■家庭での災害対策として”もしもキャンプ”を提案!
そんな家庭での災害宅策について、All Aboutでアウトドアガイドを担当し、災害×アウトドアのイベントも多く開催している渡部(わたなべ)さんにお話を伺いました。
「アウトドア」ガイド 渡部 郁子 わたなべ いくこ
アウトドアナビゲーター、温泉ソムリエ。JFNラジオ「JOYFUL LIFE」ほか、山と温泉と音楽をテーマに「人生を豊かにする情報」を様々なメディアで発信中。子どもにやさしい温泉や山、フェス情報など、子どもといっしょに楽しむアウトドアスタイルを提案しています。
「子ども目線での災害対策として “もしもキャンプ”を提案します」と渡部さん。
その理由を伺うと、「アウトドア人気で、簡易テントなど、簡単なキャンプ道具をもつ家庭も増えています。家の中や庭などで、寝袋やアウトドア食を体験する “もしもキャンプ”で、水道、 ガス、電気を使わないなど被災時の疑似体験をしながら、子どもたちの災害に対する意識を、楽しみながら高めることができます。 例えば、マンションは、大災害の際に電気が止まると水道も止まりトイレも使えなくなります。ガスも止まります。そんな状況で、家族が室内で過ごす経験は避難所での生活の疑似体験にもなり貴重です。親としても自分の子どもは何ができて、何ができないかを確認する良い機会になります。」とのこと。
その理由を伺うと、「アウトドア人気で、簡易テントなど、簡単なキャンプ道具をもつ家庭も増えています。家の中や庭などで、寝袋やアウトドア食を体験する “もしもキャンプ”で、水道、 ガス、電気を使わないなど被災時の疑似体験をしながら、子どもたちの災害に対する意識を、楽しみながら高めることができます。 例えば、マンションは、大災害の際に電気が止まると水道も止まりトイレも使えなくなります。ガスも止まります。そんな状況で、家族が室内で過ごす経験は避難所での生活の疑似体験にもなり貴重です。親としても自分の子どもは何ができて、何ができないかを確認する良い機会になります。」とのこと。
■”もしもキャンプ”で体験してみてほしいこと
実際に親子でどのようなことを体験しておくべきかきいたところ、「まずは重要な水や食料の確保の状況、必要な量・味のチェックや、トイレなど衛生面の確認、避難所での生活や電気のない状態を疑似体験をしてみてほしいです。実は子どもが食べられない非常食をストックしていないかとか、水は貴重なのでどうしたら節約しながら調理ができるかなど、災害時に重要なポイントを確認することができます。また、賞味期限がある非常食の備蓄を回転させるというメリットもあります。」という渡部さん。
そこで、”もしもキャンプで”体験してみてほしいことをチェックリストにしてもらいました。これなら、楽しみながら親子で実際にやれそうな気がします!
▶食べてみる/作ってみる ・非常食として保管しているものを一度食べてみる。 ・非常食を調理せずにたべてみたり、温めたものと冷たいものを食べ比べしてみる。 ・米とトマトジュースでリゾットなど、いくつかの非常食を組み合わせて食べてみる。 ・実際に食べてみて一回分の量が足りかどうか確認してみる。 子どもが食べられないものをストックしている可能性有り! 非常食をそのまま食べてみたり、調理することで、災害時の食事内容や量をイメージしやすくなるほか、親も調理の手段を訓練できます。 《非常食準備のコツ》 ストックしているものは通常たべているもので”ローリングストック” →レトルト食品やパスタなど普段食べるようなものを多めに買っておき、備蓄分も残しながら新しくしていく方法 ▶体験してみる ・固い床に寝転がってみる。 → 避難所での生活を疑似体験 ・暗闇を体験してみる。 →懐中電灯の明るさの範囲の把握、家の中で意外と危ない箇所の把握など ・水道/電気/ガス不使用で過ごしてみる。 →水道:一日にどのくらいの水が必要?飲料、調理、トイレを流す水など ・災害用簡易トイレを使ってみる。 →使い方やにおい、処理の仕方を確認 |
■いざというときに役立つ、災害時クラフトにも挑戦!
公的な救助や支援がくるまでは自分の家庭での備蓄を活用することが基本。災害時には貴重となる水などの資源をどう節約して過ごすかかも重要なことです。渡部さんに”もしもキャンプ”で作ってみてほしい、災害時クラフトを教えてもらいました! そのままアウトドアにも活かせるそうです。
▶懐中電灯に、水の入ったペットボトルやビニール袋を組み合わせれば、照明力アップ! ▶お皿にラップを貼った食器を使えば、洗う必要がなく節水に! ▶紙パックの角を切り取れば、即席のスプーンに! ▶新聞紙を折って、ビニールを被せれば、器やコップとして使える! |
いつ、どこで起きるか分からない自然災害。”いざ”というときに家族や自らの命を守るためには、普段から家族で災害に関して話し合うことも重要ですが、何ができて、何ができなくなるのかシュミレーションしておくことが重要だということがよくわかりました。
暑さも少しずつ緩んできた9月。今年の家庭での災害対策に”もしもキャンプ”をやってみませんか?
暑さも少しずつ緩んできた9月。今年の家庭での災害対策に”もしもキャンプ”をやってみませんか?
渡部さん、アウトドアの専門家ならではのアドバイスをいただき有難うございました!
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