—横山さんはオンラインゲームやSF小説がお好きだそうですが、そういった趣味の世界が仕事に活かされているなと感じることはありますか?
数十人のギルドで会社経営をするオンラインゲームでは、「こういう風に権限を分配しておけば、誰かがこなくなっても他の人がフォローできるな」と考えながら権限設計をしていたりとか、小学生時代には“第二次世界大戦の補給線を作る”というPC88のゲームにハマっていて、メモ帳にみっちり数式を書きながら綿密に計画を練っていたりとか……。長編SF小説が好きな理由も、壮大なスケールの構想の中に、細かいところがしっかり作り込んであるところなので、根っからの設計好きみたいです(笑)
—幅広い知識が必要だと思いますが、横山さんはデータエンジニアとして、どのように知識のアップデートを図っていますか?
新しいサービスが出て使えそうだと思ったら、簡単な使い方を見て、どんなときに使えるのか把握しておくくらいです。大昔から変わらないインターネットの基本的な思想だけはちゃんと抑えてありますが、技術はすぐに古くなるので、JavaScriptの新しいフレームワークのような細かい話は、バッサリ切り捨てています。RFCやW3Cといった世界標準のベースとなる知識があれば、いくらでも応用が利きますので。
逆に、HadoopのMapReduceのような、たとえHadoopがなくなってもその考え方は生きていく、という基礎概念に近い考え方は長続きしますので、そのような新しい概念が出てきたときには、がっつり勉強するようにしています。
逆に、HadoopのMapReduceのような、たとえHadoopがなくなってもその考え方は生きていく、という基礎概念に近い考え方は長続きしますので、そのような新しい概念が出てきたときには、がっつり勉強するようにしています。
—安定運用のフェーズに入ったことで、次のDMGはどこを目指していきますか?
上長ともよく話していることですが、自分が入った5年前はDMGではなく集計チームという名前でした。そこから5年間でやっとインフラが整い、集計システムができあがったので、今後はさらに一歩踏み込んだデータの分析ができるチームになろうとしています。
具体的には、データエンジニアとデータサイエンティストとプランナーの3軸でDMGを構成して、データエンジニアが出したデータをもとにデータサイエンティストが施策を考え、プランナーと共に実現していくというイメージです。編集や営業の中にプランナー的な役割の人はいますが、今後はDMGからプランナー相当の機能も提供していきたいと考えています。
具体的には、データエンジニアとデータサイエンティストとプランナーの3軸でDMGを構成して、データエンジニアが出したデータをもとにデータサイエンティストが施策を考え、プランナーと共に実現していくというイメージです。編集や営業の中にプランナー的な役割の人はいますが、今後はDMGからプランナー相当の機能も提供していきたいと考えています。
—最後に、横山さんが思い描く、データエンジニアの理想像は?
不可解な動作が起きたときに原因を突きとめられるよう、根っことなる技術をしっかりと知った上で、ビジネスを回すために必要な設計ができることです。これまでは、そこからさらに自分たちでコードを書いて実現する必要がありましたが、技術の進化によって、ほとんどコーディング無しで実現できるようになっていくと思うので、今後はその空いた時間を使ってデータサイエンティスト寄りの、もっと企画側の話に踏み込んでいきたいなと思っています。
(取材・文 野本 纏花)
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