ハンドメイドをアート作品へ――。国内外のクリエイターを発掘する「AJCクリエイターズコンテスト2019」開催レポート

金賞・厚生労働大臣奨励賞を受賞したのは、Junko.troisさん。絵本よりインスピレーションを受けて作品をつくられたそうです。

―大賞「内閣総理大臣賞」を受賞した岡嶋三千代さんのコメントをご紹介

このような大きな賞を頂き、とても嬉しいと同時に驚いています。私はものづくりが大好きで、以前楽習フォーラムのモードジュエリーとソウタシエを受講しました。

ものづくりの楽しさは、お手本通り出来て嬉しいし、出来なくても楽しいところです。もちろん思い通り出来た方が楽しいのですが、たとえ出来なくても「何故出来ないのだろう。どうしたら出来るのだろう……。」と、試行錯誤するのも楽しいです。

先月もあらたな挑戦として、マクラメジュエリーと刺しゅうジュエリーの講座を体験しました。今回私がこの様な大きな賞を頂けた事で、ものづくりの楽しさを多くの方に知って頂き、そして創意工夫することの喜びを共に味わえたら良いなと思います。

大賞／内閣総理大臣賞
[アートジュエリー部門]
岡嶋三千代
作品名：SAKURA Blossom

■次回、2020年のAJCクリエイターズコンテストについて

―来年はどのようなコンテストになりそうでしょうか？

次回から新たにミニチュア部門を新設する予定です。最近は家を丸ごとミニチュア化してつくるドールハウスが流行していますが、ミニチュアは日本人の手先の器用さやものづくりの精巧さをいかんなく発揮できる分野となります。また、コンテストに出品となると大きな作品をつくるイメージがどうしてもあると思いますが、ミニチュアであれば挑戦しやすく、ご参加いただきやすくなるのではないかと期待をしています。

―どんな方にコンテストに挑戦していただきたいですか？

趣味で作品作りをされている方とお話をすると、自分はコンテストに出すレベルではないから……と遠慮される方も多いのですが、さまざまな人の作品の中に自分の作品を置いてこそ俯瞰して見る機会となり、今後の作品作りに活かしていただけるので、ぜひ挑戦してもらいたいと思っています。

過去に子どものバザーに手作りのビーズの小物を出したのがきっかけでハンドメイドに目覚め、それからは作ることが楽しくて仕方なくなり独学で作品を作り続けてついにコンテストで金賞を受賞された方もいます。現在はアクセサリーの販売をされたりハンドメイドを通して交友関係が広がったりと日々楽しまれているようです。

きっかけは人それぞれですが、私たちはそんなハンドメイドの楽しみを知った多くの方に発表の場を提供することで、作って終わりではなくハンドメイドの楽しさやその人が持つ可能性を広げるお手伝いをしていきたいと思っています。