記事だけじゃない! マネー領域における動画・音声化プロジェクトとは?
従来、テキストベースで構成されている総合情報サイト「All About」が変わりつつある。コンテンツを動画・音声といった新たなフォーマットへ拡大することをミッションとしたコンテンツプロデュースGの責任者である中村マネジャーに、その取組みの真意や手応え、さらには今後の展望まで聞いてみた。
中村友弥(なかむら ともや) メディアビジネス部 コンテンツプロデュースグループ マネジャー 2014年、新卒でメディア推進グループに配属。企画立案から、ウェブマガジンの運営、さらにプログラマティック広告を中心としたウェブメディアのマネジメントに関わる業務を経験後、コンテンツプロデュースGに配属。今回の新規事業に取り組む。 |
※2019年3月撮影
■マネー領域でYouTubeチャンネルとPodcast始動!
―まずはコンテンツプロデュースGの大きな役割とミッションについて教えてください。
2019年度下期から、コンテンツのフォーマットを、従来のテキスト・写真から動画・音声に広げることに取り組んでいます。さらに、今あるオールアバウトのアセットを生かし、ネットビジネスという枠組みにとらわれない事業の創出を一から考えるというミッションがあります。
音声に関しては、2019年12月よりPodcast番組「2020年の家計防衛」をスタート。毎週火曜、月4回ペースで配信をしています。動画は、YouTube「All Aboutマネー プロと学ぶお金の基本」というチャンネル名で、今までに100本ほど配信しています。
音声に関しては、2019年12月よりPodcast番組「2020年の家計防衛」をスタート。毎週火曜、月4回ペースで配信をしています。動画は、YouTube「All Aboutマネー プロと学ぶお金の基本」というチャンネル名で、今までに100本ほど配信しています。
―従来の「記事」というフォーマットから動画や音声にも拡げる狙いは何でしょうか?
すでにアメリカでは、Podcastサービスの利用者が1.4億人もいて、さらに伸びています。国内でも最近、AirPods やスマートスピーカーなどを筆頭に音声視聴デバイスの進化に伴い、販売数が伸びている印象を持っています。一方で、音声コンテンツに本格的に取り組んでいるWEBメディアが今はまだ少ないので、飛び込んでおこうと。
―まだブルーオーシャンということですね。動画はどうでしょうか?
動画については、グループ会社のオールアバウトナビで以前から注力領域として推進しているものの、正直オールアバウトは遅れをとっています。すでに情報取得手段としてYouTubeがかなり普及している中、総合情報サイト「All About」ではテキスト記事のみでしかコンテンツを展開できていないのがもったいなかったということで、領域を絞って現在始めているところです。
■わかりにくいマネーの知識をその道の専門家と共に動画で伝える
―勝機はあるんでしょうか?
はい。「All About」に掲載されている知見って普遍的で、情報としてはかなり価値が高い。特に「マネー」カテゴリは、取り扱われる内容が専門的だったり、制度改正で頻繁に更新されたり、一般的には難しいにも関わらず、「お金の悩みを解決!マネープランクリニック」など人気連載コーナーを中心に「All About」内でも多くの生活者に見られています。
そこで、テキストを能動的に理解する記事でなく、目と耳を使って、受動的に視聴するだけでも情報を伝えられる「動画」というコンテンツに変換すれば、かなりチャンスがあるのではないかと感じ、まずは「マネー」に絞って展開しています。
実際、YouTubeでのマネー関連の動画は、ほとんどファイナンシャル・プランナーが個人で開設しており、法人としての取り組みは少ないんです。個人で登録者数20万人という人もいるので、少なくともそこまでは伸ばせる余地が我々にもあると思ってます。
そこで、テキストを能動的に理解する記事でなく、目と耳を使って、受動的に視聴するだけでも情報を伝えられる「動画」というコンテンツに変換すれば、かなりチャンスがあるのではないかと感じ、まずは「マネー」に絞って展開しています。
実際、YouTubeでのマネー関連の動画は、ほとんどファイナンシャル・プランナーが個人で開設しており、法人としての取り組みは少ないんです。個人で登録者数20万人という人もいるので、少なくともそこまでは伸ばせる余地が我々にもあると思ってます。
All Aboutマネーチャネルの人気企画「お金の悩みを解決!マネープランクリニック」
―動画や音声に広げることで、生活者やガイドさん(専門家)には、どういうメリットがあるんでしょうか?
これまでは一見すると小難しかったマネーの情報が、動画・音声でわかりやすく解説されるのだから、生活者にとってうれしいはず。ガイドの方々にとっては、YouTube、Podcastという新たなプラットフォームで露出が広がるところに価値があると思います。
―オールアバウトならではの強みは、どういうところにありますか?
「マネー」カテゴリの読者が常に300万人いますから、そういった方々の声を集めながら、動画を制作できるし、さらには既存の記事から動画への流入も期待できること。また、All Aboutのマネーガイドは、専門家として、第一線で最新情報を得ているため、今求められている情報を常にガイドの方とコミュニケートしながらコンテンツを作っていくことができます。
記事から動画への流入例で言うと、All Aboutでは、わかりにくい制度や用語について、専門的な知識をいかに分かりやすく、かみ砕いて解説するかに力を入れており、実際に検索エンジンから多くの読者が訪れています。
そのため、新型コロナウイルス関連で「住民税非課税世帯」が話題になった際にも「住民税非課税世帯の年収はいくら?」という動画を作り、記事とセットでUPしたところ、検索流入、動画視聴ともにとても多くの方にご覧いただけました。
最近は、YouTube内検索でもマネー関連のワードでいくつか順位が上がってきています。
記事から動画への流入例で言うと、All Aboutでは、わかりにくい制度や用語について、専門的な知識をいかに分かりやすく、かみ砕いて解説するかに力を入れており、実際に検索エンジンから多くの読者が訪れています。
そのため、新型コロナウイルス関連で「住民税非課税世帯」が話題になった際にも「住民税非課税世帯の年収はいくら?」という動画を作り、記事とセットでUPしたところ、検索流入、動画視聴ともにとても多くの方にご覧いただけました。
最近は、YouTube内検索でもマネー関連のワードでいくつか順位が上がってきています。
「住民税非課税世帯の年収はいくら?住民税が非課税になる条件」【動画でわかりやすく解説】
住民税が非課税となる「住民税非課税世帯」の年収はいくら以下なのでしょうか? 教育無償化の対象が「住民税非課税世帯」など、自治体や国のサービス、公的給付の対象が住民税非課税世帯に限定されることはよくあります。家族構成や住んでいる自治体によっても違いのある住民税非課税世帯について解説します。
Rankingランキング
- MONTH
- WEEK