■3本目の柱をつくりたい
——最後に、3本目の柱としては、現段階でどのような事業領域を想定されていますか?
今、いくつかトライをしているところですが、柱となり得るだけの大きなポテンシャルがあって、日本の社会構造の不具合を直せるといった観点で考えると、例えばヘルスケア分野がありますね。生活そのものをよりよくしていこうという意味で、弊社ではウェルネス事業と呼んでいます。
2025年に団塊世代の方々が75歳になられると、成人病疾患や認知症といった問題が大きく顕在化しますよね。それと同時に、社会保障の財政面から今の医療制度・介護制度の存続が、非常に難しくなると言われています。これを防ぐには、医療費・介護費のコストを下げるか、もしくは医療の必要を軽減するためにヘルスケアを推進するしかありません。
2025年に団塊世代の方々が75歳になられると、成人病疾患や認知症といった問題が大きく顕在化しますよね。それと同時に、社会保障の財政面から今の医療制度・介護制度の存続が、非常に難しくなると言われています。これを防ぐには、医療費・介護費のコストを下げるか、もしくは医療の必要を軽減するためにヘルスケアを推進するしかありません。
こうした社会構造の変化にともない、様々なヘルスケアサービスが生まれています。一方、生活者の多くはヘルスケアに対する意識がまだまだ低いのが現状ですね。実は「All About」の健康・医療カテゴリは日本のWEBサイトの中でも最大級のユーザー数を持っています。ですので、これを基盤に生活者にとって最適なヘルスケア情報の提供はもちろん、様々なヘルスケアサービスと、生活者のニーズをマッチングさせるプラットフォームビジネスを構築したいと考えています。
我々のビジョンにも「個人のチカラをベースに、世の中の不合理・不条理をなくし、既存の情報流・商流・製造流を創りなおすイノベーションプラットフォームとなる」と掲げている通り、個別具体的な事業というよりは、プラットフォームのポジションを取りたいというのが、当初からの思いとしてあります。その方が社会に広く影響力を出せますし、いったんできあがると事業構造的にも非常にレバレッジが効くようになるからです。
2020年は創業20周年という節目でもあります。さきほどお話したとおり、昨今のような不確実性の高い社会の中でも、末永く価値を提供し続けられる企業へと成長し、オールアバウトグループの掲げる「個人を豊かに、社会を元気に。」というビジョンで思い描く、個人が主軸となる社会システムの実現に向けて、これからも邁進していきます。
我々のビジョンにも「個人のチカラをベースに、世の中の不合理・不条理をなくし、既存の情報流・商流・製造流を創りなおすイノベーションプラットフォームとなる」と掲げている通り、個別具体的な事業というよりは、プラットフォームのポジションを取りたいというのが、当初からの思いとしてあります。その方が社会に広く影響力を出せますし、いったんできあがると事業構造的にも非常にレバレッジが効くようになるからです。
2020年は創業20周年という節目でもあります。さきほどお話したとおり、昨今のような不確実性の高い社会の中でも、末永く価値を提供し続けられる企業へと成長し、オールアバウトグループの掲げる「個人を豊かに、社会を元気に。」というビジョンで思い描く、個人が主軸となる社会システムの実現に向けて、これからも邁進していきます。
(文:野本纏花、写真:布村千夏)
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