■前職での知見を活かし、理論的な片づけ術を提唱
――ガスコンロやレンジフードのような大きなモノでも、使わないなら手放す!さすがミニマリストです。そんな香村さんが、All Aboutのガイドになられたいきさつをお教えください。
香村
大学卒業後、トヨタグループの会社に入社し、カーナビをつくる部署の企画開発や製品統括の仕事をしていました。
退職後、家の中の片づけをしようと思ったものの、何から手を付けるべきか迷っていたとき、「前の仕事と同じように、家の中にあるモノを数えてみれば?」と夫に言われました。夫もトヨタグループに勤めていたので、部品の数をすべて把握して“見える化”することのメリットをよく分かっていました。
早速、家の中のモノを数え、不要と思うモノは処分しました。極限まで捨てすぎたせいで心地よさを損なってしまったこともありましたが、その反省をもとに、必要なモノを厳選して片づける方法を「トヨタ式おうち片づけ」と名付けて、2014年に片づけサポート業務の「ミニマライフ.com」を起業しました。
「トヨタ式おうち片づけ」のメソッドを知った出版社の人が面白いと言ってくれて、本を出したのが2017年です。その後は、個人宅でのお片づけサポートのほか、多数のメディアでご紹介いただいたり、講演活動を行ったりしています。
そして昨年、オールアバウトさんから声をかけていただき、「シンプルライフ」のガイドになりました。
退職後、家の中の片づけをしようと思ったものの、何から手を付けるべきか迷っていたとき、「前の仕事と同じように、家の中にあるモノを数えてみれば?」と夫に言われました。夫もトヨタグループに勤めていたので、部品の数をすべて把握して“見える化”することのメリットをよく分かっていました。
早速、家の中のモノを数え、不要と思うモノは処分しました。極限まで捨てすぎたせいで心地よさを損なってしまったこともありましたが、その反省をもとに、必要なモノを厳選して片づける方法を「トヨタ式おうち片づけ」と名付けて、2014年に片づけサポート業務の「ミニマライフ.com」を起業しました。
「トヨタ式おうち片づけ」のメソッドを知った出版社の人が面白いと言ってくれて、本を出したのが2017年です。その後は、個人宅でのお片づけサポートのほか、多数のメディアでご紹介いただいたり、講演活動を行ったりしています。
そして昨年、オールアバウトさんから声をかけていただき、「シンプルライフ」のガイドになりました。
磯野 家の中のモノをすべて数える! 驚きです。それがモノを厳選して片づけるために、まずは必要な作業なのですね。
香村
そうですね。必要なスーツの数を決めれば、ハンガーの数も決まりますし。また、スーツは右端にあるものを着て、今日着たスーツは左端に置くというルールを決めておけば、同じ頻度で着るため劣化の速度が一律になります。
磯野 なるほど! 管理もラクになりそうです。
■自分で体験して、自信を持って伝えたい
――香村さんが、専門家としての活動で心がけていることは何でしょうか?
香村
私が専門家としてこだわっているのが、100人がいいというモノではなく、自分がいいと思うモノを推していきたいという点です。そのためには、情報を鵜呑みにせず、自分がとことん体験しないといけないと思っています。でないと「私はこうだった」と自信をもって言えませんからね。
私の趣味は、家事の時間をストップウォッチで測り、昨日の自分と戦うことです(笑)。その様子をブログに書いているのですが、読者は真剣に戦っている姿を見ているため、私がおすすめするモノを信頼してくれているのかもしれません。
私の趣味は、家事の時間をストップウォッチで測り、昨日の自分と戦うことです(笑)。その様子をブログに書いているのですが、読者は真剣に戦っている姿を見ているため、私がおすすめするモノを信頼してくれているのかもしれません。
磯野 僕は香村さんのブログをよく拝見しています。All Aboutの記事もそうですが、経験されたことを自分なりに解釈したうえで、専門家としてアウトプットされるのがとてもお上手だと感じます。
香村
ありがとうございます。わが家は五人家族ですが、ガイドテーマである「シンプルライフ」を実践するために、モノは1800個しか持っていません。今後も増やしたくないので、購入するときは「今持っているモノと兼ねられないか」「レンタルで済ませられないか」など自問自答しています。
とはいえ、トレンドは掴みたいと思っているので、気になる物は購入して試しています。例えば、昨年は筋肉女子をつくる「トレーニング系」が流行すると思ったので、スピンバイクを買って試しました。今年は「キャンプ」が気になっていて、クーラーボックスを購入したり、オートキャンプに行ってみたりしています。その感想は、ブログやオールアバウトの記事で紹介しています。
とはいえ、トレンドは掴みたいと思っているので、気になる物は購入して試しています。例えば、昨年は筋肉女子をつくる「トレーニング系」が流行すると思ったので、スピンバイクを買って試しました。今年は「キャンプ」が気になっていて、クーラーボックスを購入したり、オートキャンプに行ってみたりしています。その感想は、ブログやオールアバウトの記事で紹介しています。
――さまざまなことに興味を抱かれ、まずはご自身で体験される。フェイクニュースが増えている現在、その体験コメントにこそ価値があると感じます。今後、ガイド活動を通じて伝えていきたいことはありますか?
香村
前職では、「何かと何かを掛け合わせて新商品をつくれ」と言われていたので、シンプルライフに何かを掛け合わせて、新しい提案をすることは得意かもしれません。
そういえば昨年、防災士の資格をとりました。年齢を重ねた男性は片づけに興味がない方が多いのですが、「災害発生時、モノが多い家は避難が遅れがち。孫に何かあったら大変では?」と訴えることで、片づけの重要性に気づいて欲しいと思ったからです。
資格取得後に『防災×お片づけ講座』を開催したところ、予想以上に多くの方に参加していただきました。主催者からは、「今までの防災講座と全然違う。是非また開催して欲しい」という嬉しいお言葉も頂戴しました。
そういえば昨年、防災士の資格をとりました。年齢を重ねた男性は片づけに興味がない方が多いのですが、「災害発生時、モノが多い家は避難が遅れがち。孫に何かあったら大変では?」と訴えることで、片づけの重要性に気づいて欲しいと思ったからです。
資格取得後に『防災×お片づけ講座』を開催したところ、予想以上に多くの方に参加していただきました。主催者からは、「今までの防災講座と全然違う。是非また開催して欲しい」という嬉しいお言葉も頂戴しました。
――防災と掛け合わせることで、片づけの重要性を気づいてもらえたのですね。
香村
そうですね。オールアバウトの読者層は年齢も属性も幅広いので、私が多く執筆している女性向けサイトと比べると、片づけに興味がない方が多そうです。このような方に私の記事を読んでいただき、「片づけしなきゃ」と思ってもらったり、その先にあるシンプルライフに興味を持っていただけたりすると嬉しいです。
■目標設定→報告書チェックでモチベーションを高める
――ガイドの皆様に対して「Red Ball Award」を授与する取り組みは、来年以降も継続の予定です。受賞を目指すガイドさんにメッセージをお願いします。
香村
私はまだ1年しか活動していないので、もっと頑張らなければと思っています。というのも、ガイドを始めるときにPVやランキング順位などの目標を設定したのですが、まだ達成できていないのです。そのほかのガイドさんの層が厚くてなかなか入り込めません……。
今はこのような状況なので、賞をいただけると聞いたとき「なぜ?」と感じました。でも、今回の受賞を励みに、オールアバウトさんから定期的に届く活動状況レポートをチェックしながらガイド活動のモチベーションを高めていきます!
もちろん、タイアップ広告の案件も積極的にお受けしたいと考えています。広告だからといってメーカーさんにおもね過ぎず(笑)、自分で感じたことを素直に発信していければと思っています。
今はこのような状況なので、賞をいただけると聞いたとき「なぜ?」と感じました。でも、今回の受賞を励みに、オールアバウトさんから定期的に届く活動状況レポートをチェックしながらガイド活動のモチベーションを高めていきます!
もちろん、タイアップ広告の案件も積極的にお受けしたいと考えています。広告だからといってメーカーさんにおもね過ぎず(笑)、自分で感じたことを素直に発信していければと思っています。
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