■企業や地方自治体にとって、Tomodachiの魅力とは?
ーグローバル推進室として、将来的に、Tomodachiプロジェクトをどのように発展させていきたいと考えていますか?
岡田
企業や地方自治体が、メディアを通じて外国人向けのサービスや観光についての情報を発信しようとするとき、これまではタイアップ記事を作るやり方が主流でした。今後、Tomodachiの活動を通じてインフルエンサーの卵が育っていけば、タイアップ記事に加え、メンバーが新しいサービスや観光のモデルコースを体験してフィードバックしたり、個人のSNSで発信したりすることも可能になるでしょう。Tomodachiのメンバーには、来日して間もない方もいれば、10年以上日本に住んでいる方もいます。情報を発信する際の選択肢が増え、多様な発信ができることは、企業や自治体にとって大きな魅力ではないでしょうか。
西川 インフルエンサーの拡散力を活用してPRを行う企業が増えていますが、フォロワー数の多い一部のインフルエンサーがタレント化して案件が集中し、報酬も高額化しているのが実情です。
岡田 在日外国人インフルエンサーの中でも、人気のある人はほぼ決まっていて、日本各地の企業や自治体が同じ人に依頼する状態になっていますよね。結果、発信する人の得意分野や個性がわかりにくくなり、発信が画一化してしまう可能性もあります。
西川 今後は特定のインフルエンサーに頼るだけでなく、Tomodachiのように多様でナチュラルなコミュニティを活用して、自然な形でPRをしたいというニーズが増えていくのではないでしょうか。SNSの原点には、「いいと思ったものを友達にも知ってほしい」という思いがあったはずです。Tomodachiの発信を通じ、日本の隠れた魅力が多くの人に伝われば、オーバーツーリズムの解消につながるかもしれません。
岡田 最近、地方創生の文脈で「関係人口」という言葉を耳にするようになりました。移住した「定住人口」でも、観光に来た「交流人口」でもない、さまざまな形で地域と関わる人を増やすことが、地方の活性化にとって大切であるという考え方です。Tomodachiの活動も、単純な観光のPRという枠を超えて、いずれは特定の地域のサポーターになったり、移住して就職したりするメンバーが出てくるかもしれません。かなり先の話ですが、地方における社会課題の解決にも役立てたいという夢を持って活動しています。私たちの活動に賛同してくれる企業や自治体と、協力して一緒に取り組んでいけたらうれしいです。
西川 インフルエンサーの拡散力を活用してPRを行う企業が増えていますが、フォロワー数の多い一部のインフルエンサーがタレント化して案件が集中し、報酬も高額化しているのが実情です。
岡田 在日外国人インフルエンサーの中でも、人気のある人はほぼ決まっていて、日本各地の企業や自治体が同じ人に依頼する状態になっていますよね。結果、発信する人の得意分野や個性がわかりにくくなり、発信が画一化してしまう可能性もあります。
西川 今後は特定のインフルエンサーに頼るだけでなく、Tomodachiのように多様でナチュラルなコミュニティを活用して、自然な形でPRをしたいというニーズが増えていくのではないでしょうか。SNSの原点には、「いいと思ったものを友達にも知ってほしい」という思いがあったはずです。Tomodachiの発信を通じ、日本の隠れた魅力が多くの人に伝われば、オーバーツーリズムの解消につながるかもしれません。
岡田 最近、地方創生の文脈で「関係人口」という言葉を耳にするようになりました。移住した「定住人口」でも、観光に来た「交流人口」でもない、さまざまな形で地域と関わる人を増やすことが、地方の活性化にとって大切であるという考え方です。Tomodachiの活動も、単純な観光のPRという枠を超えて、いずれは特定の地域のサポーターになったり、移住して就職したりするメンバーが出てくるかもしれません。かなり先の話ですが、地方における社会課題の解決にも役立てたいという夢を持って活動しています。私たちの活動に賛同してくれる企業や自治体と、協力して一緒に取り組んでいけたらうれしいです。
ーTomodachiプロジェクトの魅力や可能性が伝わってくるお話、ありがとうございました。今後の展開を楽しみにしています!
(取材・文/高橋三保子)
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