■ 不動産営業から資格講師へ。FPの最高峰CFP一括取得。そして独立
―資格講師の会社に転職され、FPになろうと考えたのはどうしてですか。
不動産仲介会社の時も、売ってなんぼじゃなくてお客様の10年20年後も考えながら営業したいと思っていました。だからFPの資格取得は頭の片隅にはありましたが、一歩踏み出せずにいました。
その後、資格の学校に転職して不動産関係の資格の講師をしていたんですが、FPの資格を持つ講師の同僚が退職したのをきっかけに、私にFP講師の打診がきました。それに向けて私自身もFPの資格を取得することになりました。僕の人生は、確固とした意志があるわけではなく、なんとなく外部要因で決まることが多いんです(笑)。
その後、資格の学校に転職して不動産関係の資格の講師をしていたんですが、FPの資格を持つ講師の同僚が退職したのをきっかけに、私にFP講師の打診がきました。それに向けて私自身もFPの資格を取得することになりました。僕の人生は、確固とした意志があるわけではなく、なんとなく外部要因で決まることが多いんです(笑)。
―とはいえ、FPだけでなく、中でも超難関といわれるCFPを、しかも6科目一括で取得されたとはすごいですね。CFPとはどういう資格で、なぜ目指そうと思ったのですか。
FPには、国家資格と、AFP、CFPというFP協会の民間の資格があります。CFPやAFPは2年ごとに更新があり、しっかり継続して勉強しておくことが要求されます。
講師である以上、FP業界のなかで最上位資格を持っていないと箔が付かないですよね。自分が今までやってきたことへの責任があるし、実践して成果を出さないといけないという気持ちでした。これも言われて取ったんですけれど(笑)。
講師である以上、FP業界のなかで最上位資格を持っていないと箔が付かないですよね。自分が今までやってきたことへの責任があるし、実践して成果を出さないといけないという気持ちでした。これも言われて取ったんですけれど(笑)。
―その後、資格の学校で講師として手応えも感じながらも退社して独立したんですね。
これもまた外部要因でした。父親が認知症になり、実家の静岡に行く頻度が増えたため、自分の時間を作りたいというのが大きな理由でした。
独立する前は、資格講師がメインで、相談はスポット的だったんですが、独立することで、「今までの不動産業界での経験を生かしながらFPメインでやっていく」という覚悟ができました。
今は、資格講師として勉強を教えたり、教材を作ったりもしつつ、個人のお客様のライフプラン相談にも乗っています。不動産業界に知り合いが多いので、元同期や先輩などが、お客様に住宅ローンの説明をするときに、専門家として僕を紹介し、相談に乗るという流れが多いですね。不動産業者からの紹介でコンサルティングをしているのは月に15件くらいでしょうか。
独立する前は、資格講師がメインで、相談はスポット的だったんですが、独立することで、「今までの不動産業界での経験を生かしながらFPメインでやっていく」という覚悟ができました。
今は、資格講師として勉強を教えたり、教材を作ったりもしつつ、個人のお客様のライフプラン相談にも乗っています。不動産業界に知り合いが多いので、元同期や先輩などが、お客様に住宅ローンの説明をするときに、専門家として僕を紹介し、相談に乗るという流れが多いですね。不動産業者からの紹介でコンサルティングをしているのは月に15件くらいでしょうか。
■ コロナ時代の住宅選びは「どこに住むかではなくどう生きるか」
―All Aboutで書いてくださった「コロナが変えた、2020年からの住宅選び」というコラムが、多くの読者に読まれています。改めて、withコロナ時代に、住宅の選び方はどう変わっていくのか教えてください。
はい。家の選び方は、今までは基本的には職場の所在地ありきでした。勤務先を拠点にして、あとは予算と相談で、どこまで近くに寄せられるか、遠くまで行けるかです。でもテレワークが主流になれば、利便性は関係なくなりますから、予算を減らすこともできますよね。また予算が同じ金額であればぐっと選択肢が広がります。
これからは、通勤は二の次で、安全性や家族の住まい方に合った選び方になっていくのではないかなと思います。どこに住むかではなくて、どのように生きるかで住まいが決まる。自家菜園をするくらいのゆとりがある物件を求める流れになるだろうと考えると、ある程度ライフラインが整っていて環境がいいところは、逆に見直されるようになるんじゃないでしょうか。
これからは、通勤は二の次で、安全性や家族の住まい方に合った選び方になっていくのではないかなと思います。どこに住むかではなくて、どのように生きるかで住まいが決まる。自家菜園をするくらいのゆとりがある物件を求める流れになるだろうと考えると、ある程度ライフラインが整っていて環境がいいところは、逆に見直されるようになるんじゃないでしょうか。
―大島さんは、今後はどのように活動を展開していきたいですか。
住宅ローン破産する人をなくしたいという気持ちは、昔から変わらず持っています。「AI時代になったら仕事失われるよ、でもまだ先かな」と思っていたのが、コロナで一気に働き方が変わり、業務の自動化やDX化が進んでいます。そんな価値観の変化はお金の価値の変化にもつながり、“稼ぐ”とか、“貯める”だけの価値ではなくなっていくと予測しています。
たとえば、ベーシックインカム的な、世界各国の「給付金」にも見られるように、生活最低保障を受けることができれば、いかにお金持ちになるのかということよりも、余暇時間を自分の趣味やライフワークなど、どのように費やして人生を充実させるのかということにシフトしていったり、人とのつながりが、これまで以上に重要になってきます。
過去の歴史の中で、塩の奪い合いによって戦争していたことが、今、想像しがたいように、将来、お金の奪い合いがあったこれまでの時代が笑い話になるかもしれないという可能性を感じます。お金よりも、生きている時間こそが重要であることを再認識すべき時代に移り変わる今だからこそ、お金の枠を超えてその人の人生に寄り添いながら悩みを解決できる人でありたいと思っています。
たとえば、ベーシックインカム的な、世界各国の「給付金」にも見られるように、生活最低保障を受けることができれば、いかにお金持ちになるのかということよりも、余暇時間を自分の趣味やライフワークなど、どのように費やして人生を充実させるのかということにシフトしていったり、人とのつながりが、これまで以上に重要になってきます。
過去の歴史の中で、塩の奪い合いによって戦争していたことが、今、想像しがたいように、将来、お金の奪い合いがあったこれまでの時代が笑い話になるかもしれないという可能性を感じます。お金よりも、生きている時間こそが重要であることを再認識すべき時代に移り変わる今だからこそ、お金の枠を超えてその人の人生に寄り添いながら悩みを解決できる人でありたいと思っています。
―ますますご活躍ください。今日はありがとうございました。
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