日本の隠れた魅力を世界に発信! 1000人を目指すTomodachiプロジェクトの新たな挑戦
日本の総合情報を海外向けに多言語で発信するサイト「All About Japan」が、在日外国人コミュニティ「Tomodachi」の運営をスタートしました。メディア活動をサポートしてもらい、日本の隠れた魅力を掘り起こすことを目指しているそうです。スタートから3カ月で早くも270名(※2024年8月現在)を突破した同プロジェクトの活動内容や未来の展望について、グローバル推進室の西川ジェネラルマネジャーと、「All About Japan」の岡田編集長にインタビューしました。
■「日本の隠れた魅力を掘り起こす」Tomodachiプロジェクト始動
ー「All About Japan」(以下、AAJ)とは、どんなメディアなのですか?
岡田
日本の文化や観光などの情報を、海外向けに多言語(英語、簡体字、繁体字、タイ語、韓国語、日本語)で発信するサイトです。AAJの特徴は、その国や地域出身のネイティブ編集者やライターが、記事の企画、執筆、編集まで手がけていること。日本人が「外国人はこんなことに興味があるだろう」と想像して書くのではなく、ネイティブの視点で記事を作るので、より多くの人に受け入れられる記事になります。
たとえば台湾からの観光客はリピーターが多く、有名な観光地だけでなく、マイナーな温泉や日本酒の特集など、一歩踏み込んだ情報を求めています。一方、中国の読者には限定商品など、ショッピングに関する記事が好評です。10年間メディアを継続する中で、日本の文化や観光と一口に言っても、国や地域によって関心の方向性が違うことがわかってきました。
2023年10月には、AAJの日本語版もスタートしています。インバウンド需要の増加を背景に、「AAJの記事を日本語で読んでみたい」という企業や個人の声が寄せられるようになったのです。
たとえば台湾からの観光客はリピーターが多く、有名な観光地だけでなく、マイナーな温泉や日本酒の特集など、一歩踏み込んだ情報を求めています。一方、中国の読者には限定商品など、ショッピングに関する記事が好評です。10年間メディアを継続する中で、日本の文化や観光と一口に言っても、国や地域によって関心の方向性が違うことがわかってきました。
2023年10月には、AAJの日本語版もスタートしています。インバウンド需要の増加を背景に、「AAJの記事を日本語で読んでみたい」という企業や個人の声が寄せられるようになったのです。
ー2024年4月にスタートした「AAJ Tomodachi」プロジェクトについても教えてください。
西川
日本の観光や文化に興味がある在日外国人のコミュニティが「Tomodachi」です。「日本の隠れた魅力を掘り起こす」というコンセプトで、編集部のメンバーと一緒に取材に行ったり、旅をして情報発信をしたりする活動を想定しています。AAJの公式サポーターという位置づけで、雑誌の読者モデルをイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。
岡田 日本を訪れる外国人が増える中、京都や富士山といった特定の場所に観光客が集中し、オーバーツーリズムのような弊害も起こっています。でも、地方には、ガイドブックに紹介されている定番コースだけではない、隠れた魅力(=hidden gem)がまだまだたくさんあるんです。AAJとしても、ユーザーの半歩先をリードするつもりで日本の魅力を伝えていきますが、それに加えてTomodachiのメンバーが個人のSNSで情報を発信することで、海外の方にとって日本での観光がさらに豊かな経験になるのではないかと考えています。
岡田 日本を訪れる外国人が増える中、京都や富士山といった特定の場所に観光客が集中し、オーバーツーリズムのような弊害も起こっています。でも、地方には、ガイドブックに紹介されている定番コースだけではない、隠れた魅力(=hidden gem)がまだまだたくさんあるんです。AAJとしても、ユーザーの半歩先をリードするつもりで日本の魅力を伝えていきますが、それに加えてTomodachiのメンバーが個人のSNSで情報を発信することで、海外の方にとって日本での観光がさらに豊かな経験になるのではないかと考えています。
■Tomodachiメンバーが270人を突破。本当の友達のように頼れる存在を目指して
ーTomodachiメンバーの募集はどのように行っているのでしょう?
西川
AAJの編集部には、海外出身のメンバーが複数所属しています。初めは彼らの友達や知人に声をかけるところからスタートしました。日本語学校や、海外からの留学生を受け入れている大学にもアプローチしています。最初の目標だった「Tomodachi100人」を超えて、現在のメンバーはおよそ270人(2024年8月現在)。次は1000人を目指してメンバー募集中です!
ー参加者はどんな方が多いですか?
西川
編集部のスタッフが中国や台湾、タイの出身なので、現在はアジア圏からのメンバーが多いですね。会社員の方もいれば留学生の方もいて、年代や職業、来日してからの期間、日本語レベルもさまざまです。多様性のあるコミュニティにしていきたいので、国籍や年代を問わず、いろいろな方に入っていただきたいです。
ーTomodachiになると、どんな活動に参加できますか?
岡田
まず、会員限定のFacebookグループにご招待します。メンバーになると自由に投稿ができるので、世界から集まったメンバーとの情報交換が可能です。
西川 スポンサーを通じた取材やプレス限定イベントなどのオファーもFacebookグループで発信しているので、興味がある方は手を挙げて参加し、ご自身のSNSで発信することができます。活動に参加することで、観光やイベントをエンターテイメントとして楽しむだけでなく、サービスや商品に自分の意見が反映され、誰かの役に立つ喜びを感じられると思います。
岡田 日本の文化や観光について、海外に向けて発信していきたい、将来的にインフルエンサーとして活躍したいと考えている方にとって、このコミュニティが本当の友達のように頼れる存在になり、一緒に日本のhidden gemを探す発信者として巣立ってくれたらうれしいですね。
西川 スポンサーを通じた取材やプレス限定イベントなどのオファーもFacebookグループで発信しているので、興味がある方は手を挙げて参加し、ご自身のSNSで発信することができます。活動に参加することで、観光やイベントをエンターテイメントとして楽しむだけでなく、サービスや商品に自分の意見が反映され、誰かの役に立つ喜びを感じられると思います。
岡田 日本の文化や観光について、海外に向けて発信していきたい、将来的にインフルエンサーとして活躍したいと考えている方にとって、このコミュニティが本当の友達のように頼れる存在になり、一緒に日本のhidden gemを探す発信者として巣立ってくれたらうれしいですね。
「Tomodachi紹介資料」より
■初めてのリアルイベント「Tomodachi Meet Up!」を開催
ー2024年7月には、Tomodachiのメンバーがリアルに集まるイベントも開催されました。
岡田
「第1回 AAJ Tomodachi Meet Up!」と題して、オールアバウトのオフィスに約40人が集まり、スタッフが企画したカタカナ禁止ゲームや、日本に関するトリビアクイズを楽しみました。終始和やかな雰囲気で、イベント終了後、参加者同士が連絡先を交換する様子も見られました。
西川 一人で参加した方も多かったようですが、初対面の方同士会話が弾んで、ゲームも積極的に楽しんでいましたね。Tomodachiに参加したきっかけを聞いてみると、「外国人の友達がほしい」「日本語を話す機会を作りたい」という方が多いようです。私たちとしては、リアルなイベントを通じてメンバー同士のつながりを深め、新たなメンバーが増えてほしいというねらいもありました。
岡田 単純にサポーターの数だけを増やしたいわけではなく、メンバー同士も顔が見える、あたたかみのある関係を築いてほしいと思っているんです。Tomodachiというコミュニティの名前には、そうした願いも込められています。
西川 メンバー同士はもちろん、私たちとサポーターの皆さんも、友達のように助け合える関係になれたらいいですよね。Tomodachiというネーミングは岡田さんのアイディアですが、あらためていい名前だなと思います。
在日外国人を対象にアンケート調査をするようなサービスは他社にもありますが、ある程度顔が見える関係を築けているのはTomodachiならではの特徴です。活動の趣旨に共感し、コミュニケーションを楽しめる方に集まってもらえたらうれしいです。
岡田 Tomodachiの活動をさらに多様化させるため、今、社内でアイディアを出し合っているところなんです。たとえばYouTubeライブのような形で、日本について語る番組を配信したり、日本文化に関する部活を作ったりするのも面白いんじゃないかという話も出ていて、これからますます活動の幅が広がっていきそうです。
西川 一人で参加した方も多かったようですが、初対面の方同士会話が弾んで、ゲームも積極的に楽しんでいましたね。Tomodachiに参加したきっかけを聞いてみると、「外国人の友達がほしい」「日本語を話す機会を作りたい」という方が多いようです。私たちとしては、リアルなイベントを通じてメンバー同士のつながりを深め、新たなメンバーが増えてほしいというねらいもありました。
岡田 単純にサポーターの数だけを増やしたいわけではなく、メンバー同士も顔が見える、あたたかみのある関係を築いてほしいと思っているんです。Tomodachiというコミュニティの名前には、そうした願いも込められています。
西川 メンバー同士はもちろん、私たちとサポーターの皆さんも、友達のように助け合える関係になれたらいいですよね。Tomodachiというネーミングは岡田さんのアイディアですが、あらためていい名前だなと思います。
在日外国人を対象にアンケート調査をするようなサービスは他社にもありますが、ある程度顔が見える関係を築けているのはTomodachiならではの特徴です。活動の趣旨に共感し、コミュニケーションを楽しめる方に集まってもらえたらうれしいです。
岡田 Tomodachiの活動をさらに多様化させるため、今、社内でアイディアを出し合っているところなんです。たとえばYouTubeライブのような形で、日本について語る番組を配信したり、日本文化に関する部活を作ったりするのも面白いんじゃないかという話も出ていて、これからますます活動の幅が広がっていきそうです。
外国人編集スタッフたちが法被を着て自己紹介
はじめて会ったTomodachiたちともゲームで親密に
>>2ページめに続く:企業や地方自治体にとって、Tomodachiの魅力とは?
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