■STEP3:ツヤ・光沢を与える
私はSTEP2まででも十分だと思ってますし、ここで終わらせても良いです。ただ、もうちょっと良い感じに光らせたいと言うときに使うのが缶に入った油性のワックス。さきほどの乳化性クリームと比べると水分ではなく、ロウが多く含まれており、より光らせてることに特化しています。
このワックスを使う上でのポイントは2つ。乳化性クリーム同様に極々少量で使うことと、塗る部分をつま先と踵に限定すること。なぜその2箇所だけで良いかというと、この部分には大抵の場合、“芯”が入っており、曲がりにくく、塗り込んだロウが垂れにくいからです。
ワックスを塗る際、できれば指を使うことをオススメしますが、分量はつま先・踵、それぞれのパーツにつき、スマホの画面を軽くタッチしたり、銀行のATMで指紋認証したりする程度で十分。この少量でつま先のパーツに隅々まで塗り込みます。これを2回繰り返してください。そうするとワックスの薄い層が重なり、光沢が増しやすくなります。
ワックスを塗る際、できれば指を使うことをオススメしますが、分量はつま先・踵、それぞれのパーツにつき、スマホの画面を軽くタッチしたり、銀行のATMで指紋認証したりする程度で十分。この少量でつま先のパーツに隅々まで塗り込みます。これを2回繰り返してください。そうするとワックスの薄い層が重なり、光沢が増しやすくなります。
さて、ここから最後の仕上げで磨いていきますが、Tシャツなどコットンよりもネル生地があるとさらに良いです。指に巻く際はくれぐれもシワがつかないようにしてくださいね。このときに肝心なのは、水をちょっとだけ使うこと。これによってワックスを少し冷まして固めることで、光沢感をUPすることができるんです。
※注:飯野さんは専用の道具を使ってますが、皆さんはワックスのフタ部分に水を貯めるなどしてください
そして、磨き方のポイントは今までとは違って優しく丁寧に。布に水を適度に付けて拭く。最初は「あれ?なかなか光らないなぁ……」と思うかもしれませんが、そこで力をいれないこと(ワックスが落ちてしまうから)。気長にやりましょう。
これを何度も繰り返すとあるタイミングで光沢が出始め、革の表面もなめらかになってくるのを実感できるはずです。
さあ、どうでしょう。つま先が驚くほど光っているのがわかるでしょうか!
さあ、どうでしょう。つま先が驚くほど光っているのがわかるでしょうか!
右が磨いた靴。つま先の光沢具合が全く違うのがわかると思います。
本格的な靴磨きはほとんど初めてだった参加者も飯野さんのレクチャーのもと忠実に実践したところ、靴も笑顔もこんなピカピカになりました!
受講した方々からはこんな感想が寄せられています。
受講後、飯野さんのおすすめグッズをいくつか買い足して、夫と一緒に靴磨きを楽しみました。改めて感じたのが、掃除と同じで磨き終えると心がすっきりとすがすがしい気持ちになることを知りました。靴磨きは身だしなみだけでなく、開運にもつながると感じました!
飯野さんの説明もわかりやすく、参加形式なので退屈しませんでした。普段は靴クリームやブラシの違いなど気にかけないのですが、知ることが出来てタメになりました。
靴は、私にとって商売道具の一つなので、プロ伝授のお手入れに興味がありました。飯野さんの講座は専門家ならではの知識が細部にわたり感じることができました。このたび教えていただいた事を、日常で活かしていきたいと思います。
使用する液剤の成分による効果の違いや、塗布する分量、布の使い方、磨く力加減など、多岐にわたり細かい部分までレクチャーくださり、中身の濃い1時間でした。とても勉強になりました!
今回講師を務めていただいた「靴」ガイドの飯野さんが以前活躍された記事もよろしければご覧ください!
<ガイドと●●してみた>新社会人必見!意外と知らない「革靴の手入れ」をAll Aboutガイドに聞いてきた。 - About All About
オールアバウトの社員である特権を活かし、総合情報サイト「All About」が誇る900人の専門家(ガイド)に色々聞いて、教えてもらうこちらのコーナー。記念すべき第1弾は、「マツコの知らない世界」に出演経験もあるAll About「靴」ガイドの飯野 高広さんに、新社会人必見の「革靴の手入れ」について聞きました。
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