年ぐらいからすでに注目されてはいましたが、ようやく消費者の身近な言葉になった感があります。」
――専門家から見た、次に来るものを教えていただいてもよろしいですか?
「『AI』の次は『コネクト』ですね。単純にインターネットにつながるという意味ではなく、ネットを通じてモノ同士がつながる……例えば炊飯器とエアコンが、エアコンと冷蔵庫が、のように。海外ではそうした家電がすでに市民権を得ているので、1、2年遅れて、日本でも定着するのではないかと見ています。」
――ありがとうございました。
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