■ お菓子の知識を深め、アンテナを立て、専門性を高める
―― 平岩さんはその専門性をより高めるために、どのような努力をしていますか?

―― これだけアウトプットが多いのに、それを上回るインプットなんですね。

―― スイーツの世界からどんどん広がりつつも、軸はスイーツにあり。

■ 情報発信は特性を踏まえて発信内容を変える工夫を
―― 情報発信は、ご自身のSNSでも積極的にされていますね。

―― 平岩さんのインスタ見ました。本当にコメント長いですね(笑)。とても詳細で、ケーキに対する愛を感じます。
平岩理緒@幸せのケーキ共和国さん(@rio_hiraiwa)

「スイーツジャーナリスト」としてお菓子の様々な情報を発信しています。
―― 他には、どのような工夫をされていますか?

■ 月に200種類食べるってホント?それでも太らないその秘密は?
―― ところで、平岩さんは毎日毎日ケーキばっかり何個も食べて、よく太りませんね。試食のときも、一口食べるだけではなく完食すると伺いましたが、本当ですか?

―― それはパティシエの人たちもうれしいですよね。でもカロリーが心配。

■ 20種類のアイスクリームの試食でも味ははっきり識別!

―― え!?おいしそうだけれど、味がわけわからなくなりそうです。
試食のときは淡泊な味のモノから次第に濃い味になるように、順番を考えるのが基本ですが、同一カテゴリーの時は、順不同でも概ね問題ないです。「おいしい」という感覚より、常に頭に甘味と酸味とかのバランスといった評価基準があり、軸で分けられた象限に味をあてはめて考えるところがありますね。
―― 「なんだかわからないけれど、おいし~い」というわけにはいかないですもんね。ところで、和菓子には興味はありますか?
和菓子は今とても面白いと思っています。和菓子というのは、非常に歴史があって何百年と続いている老舗が、新しい試みにもチャレンジしていたりします。それが面白いですね。
私はもともと歴史の教師を目指していたくらいなので、歴史を感じさせるものは大好きなんです。また、同じお饅頭でもなぜこのお饅頭は売れるのか?といった観点で見ると、興味深いですよ。
私はもともと歴史の教師を目指していたくらいなので、歴史を感じさせるものは大好きなんです。また、同じお饅頭でもなぜこのお饅頭は売れるのか?といった観点で見ると、興味深いですよ。
―― なるほど。とことん調べるこだわりと、なぜおいしいか、なぜ売れるのかというアンテナを常に磨いていることが、スイーツの紹介に役立っているんですね。 平岩さんの紹介は、シェフの人となりから、お菓子の付帯情報について細かく調べて情報を出してくれるので、スイーツに対する理解がすごく深まりますし、それを知ってから食べるとよりおいしく感じます。

■ 専門用語を入れつつ、まわりに説明をちりばめる
―― All Aboutでは70本近く記事を書かれていますが、意識していることを教えてください。

たとえば、「ビスキュイ・ジョコンド」という言葉があります。アーモンド入りの別立てのスポンジ生地を意味する専門用語なんですが「アーモンドが香るビスキュイ・ジョコンドがしっとりとしているので」と書けば、「ああ、生地にアーモンドが入っていてしっとりとしているのかな」とイメージがわくでしょう?専門用語をあえて残すことでスイーツ好きな人が「この言葉はなんだろう」と一つの発見にしてくれればそれはうれしいなと思います。
■ スイーツの歴史をきちんと残したい
―― 今後、さらに展開していきたい活動はありますか?

―― わあ。それは楽しみです! 歴史好きのスイーツ専門家として、ぜひ実現してくださいね。今日は長時間にわたり、ありがとうございました!

まとめ

平岩さんは、一見クールビューティーなお嬢様風ですが、内に秘めたる情熱、とことん調べて伝えたいというエネルギーは熱くて、とってもパワフル。
健康にもとても気を遣い、すべてをスイーツに捧げているその一端をみせていただきました!これからもますますスイーツの魅力を発信し続けてください。ありがとうございました。
健康にもとても気を遣い、すべてをスイーツに捧げているその一端をみせていただきました!これからもますますスイーツの魅力を発信し続けてください。ありがとうございました。
取材・文:宗像陽子
ライター・All About「歌舞伎」ガイド・子育てサイトココフル♪編集長。インタビュー記事や子育て記事、日本芸能についてなど、様々な媒体で情報発信中!
ライター・All About「歌舞伎」ガイド・子育てサイトココフル♪編集長。インタビュー記事や子育て記事、日本芸能についてなど、様々な媒体で情報発信中!
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