しかし、どれも学校では、ほとんど習いません。知らなくて損することをなくすために、「All About」ではこれらの専門家を多数抱え、自立して生きるための基盤となる、信頼性の高い情報を揃えるところからスタートしました。
このビジネスを長く続けるためには、生きたコンテンツやサービスを提供し続ける必要があります。しかし、新聞や雑誌といった既存メディアのコスト構造では、執筆者に支払うコストが高すぎて、コンテンツの質と量を担保することができません。どうしたらいいだろうかと考えて行き着いたのが、“ガイドモデル”つまり専門家のネットワーク化でした。
多くの専門家の方々が保有する知恵を発信してもらうために、「All About」でデビューして発信の場を持つこと自体が、彼らにとってのメリットになるような構造を作り、金銭報酬と非金銭報酬を組み合わせて提供することで、直接的なキャッシュインパクトをできるだけ減らしながら、拡大再生産できる仕組みを整えたのです。
そうして良質なコンテンツが大量に増え、それを求めた人が多く集まれば、広告ビジネスが成り立ちます。これがオールアバウト創業期の事業計画でした。
このビジネスを長く続けるためには、生きたコンテンツやサービスを提供し続ける必要があります。しかし、新聞や雑誌といった既存メディアのコスト構造では、執筆者に支払うコストが高すぎて、コンテンツの質と量を担保することができません。どうしたらいいだろうかと考えて行き着いたのが、“ガイドモデル”つまり専門家のネットワーク化でした。
多くの専門家の方々が保有する知恵を発信してもらうために、「All About」でデビューして発信の場を持つこと自体が、彼らにとってのメリットになるような構造を作り、金銭報酬と非金銭報酬を組み合わせて提供することで、直接的なキャッシュインパクトをできるだけ減らしながら、拡大再生産できる仕組みを整えたのです。
そうして良質なコンテンツが大量に増え、それを求めた人が多く集まれば、広告ビジネスが成り立ちます。これがオールアバウト創業期の事業計画でした。
2001年に「All About」のサービスがスタートしてから最初の3年間は、盲目的に突っ走りました。ここではあまり他人の意見に左右されることなく、強い意志でやり抜くことが大切です。
最初はうまくいかないことばかり起こるので、うまくいかない理由を整理し始める人がいるのですが、それをやってしまったら、“やめたほうがいい”という結論にしかならない。そんなヤワなことでは、0→1の立ち上げは乗り越えられません。
最初の事業計画に深く落とし込んだあとは、周りなんて気にせずに、突き進むしかない。
燃料となる資金を確保して、みんなが安心して突っ走れる環境を作ることが、僕の仕事でした。
最初はうまくいかないことばかり起こるので、うまくいかない理由を整理し始める人がいるのですが、それをやってしまったら、“やめたほうがいい”という結論にしかならない。そんなヤワなことでは、0→1の立ち上げは乗り越えられません。
最初の事業計画に深く落とし込んだあとは、周りなんて気にせずに、突き進むしかない。
燃料となる資金を確保して、みんなが安心して突っ走れる環境を作ることが、僕の仕事でした。
■新規事業を志す人にとっての「仕事の輪」
よく言われるのが、仕事には「やりたいこと」「できること」「やるべきこと」の3つの輪があり、これらが重なったところで仕事ができれば幸せだし、それぞれの輪が大きくなればなるほど、重なっている部分も大きくなって、仕事が楽しくなる、と。
しかし僕は、新しい事業を立ち上げられる人は、この3つの輪の「やるべきこと」を、「世の中の価値」に置き換えて、俯瞰した視点で考えられる人だと思っています。「やれと言われたから、やる」のではなく、「やりたいから、やる」。
しかし僕は、新しい事業を立ち上げられる人は、この3つの輪の「やるべきこと」を、「世の中の価値」に置き換えて、俯瞰した視点で考えられる人だと思っています。「やれと言われたから、やる」のではなく、「やりたいから、やる」。
僕に「なんで疲弊していく日本の社会システムを、何とかしようと思うのか?」と聞かれても、「だって必要でしょ?」としか言えません。僕は新しい事業の立ち上げにチャレンジする人を増やしたい。こういう人がいなければ、世の中は変わっていかないし、古い慣習に従って現状維持を続けることは、この国の死を意味すると思っているからです。
自分の好きなことができて、世の中から求められるなんて、こんな素敵なことはありませんよね。自分の志をカタチにして、世の中を良くできるのが、アスピレーション型で新規事業を立ち上げる醍醐味なのです。
自分の好きなことができて、世の中から求められるなんて、こんな素敵なことはありませんよね。自分の志をカタチにして、世の中を良くできるのが、アスピレーション型で新規事業を立ち上げる醍醐味なのです。
(取材・文 野本 纏花)
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