■代表・江幡へのインタビュー記事~「江幡が目指す“スキルワーカー”が活躍する社会(前編)」
オールアバウトの創業者である江幡さんは、昨今「スキルワーカー」という概念を提唱しています。江幡さんがオールアバウトの経営を通じて実現したい、理想的な社会や個人のあり方とは、いったいどのようなものなのでしょうか。2000年の創業以来ずっと変わらないというオールアバウトのアイデンティティに前後編で迫ります。
■オールアバウトの強みは営業力
ーオールアバウトで一緒に働いていた同僚で印象に残っている人はいますか?
江幡さんが「オールアバウトは動物園みたいだ」とよく言っていましたが、一人ひとりの印象が薄れちゃうくらい本当に衝撃的な人が多かったです(笑)。例えば、会議中に怒って退出する人や、自分の人生について全社員宛に長文メールを送る人、はたまた雨が降ると休む人とか……。でも、みんな、その個性がなぜか魅力でもあったりして(笑)。
それ以外にもビジネススキル面でスゴイなと感じたのが当時の編集長だった森川さん。家庭の事情で早く帰っていたのですが、その分、判断がめちゃくちゃ早い。こんなに即座に精度の高い判断ができる人がいるのかと驚くほど、どんな質問メールを送ってもいつもすぐに返事が来るんです。女性の働き方のモデルとして、今、考えると素晴らしいなと思います。同じように、広報の先輩として活躍されていた今泉さんも、仕事のスピードが驚くほど速かったです。
あとは、とにかく営業がスゴい。サイトも完成していない何もない状態でも、コンセプトやサイト構想だけで企画が売れたり、月末最終日になると受注のメールがジャンジャン送られて来たりしていました。リクルートから来ている人が多かったというのもあるかもしれないですが、当時ベンチャーはインバウンドだけでいいと言われていた時代に、あれほど強い営業力があったことは、大きな強みだったと思います。
それ以外にもビジネススキル面でスゴイなと感じたのが当時の編集長だった森川さん。家庭の事情で早く帰っていたのですが、その分、判断がめちゃくちゃ早い。こんなに即座に精度の高い判断ができる人がいるのかと驚くほど、どんな質問メールを送ってもいつもすぐに返事が来るんです。女性の働き方のモデルとして、今、考えると素晴らしいなと思います。同じように、広報の先輩として活躍されていた今泉さんも、仕事のスピードが驚くほど速かったです。
あとは、とにかく営業がスゴい。サイトも完成していない何もない状態でも、コンセプトやサイト構想だけで企画が売れたり、月末最終日になると受注のメールがジャンジャン送られて来たりしていました。リクルートから来ている人が多かったというのもあるかもしれないですが、当時ベンチャーはインバウンドだけでいいと言われていた時代に、あれほど強い営業力があったことは、大きな強みだったと思います。
江幡さんも営業の重要性は強調していて、よくみんなにも言っていましたね。僕は営業経験がないので、営業の人たちは本当にリスペクトしていました。僕が入社して3〜4年が経った頃って、普通のタイアップ広告が売りづらくなっていたんです。それでもオールアバウトの営業の人たちは、みんな自分で商品を作ってくる。「うちの商品は売れないから、どうしようもない」ではなく、「売るためにどうするか」を考えられる人たち。
オールアバウトの営業スキルは、めちゃくちゃ高いと思います。あと、車好きの先輩たちに囲まれていたので、“趣味と仕事をごちゃ混ぜにして、人生を楽しむ”という生き方には大きな影響を受けました。直属の上司だった荒井さん(現オールアバウトナビ、citrus編集長)の口癖が「仕事は楽しまないと、もったいないじゃん」でしたから。
オールアバウトの営業スキルは、めちゃくちゃ高いと思います。あと、車好きの先輩たちに囲まれていたので、“趣味と仕事をごちゃ混ぜにして、人生を楽しむ”という生き方には大きな影響を受けました。直属の上司だった荒井さん(現オールアバウトナビ、citrus編集長)の口癖が「仕事は楽しまないと、もったいないじゃん」でしたから。
■田久保さんの元上司である「citrus」編集長・荒井のインタビュー記事~「WEBメディアのコンテンツ流通に新たな形を生むcitrusの挑戦」
2016年4月にスタートした分散型メディアプラットフォーム「citrus(シトラス)」。立ち上げとともにオールアバウトナビ社へ出向し、「citrus」の編集長を務める荒井 洋平さんは、現在20の提携メディアとともに、新たなメディアの形を模索し続けています。紙出身の編集者である荒井さんならではの着眼点で、Webメディアの未来をどう築いていけるのでしょうか。話を聞きました。
ーおふたりの話を伺っていると、大変なことがありながらもすごく楽しく働いていらっしゃったようですが、オールアバウト退職を決めた理由は、何だったのでしょうか。
僕の場合、九州出身で将来的に地元に帰る可能性もあるかなと考えたときに、Webだけの経験だけでは厳しいかなと感じるようになったからです。地方でエリアも狭いので、Webよりもフリーペーパーやリアルなクチコミの方が断然強いんですよ。新しくできるパン屋の情報も、ネットより口コミが早くて詳しい(笑)。実家に帰るたびに、「みんなインターネットは使わないんだな」と考えさせられちゃって。それと、ライフワークとして地方を絡めたビジネスをやりたいと思っていたのですが、オールアバウトの事業規模になると、スケール感が合いづらい。たとえばオールアバウトの専門家モデルを「福岡市」というフィールドで展開したらどうだろう、とか考えていたのですが、稼げる妙案が作れませんでした。
そんな風に30歳前後の“社会人の思春期”でモヤモヤしていたときに、たまたま今の会社の代表と知り合ったんです。彼はずっと不動産業界で働いていたのですが、会社を立ち上げたものの、何をやるかは決まっていないという状態で。彼とは妙に馬が合いましたし、不動産なら全国どこにでもあるし、何かと掛け合わせたら面白いことができそうだと考えました。オールアバウトに残り続けるか、新たな業界でチャレンジするか。ふたつの選択肢がある中で、チャレンジせずにしこりが残り続けるのは嫌だと思い、今の会社にジョインすることを決めました。
そんな風に30歳前後の“社会人の思春期”でモヤモヤしていたときに、たまたま今の会社の代表と知り合ったんです。彼はずっと不動産業界で働いていたのですが、会社を立ち上げたものの、何をやるかは決まっていないという状態で。彼とは妙に馬が合いましたし、不動産なら全国どこにでもあるし、何かと掛け合わせたら面白いことができそうだと考えました。オールアバウトに残り続けるか、新たな業界でチャレンジするか。ふたつの選択肢がある中で、チャレンジせずにしこりが残り続けるのは嫌だと思い、今の会社にジョインすることを決めました。
私の場合、「おとりよせネット」のビジネスがやりたくてたまらなくなったからです。オールアバウトには出向で来ていたので、そろそろ戻らなければいけないのではないかと感じ始めていたのですが、当時リクルート本体はインターネット関連のビジネスを縮小している時代。戻ってもなかなか小規模新規事業はスタートができなさそうだったので、それなら独立してしまおうと。
自分なりに考えて、「『おとりよせネット』をどうしてもやりたいんだけど、オールアバウトの仕事も好きだし続けたい。両立する方法はありませんか?」と江幡さんに相談したところ、「それなら今までオールアバウトでやっていた仕事を全部アイランドに発注するよ」と即決してくださったんです。
なので、オールアバウトを辞めてからも週2~3回は通っていましたし、むしろ辞めたという感覚もあまりないまま、それからも3年近くお付き合いしていただいていました。上場前でしたからね。今だと、そういう判断は難しいのかもしれませんけど。
自分なりに考えて、「『おとりよせネット』をどうしてもやりたいんだけど、オールアバウトの仕事も好きだし続けたい。両立する方法はありませんか?」と江幡さんに相談したところ、「それなら今までオールアバウトでやっていた仕事を全部アイランドに発注するよ」と即決してくださったんです。
なので、オールアバウトを辞めてからも週2~3回は通っていましたし、むしろ辞めたという感覚もあまりないまま、それからも3年近くお付き合いしていただいていました。上場前でしたからね。今だと、そういう判断は難しいのかもしれませんけど。
■ビジョンとマナーを大切にした動物園を作りたい
ー現在のオールアバウトを外部から見ていて何か思うことはありますか?
小さな規模でもいいから新規事業をどんどん作ってもらいたいと思います。ビジョンが強い会社なので、どうしてもキレイな方に行きがちですが、ビジネスモデルから泥臭く立ち上げる力が、もうちょっとあると、さらに成長するんじゃないでしょうか。
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