■人と会い、経験を積み、本を読むのが岩水流インプット術
―ところで、岩水さんは、デジタルマーケティング関連の情報はもちろんのこと、様々な業界やジャンルの知識にも精通されていると聞きます。特に読書量が半端ないとか。
どうなんですかね。自身に至らない点が多すぎて、少しでも空白を埋めたいんですよ。特定の偏った知識にならないように、興味を持った分野は深掘りして、派生する文献を見たりすることは続けています。
―哲学や金融工学など、現在進行中のビジネスとかけ離れている分野の本がメンバーのところに数十冊ポンと「読んどいたほうがいいよ」と渡されたと聞きました。
渡された方は困ったでしょうねえ (笑)! インプットで一番おすすめなのは人と会話をするとか、実際にそこに見に行くとか、「経験する」ことだと思ってます。本やデジタルはその次で、体系的に知識を整理するのには向いているかな。
僕は、本質的なものを見抜く力がとても大切だと思っているんです。その力を鍛えるには、常に自分の頭の中に疑問符をおくのが重要だと思っています。例えば本屋で面白そうな本を選んで、その本の意見があってるかどうか、10冊同じようなものを横に並べていく。本質的なものを見抜く力を鍛えていけると思っているんですよ。興味を持つのは最初はマンガでも全然いいと思いますよ。
僕は、本質的なものを見抜く力がとても大切だと思っているんです。その力を鍛えるには、常に自分の頭の中に疑問符をおくのが重要だと思っています。例えば本屋で面白そうな本を選んで、その本の意見があってるかどうか、10冊同じようなものを横に並べていく。本質的なものを見抜く力を鍛えていけると思っているんですよ。興味を持つのは最初はマンガでも全然いいと思いますよ。
■自立した一人ひとりの集合体=最強のオールアバウトグループになるために
―今年8期目を迎えるナビの課題点および今後強化していきたい点はどのあたりにありますか?
事業の軸を太くしていきたい、その1点に尽きるのかなと。既存事業でしっかり収益をあげて、新規事業に投資していくことを繰り返しているんですけど、それぞれの軸ひとつひとつがまだ細い。軸を太くしていって、結果としてナビという束を太くしていきたいですね。
―江幡社長からは、「オールアバウトグループはともすると独自路線文化が強く、良くも悪くも業界標準とのギャップがあって空回りすることがある。彼の経験や実績、立ち位置はとても貴重。オールアバウトは全体的にやさしい文化、そこに刺激も与えてくれる 」とのコメントが来ています。
オールアバウトグループ全体で求められている働き方のキーワードは“自立”です。自立とは、ゼロから100までできる人であること、と僕なりに理解しています。一人ひとりが、なあなあで過ごすこともなく、他者を叱責することでもなく、自分自身を律し続け、求められていることに対して適切なアウトプットをし続けることができる。グループ全体がその集合体になれば、理想的ですね。
ただ、これまでオールアバウトには20年間培ってきた大事なカルチャーとして「働きやすさ・居心地の良さ」がある。それはいいことである反面ともすると「なあなあ」になったり、変化しなければいけないのに、あえて固執してしまう落とし穴にもなります。
僕は、グループの文化に染まり切っていない分、そこに対して気づくことも提言もできると思っているので、一定の第三者視点も持ち続け、あえてその“異物感”はなくさないでいたいと思っているんです。
ただ、これまでオールアバウトには20年間培ってきた大事なカルチャーとして「働きやすさ・居心地の良さ」がある。それはいいことである反面ともすると「なあなあ」になったり、変化しなければいけないのに、あえて固執してしまう落とし穴にもなります。
僕は、グループの文化に染まり切っていない分、そこに対して気づくことも提言もできると思っているので、一定の第三者視点も持ち続け、あえてその“異物感”はなくさないでいたいと思っているんです。
―今後のナビの進化がとても楽しみです。ありがとうございました。
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