アラフォーファッションにお役立ち。簡単に取り入れられて、毎日が楽しくなる記事を生み出す原動力とは【ファッションガイド・横瀬真知子】
6月8日に開催のRed Ball Japan2019で発表された Red Ball Awardの、記事配信部門を受賞したレディースファッションガイドの横瀬真知子さん。その受賞理由には「共感力の高さ」と「対応力・レスポンスの高さ」が挙げられた。 日々の取材、記事執筆の上で何を大切にし、活動をされているのだろうか。横瀬さんと、二人三脚で駆け抜けるメディアアライアンス部の服部さんに聞いてみた。
◆「簡単にまねできそう」「それわかる!なるほど」を、的確に伝える
All About「レディースファッション」ガイド
横瀬 真知子 19歳で渡英。ファッション、写真を学び、帰国後はファッション誌のアシスタントエディターやアパレルブランドの販売、プレス・PRを経て、2014年よりオールアバウトレディースファッションガイド。 |
―Award受賞、おめでとうございます。まずは感想をお聞かせください。
横瀬 もうびっくり!の一言です。2014年からオールアバウトのガイドを始めて、早5年。日々精いっぱいやろうとは思っていますが、反響を聞くことがあまりないので、賞がいただけるとは思ってもみませんでした。
―今回の評価において、横瀬さんの記事の共感力の高さがポイントとなりました。
横瀬 共感力は、常に意識していることなのですごく嬉しいです。
Red Ball Japanでの授与式の様子
―服部さんへ伺いたいのですが、記事における「共感力」はなぜ重要なのでしょうか。
服部 横瀬さんには今、大体月に20本くらいの記事を書いてもらっていますが、最先端のトレンド情報よりもむしろ、普通の人が、普段の生活で活かせるヒントを書いてもらっています。
私の部署では、毎日LINEやYahoo!などの外部プラットフォームに記事を配信しているのですが、自分事化されない情報というのはまず見てもらえないし、ユーザーを飽きさせてしまうので、記事テーマの選定・編集にはとても気を使っています。
また、LINEはAll Aboutをお気に入り登録してくださっている“暮らし”に関心が高いアラフォー女性読者が中心。ファッション誌が発信するようなエッジのきいた情報ではなく、「すぐまねできそう」「これ、わかる」といった共感できる記事が求められているんです。
また、LINEはAll Aboutをお気に入り登録してくださっている“暮らし”に関心が高いアラフォー女性読者が中心。ファッション誌が発信するようなエッジのきいた情報ではなく、「すぐまねできそう」「これ、わかる」といった共感できる記事が求められているんです。
―横瀬さんは、そういう情報は、どうやって収集しているのでしょう。
横瀬 人がたくさん集まるところに行ったとき、遠目に観ただけでも感じる印象というのを、いいものも違和感もどちらも大事にしています。「こういう組み合わせはバランスが悪く見えるんだな」など、感じたことや目に留まったものをすぐにメモする、服部さんにすぐ共有するというのを心がけています。
服部 そう!横瀬さんはすごく細かいことも伝えてくれるから本当に助かるんですよ~。たとえば「アラフォー世代の場合、真っ白よりも少し色味に気を付けてオフホワイトくらいのほうがいい」とか。ね?
横瀬 そうですね。たとえば、今年流行中のティアードスカート!アラフォー世代の教科書的な正解は「レフ板の役目を果たしてくれる白のトップスにあわせる」で、実際そういう組み合わせをされている方は多いんです。でもティアードスカートは派手な色のものも多く、そこに真っ白を持ってくるとコントラストが強すぎて子どもっぽい印象になってしまう。「真っ白よりもオフホワイトくらいのほうがよさそう」など、日々街を歩いて感じた気付きをメモするようにしています。
◆教科書ではわからない着心地や違和感を、実体験でとことん検証。
―横瀬さんの記事は、着画が多いことも親近感を感じさせる要因の一つですが、服はすべて購入されているのですか?
横瀬 そうですね。実体験というのは大切なので、たとえば「神デニムと言われているもの」が出てくれば、実際アラフォーにとってどうなのかと、検証してみたい気持ちになります。
―どのあたりにポイントを置いて検証するのでしょうか?
アラフォー世代の人だったら、お腹のあたりが気になるだろうから実際に着て動いてみたり、何時間か履いてみて、どこかに違和感がないか、疲れないかを見ています。ファストファッションは比較的若い人向けに作られているので、アラフォー世代が着た場合の着心地、動きやすさの検証は重要ですね。
―ご自身のもっている洋服と合わせて着画撮影をされることも多いと思いますが、ご自宅のクローゼットって、洋服でいっぱいなんでしょうか?
日々整理しているんですけれど、なかなか(苦笑)。でも常に整理して入れ替え作業をしていると着ていない洋服が把握できるんですよ。「全然出番がなかったな」「着にくくて選んでなかったな」とか、「シワがつきやすくて着られなかったな」などの気づきもあり、それもまた新しい記事案になったりしています。
Rankingランキング
- MONTH
- WEEK