お金の知識がなかった20代の頃の自分が読者だと思って書いています 【貯蓄ガイド・西山 美紀】
オールアバウトでは、年に1度、あらゆる領域の専門家が全国から一堂に会する「Red Ball Japan」を開催しています。18回目となる今回から、各分野で活躍されたガイド(専門家)に対し賞を授与する取り組み「Red Ball Award」を開始しました。今回は"ドコモコンテンツ部門"で受賞された「貯蓄」ガイド・西山 美紀さんにお話を伺いました。
All About「貯蓄」ガイド
西山 美紀(にしやま みき) 出版社に勤務し、編集・マーケティングに携わった後、2005年にフリーライターとして独立。ファイナンシャルプランナーの資格を取る。フリーランスとしてマネー誌『あるじゃん』の編集・ライティングに携わり、現在は女性誌、ビジネス誌、Webなど幅広い分野で取材・執筆を行っている。多数の取材経験が強み。 公式HP https://www.nishiyamamiki.jp/ 西山美紀のお仕事×子育てブログ https://ameblo.jp/nishiyamamiki/ |
■こんなに「おめでとう」と言われたのは結婚式以来?
――「Red Ball Award」受賞、おめでとうございます。まずはご感想をお願いします。
西山 賞をいただくということが滅多にない職業なので、本当にうれしいですね。いろいろな方におめでとうと言っていただいたのは結婚式以来かもしれません(笑)。
――今回、西山さんは「ドコモコンテンツ部門」での受賞となりました。弊社とNTTドコモとの関係について、担当部門の責任者である中西さん、簡単に解説をお願いします。
中西 NTTドコモとは2018年5月に資本・業務提携をしまして、「イチオシ」という共同メディアをはじめ、さまざまな点で連携を深めていますが、それ以前からお付き合いはありました。
NTTドコモは2008年、自社キャリアのユーザー向けにiコンシェルの中で「暮らしのガイド」という有料コンテンツの配信をスタート。弊社はそのコンテンツ制作業務を担っていたんですね。
「暮らしのガイド」は、オウンドメディアの先駆けのような、いわば“プチ・All About”的なコンテンツで、生活に役立つ情報を配信しています。西山さんにはAll Aboutでの記事のほかに「暮らしのガイド」での執筆もお願いしているので、「ドコモコンテンツ部門」というカテゴリでの受賞となりました。
NTTドコモは2008年、自社キャリアのユーザー向けにiコンシェルの中で「暮らしのガイド」という有料コンテンツの配信をスタート。弊社はそのコンテンツ制作業務を担っていたんですね。
「暮らしのガイド」は、オウンドメディアの先駆けのような、いわば“プチ・All About”的なコンテンツで、生活に役立つ情報を配信しています。西山さんにはAll Aboutでの記事のほかに「暮らしのガイド」での執筆もお願いしているので、「ドコモコンテンツ部門」というカテゴリでの受賞となりました。
■「暮らしのガイド」で“やわらかい”マネー記事を執筆
――「暮らしのガイド」で、西山さんにはどのような分野の原稿を依頼しているのでしょう。
中西 「暮らしのガイド」では、月間のべ30人ぐらいのガイドさんに執筆をお願いしています。その中でも西山さんには、20~40代女性のマネーに関する記事を執筆いただいています。
西山 今回の受賞を機に数えてみたところ、「暮らしのガイド」だけで累計70数本の記事を書いていました。2013年にガイドになって、2014年ぐらいから「暮らしのガイド」で書かせていただいているんですが、とにかくいただくテーマが面白いんですね。
例えば「浪費しがちな夫に言うべき4つの言葉」のように、私が普段書いているものをご覧になっている方が、私の特性を見抜いて依頼してくださっていると感じるので、その期待に応えねばと頑張ってきました。
例えば「浪費しがちな夫に言うべき4つの言葉」のように、私が普段書いているものをご覧になっている方が、私の特性を見抜いて依頼してくださっていると感じるので、その期待に応えねばと頑張ってきました。
中西 よく読まれるものは、節約方法やお金の貯め方など日常生活に密着した記事なので、小難しくなくハードルを下げて書いてくださる西山さんに大変助けられています。
■“肩の強さ”と“現場力の高さ”
――では西山さんの受賞理由を改めて教えてください。
中西 私はよく野球に例えて「肩の強さ」と表現するのですが、西山さんは非常に幅広く、本数多く引き受けていただける方なんです。しかも「こんなテーマで書けるだろうか」と思うような難題でも対応してくださる。それどころか、よりよく読者に届くように適宜アレンジしてくださるんですよ。
お金の領域であれば、データを揃えて数値を列記して難しく書こうと思えばいくらでも書けると思うんですけど、読者層に合わせて平易に、読みやすく書いてくださる。もともと出版社出身で編集者でもある西山さんだからこそできることだと思います。
そして、「現場力の高さ」も特筆すべきものがあります。今までに何百人と取材されていて、その経験に裏打ちされた言葉に説得力があるんですね。実感値を持って書かれているので納得感があり、共感できるんです。記事を分析してわかる読了率(ページがどこまで読まれているかを示す指標)も高いのがその証拠です。
お金の領域であれば、データを揃えて数値を列記して難しく書こうと思えばいくらでも書けると思うんですけど、読者層に合わせて平易に、読みやすく書いてくださる。もともと出版社出身で編集者でもある西山さんだからこそできることだと思います。
そして、「現場力の高さ」も特筆すべきものがあります。今までに何百人と取材されていて、その経験に裏打ちされた言葉に説得力があるんですね。実感値を持って書かれているので納得感があり、共感できるんです。記事を分析してわかる読了率(ページがどこまで読まれているかを示す指標)も高いのがその証拠です。
■何の知識もなかった、あの頃の自分でもわかるように
――西山さんご自身は、どのあたりが読みやすさにつながっていると思われますか。
西山 中西さんのおっしゃるとおり私は出版社出身で、つくる側からスタートしているのですが、20代の頃はまったくマネーの知識がなかったんです。年金がどうとか住民税がどうとか言っても、結局払わなきゃいけないものなんだから勉強しなくていいと思っていたんですね。そんなお金の知識がなかった20代の頃の自分が読者だと思って書いています。難しいことを言っても、昔の自分ならきっとスルーしてしまう。もっと身近なところから発信しなければダメだと思っているんです。
そもそもお金の話というのは面倒くさいと思うので、ハードルをできるだけ下げて、可能な限り楽しく伝えたい。いくら良い内容でも、読んでもらえなくては始まりません。今日明日からすぐに取り入れられるような身近な“コツ”を発信して、読んだ方の行動が少しでも変わっていくといいなと思います。
そもそもお金の話というのは面倒くさいと思うので、ハードルをできるだけ下げて、可能な限り楽しく伝えたい。いくら良い内容でも、読んでもらえなくては始まりません。今日明日からすぐに取り入れられるような身近な“コツ”を発信して、読んだ方の行動が少しでも変わっていくといいなと思います。
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