買って試してすぐに売る。手元に残っているものが私の「イチオシ」です【フリマアプリガイド・川崎 さちえ】
年に1度、あらゆる領域の専門家が全国から一堂に会する「Red Ball Japan」。18回目となる今回は、各分野で活躍されたガイド(専門家)の皆様に対し賞を授与する取り組み「Red Ball Award」を開始しました。今回はガイド自身のオススメなモノやサービスの紹介をするメディア「イチオシ」で昨年最も活躍され、イチオシ部門で受賞に輝いた「フリマアプリ・ネットオークション」ガイド・川崎 さちえさんにお話を伺いました。
All About「フリマアプリ・ネットオークション」ガイド
川崎 さちえ(かわさき さちえ) 2003年、夫が子育てのため突然会社を辞める。翌月からの給料が0円になり、家にいながらできるオークションに目をつける。落札者、出品者から仕入れまで経験し、「ネットオークションやフリマアプリは生活のインフラになる」という考えのもと、その魅力や多様なノウハウを伝授している。 |
■40%という圧倒的な送客率
――「Red Ball Award」受賞、おめでとうございます。まずはご感想をお聞かせください。
川崎 ありがとうございますの一言ですね。普段あまりスマホを見ず、電話にも出ないような生活なので、ふと気付いたら担当さんから着信があって、「何かやらかしたかな」と心配になってメールをチェックしたら受賞のことが書かれたメールが届いていて驚きました。ちゃんと電話に出て担当さんと喜びを分かち合いたかったですね(笑)。
高橋
今回の選出においては、川崎さんの「イチオシ」における記事の送客率の高さが大きなポイントとなりました。送客率というのは、川崎さんの記事を読んだ読者が、「さっそく商品をチェック」のリンクをクリックし、その先のページへどれだけ移行したかを示す割合のことです。平均は16%程度ですが、川崎さんの記事の中には約40%を記録したものがあるんですよ。40%というのは、通常記事や広告記事ではあり得ないほどの高い数字です。
また、川崎さんの「イチオシ」記事への提案量、執筆本数の多さも受賞の決め手となりました。
<特に送客率が高かった川崎さんのイチオシ記事>
フリマ発送は厚みが肝。規定サイズがすぐにわかる定規 [ネットオークション] All About
フリマの商品の梱包時、一番気になるの厚みです。3センチを超えるかどうかが1つのカギで、料金も異なってきます。そこで厚み3センチを簡単に測れる定規を川崎さんが紹介しれくれました。穴に通すだけなので、その場ですぐに配送方法の判断もできてしまいます。
平置きでもガタガタしない落下防止つきスマホケース - イチオシ
スマホユーザーにとって、落下による破損は最も避けたいこと。そのためにケースを買いますが、実際に使ってみるとガタガタしたり持ちにくかったりと、不便を感じることもあります。そんな不便を解消してくれるスマホケースを、川崎さちえさんが教えてくれました。
冷え性の足元に南極探検でも着用されたぽかぽか靴下を - イチオシ
冬のデスクワークは、足元の冷えとの闘い。冷え性ゆえに色々試行錯誤される川崎さちえさんは、南極探検で使われた靴下「もちはだ」を愛用されているそう。その魅力を熱く語ってくださいました。
■目新しく魅力あるもの、使うシーンに共感してもらえるもの
――それだけの数値をたたき出している川崎さんは、どんな視点から「イチオシ」に取り上げる商品を選んでいるのでしょうか。
川崎 1つは、当然ですが目新しく魅力ある商品を紹介すること。こんなものがあったんだ、知らなかった!とひざを打ってもらえるような商品を紹介するようにしています。
分解できるキッチンバサミや、南極観測隊が実際に使っているぽかぽか靴下などがそれに当たりますね。もう1つは、使うシーンに共感してもらえるような記事にすること。
私はとにかく効率重視で、いかに快適に効率よく過ごせるかを日々考え抜いているんですが、記事ではそんな私が解決したい課題、困っていること、そして商品がそれをどう解決したのかを具体的に書いていますね。
――たとえば?
川崎 ただ単に「この商品は料理の時間節約になります」ではなく、「私が1日の中で最も時間を割いている家事は料理。特に高校生の息子のお弁当づくりに意外と時間がかかっている。そのうえでこの調理家電はコンパクトながら大物料理も時短で作れる。」といったような感じです。そんな大した困りごとではないけど、同じような暮らしのスタイルを持つ読者はいるはずで。ライフスタイルや価値観が近い読者に対し、利用シーンを想起してもらいやすいよう個人的な使用例を盛り込むなど工夫しています。
■オークションサイトで取引実績のある商品を買う
――記事数の多さは川崎さんのアンテナ力の高さによるものと思いますが、日々どのようなことに気を付けてネタを探していますか?
川崎 先ほども私は効率重視といったんですが、基本的に面倒くさがり屋なんですね。いつも、いかに手間抜きをするかを考えていて、便利グッズには絶えず目を光らせています。私が日々悩んでいることは、きっと誰かも悩んでいる。私の悩みは世のアラフォー女性の悩みだと思ってネタを探しています。
そして、商品自体にストーリーがあるもの、作っている側に「これはスゴイ」という裏付けがあるもの、日本製のものなど、好みのものはできるだけ注目して見るようにしています。
―――川崎さんが「これは良さそうだな」と思われた商品を、実際に買うか買わないか判断する基準のようなものはあるのでしょうか。
川崎 まずオークションサイトを見るんですよ。その商品がオークションサイトで取引されていたら、「万が一使えない商品でも売れるな」と思えるので、多少高くても買えます。たとえ良い商品であっても、私には合わないということもあり得ます。オークションサイトで売れているものであれば、買ってダメだったとしてもすぐに売ることができます。可能な限りリスクは取りません。
■2、3回使ってダメだったらすぐに売る
――どのぐらい試してみて、手元に残すか売るか決められているのでしょう。
川崎 だいたい、2、3回使ってみて、ダメだと思ったら売ってしまいますね。最初の1回は私の使い方が悪かったせいで悪い印象を持っただけかもしれませんから、最低でも2回は使ってみます。合う、合わないはだいたいそのぐらいの回数で判断できていると思いますよ。
高橋 確かに、しまいこんで使わなくなってしまったアイテムは、2、3回しか使っていないというものが多いですね。
川崎
ダメでもオークションで売れるという担保がありますから、どんどん試してどんどん売ります。そうやって厳選されて私の手元に残るのは、多少高くても売れるものなんですね。その手元に残ったものを「イチオシ」で紹介しているんです。これは「フリマアプリ・ネットオークション」ガイドである私の強みだと思っています。
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