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  • ポストコロナ時代の新しいワークスタイルを模索!SDGsにも配慮したオールアバウトのオフィス移転の裏側に迫る

コト

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◆多彩なコミュニケーションスタイルを生む、エンタメ型キッチンと、斜めに突っ切るメイン導線

ーそういったコンセプトを、どうレイアウトやデザインに落とし込んでいったのでしょう?

野村  レイアウトとしては、コの字のキッチンと斜め導線が象徴的かと思います。デザインとしては、環境配慮とグリーンです。

―まずはレイアウトの説明をお願いします。

野村  入口に入ってすぐのところに、幅5メートルのコの字型カウンターキッチンがあります。このキッチンはシーンによっていろいろなコミュニケーションスタイルが生まれるはずです。
江幡  普通だったら、この空間は無駄かもしれない。でも、ここで会議もできるし、簡単なやりとりもできる。壁を全部取っ払って、パーティーもできる。社内の公式部活動である料理部でも楽しめる。キッチンでタイアップ広告の撮影もできる。このようにキッチンは最高のコミュニケーションツールであり、エンタメ装置なんです。

エントランス付近のキッチンスペース
野村  もうひとつ、オフィスに来て、楽しくなるような人との出会いやコミュニケーションの主軸って何かなというところで考えたのが、斜め導線です。本来オフィスってスペース効率が求められるので、壁に対して正対の通路を設けますが、斜めに導線を入れました。
江幡  玄関から入って僕の部屋に行くまでには、オープンで、しかもずっと斜めにいかないとたどり着かない。こうなると、お客様とほかの部署の社員、社員同士のコミュニケーションも誘発されるでしょう。機能的な価値で、コミュニケーションを大事にしているところは不変だし、時代に合わせて進化させている。



オフィスを斜めに横切る中央通路

◆シンプルモダンで余白を残す。ナチュラルを生かし、奇をてらわない

―意匠的な価値でいうと、どうでしょうか?

江幡  ぼくはシンプルかつナチュラルなものが好きなんです。木とかグリーンは人間にとっては不変的なもので、そういうものを特に今回多く取り込んでいます。入口のところに木。国産の木の木目を使う。そういうシンプルなデザインはいつまでも続くんですよ。

―お二人の中でこれは絶対にしないというものは共通認識としてありますか?

江幡  うーん。奇をてらわないというか、流行っているからという理由ではやらないよね。今あの色が流行っているからという感じではない。作りこみすぎるのもどうかな。飽きちゃうしね。
野村  16年前、初めてオールアバウトのオフィスを手掛けさせてもらったころ、未来志向の色を出したり、コーポレートカラーを押し出しすぎたカラースキームの空間なんて少し流行しましたが、江幡さんは取り入れなかったですね。今、そういうオフィスづくりって一切されていません。日本には合わなかったんですよね。今の主流は、よりナチュラル志向です。5年前、この新オフィスの一つ前にスバルビルのオフィスで作ったテイストというのが、実は今、オフィス業界の主軸です。

スバルビルでエントランス付近にキッチンを作ったとき、当時は前代未聞でしたが、5年たって、他でどんどん取り入れられていますよね。その時は、All Aboutのガイドさんと社員との融合をオフィスの一番手前にもってくるというオールアバウトらしい考えだったんですが、まさに走りとなりました。

◆SDGsに配慮した先がけとしてのオフィスビルへ

―環境にも配慮した新たな壁工法も採用されているとか?詳しくお聞かせください。

野村  建築業界にとってこれからのトピックスはSDGsだと言われていて、SDGsに対して果たすべき役割は非常に大きいんです。建築は大きく分けるとSDGsの17の大きな目標のうち11分野、ターゲットカテゴリでは80以上に関わっています。

―そんなに多いのですか。


野村  建築業界のやり方をみると、従来モデルを当たり前に繰り返していることが多すぎるんです。たとえば、今はゴミをできるだけ排出してはいけない時代なのに、高度成長期の時と全く一緒のやり方で現場でゴミを積み上げている。業界を成長させていくためにも、そこはしっかり変えていきたいと思っています。

また、オフィスの壁の建て方にはふたつありまして、現場で壁をつくるLGS(軽量鉄骨)工法と、既製品として工場で組み立てられたパーティションです。前者のLGS壁というのは最初から約20%ごみが出る仕組みになっています。

―なぜでしょう。

野村  例えば100㎡の壁を作るときに、ロス分を含めて20%多く、120㎡分のオーダーをかけます。これは国土交通省の規定で定められている数値があり、そこに工期等の関係でロス分が加算される。つまり、最初から20%のゴミを持ち込むことが前提なんです。それによって、ゴミを運ぶ運搬料、後で産業廃棄物としての廃棄料がかかります。さらに、現場は埃だらけになるので、養生費もすごくかかります。それらの費用を負担するのは全部クライアントさんです。これはおかしい。我々が正さないといけない。それで、工場でユニット化して現場でアタッチするだけのユニット工法を、多くの協力会社を募って、独自開発し、このオフィスで初めて導入しています。

ユニット化された状態で現場に搬入されるGZウォール

―現場を見ましたが、整然として埃もなく、キレイに組み合わされていましたね。ユニット工法を導入することによって、多くのステークホルダーにメリットがあるとか。

野村  まずクライアントにとって一番のメリットは、20%のゴミとその分のコストを削減できること。浮いた費用は家具など、ほかに充てたりセーブすることもできます。設計者は、環境に配慮した設計ができます。施工者は、現場で組み立てないので、埃だらけにならず健康面でメリットがでます。また、LGSより一人当たり1.5倍から2倍、生産量を高められるんです。

養生シートが通常よりも少なく、スッキリきれいな施工現場

―職人さんのなり手が増えることにもつながるかもしれませんね。

野村  はい。そこまでやらないと、日本の優秀な職人さんがいなくなり、大変なことになってしまうと危機感を感じています。建材メーカーでいうと、工場で作った余剰材に対して彼らはそのまま無償で引き取ってリサイクルできるので、現状より最低でも5%はリサイクル率が上がってきます。

―施工会社にとってはどうでしょう。

野村  工期の短縮につながります。LGSの場合は、全部現場判断で作っていたので、手戻りも出てくるし時間もかかる。知識・経験が問われるので、若い人だとミスも出がち。それをユニット化することで、工期の短縮化がはかれ、現場管理工数が減ってくる。うまくまわればリモート管理もできるようになってきます。

―三方よしどころか、多方面に対していい面しかないですね。

野村  クライアントもまさか無駄な20%のゴミ代まで負担させられているというのを認識していないと思います。これからどんどんクライアントサイドに訴えていきたいと思っています。
江幡  産業廃棄物というのは環境破壊の元凶ですからね、いいことが一つもない。オールアバウトグループも、創業当時から言っている「長く続く会社がいい会社」というのは、SDGsと主旨は変わらないわけで、そういうことで貢献できるものは積極的に取り入れていきたいですね。

◆環境基準の厳しいヨーロッパのマテリアルを使用

―壁工法以外の環境配慮についてはいかがでしょうか。

野村  はい。代表されるものは、タイルカーペットです。これはデンマークのカーペットですが、環境ゴミから出てくるリサイクルの素材で作られている商品です。
江幡  ヨーロッパの環境基準って非常に厳しいんですよ。リサイクルで作られているけれど、品質は最高。こういうものを使わないと企業としては信用が下がります。

高い環境基準をクリアしたデンマーク製のカーペット
野村  今、抗菌性も非常に問われているので、テーブルの面材など人が触るところに関して、抗菌に配慮をしたものを使います。ただ抗菌に関しては環境の悪さにつながる面もあるので、慎重に選択します。

コンセプトの「色あせない」というところでいうと、耐久性にも重きをおいています。一年でダメになってしまう素材を使うより、永続的に使えるものを選ぶということも環境的に大事な部分だとは思っています。環境に配慮されている製品は、コストは割高になりますが、ゴミが20%減らせたことで浮いたコストを充てるなど、工夫をしています。

◆未来のオフィスを担う新しい形に進化していく

―この新しいオフィスは今後どんな風に進化していくのでしょう。

江幡  もともとのコンセプトは、「新しい時代の働きかた」という部分ですが、不確実性は高まっているので、あまり「こうしたい」とゴールを決めません。いったんスタートしていくけれど、少しずつ進化していけばいいかなと思っています。
野村  そうですね。また想いの詰まったオフィスに出来上がりますので、ぜひ楽しんで使っていただきたいなという思いが一番強いです。

スタッフの皆さんも、オフィスに対する考え方、働くことに対する思いやライフスタイルにも変化が生まれると思うので、そこの声をしっかりすくって、様々な日本のオフィスに生かし、良くしていくのが僕の使命だと思っています。

江幡さんと出会ったことで、業界全体を考えるように自分自身も変わりましたので、業界の後輩にもそういう風に接していきたいと思っています。

―熱いお二人の結びつきが、業界をも変えていくかもしれませんね。本日はありがとうございました。


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