■クオリティへのこだわりをベースに、正確で迅速・的確な記事配信を目指す
――それぞれがどのような形でチームの成果に貢献しているのか教えてください。
服部 私たちは毎日走り続けるように仕事をしているので、システム面で何かエラーが起きたり、新規の案件が飛び込んできたりすると対応できないんですね。それを高貝くんが素晴らしいホスピタリティと速さで拾ってくれています。私たちは運用に集中できるのでとても助かっています。
――拾ってくれる人がいると、安心して走れますね。MVPを受賞した長谷川さんついてはどうでしょうか?
服部 彼女の担当するマネー領域の記事って扱いがすごくむずかしいんですよ。記事内で出てくるお金の計算が間違ってはいけないし、年金などは特に複雑でややこしい。制度や法律も変わるので、それらをフォローしないといけなくて。FPではないので、記事を細かくチェックするのってけっこう大変なんですが、長谷川さんはこのデータは古すぎじゃないかとか、言っていることのつじつまが合わないとか、的確に指摘してくれます。
記事校正でもそうですが、彼女は判断も迅速。配信後の反応を常にチェックしていて、数字が悪いときにはすぐまた別の記事を配信しておこうといったリカバリー対応も早いですね。
記事校正でもそうですが、彼女は判断も迅速。配信後の反応を常にチェックしていて、数字が悪いときにはすぐまた別の記事を配信しておこうといったリカバリー対応も早いですね。
――マネー領域の記事は、数字が絡むだけにミスは許されないですよね。一方の足立さんの良さはどういうところにありますか?
服部 タイトルのリライトセンスも抜群なんですが、特筆すべきは案件の整理と進行管理の手腕ですかね。うちの記事は種類が複数あり、それによって入稿方法も違って、すごく複雑なんです。それを足立さんからアルバイトの方に指示して割り振ってもらっているのですが、とても覚えきれないような業務フローを見事にハンドリングしています。
――伺っているとそれぞれのスキルが高いなと感じるのですが、メンバーの中で、何か共通項ってあるんでしょうか?
服部 クオリティへのこだわりという価値観が、みんなブレないですね。
長谷川 私は新聞社出身で、足立さんは出版社で新聞のラテ欄を担当していたこともあるので「まちがったものは出すな」ということが叩き込まれているんです。
服部 私は前職がテレビ制作会社。転職してきた13年前は、ウェブがテレビに比べてすごく低くみられていました。「やっぱりウェブはダメだ」といわれないよう、品質は絶対に維持すべきと当時から思っていて。クオリティへのこだわりはその頃からのプライドですね。
足立 このクオリティにしようと誰かが言ったときに、もう少し楽をしたいという人は誰もいないですよね。
服部 全員が違う視点からこの方がいいと意見を言い合い、レベルの高いところに合わせていく。なので、必然的にレベルは上がっていきます。
――オールアバウトの場合、メディアアライアンス部という専任の部署を作って、コンテンツ提供の業務をやっていますけれど、他の媒体社はどうなんでしょうか?
服部 聞いていると、アルバイトに任せていたり、編集部が片手間でやっているところが多いと思います。私はオールアバウトで長らく編集部に籍を置いていたのですが、メディアアライアンス部に異動になったときは、当時の上司に「これは絶対に編集を経験した人がみるべきだから」と言われたことが今でも印象に残ってます。
――それはなぜですか?
服部 ターゲットとタイミングを考えて、出すべき記事を判断できること、リライトもできるというのが、編集経験者が記事配信を担当すべき理由だと思います。
■思考をフル回転させて、新しいことをどんどん出していく
――みなさんから見てマネジャーの服部さんのすごさとは?
長谷川
服部さんって、数字へのコミットがハンパないじゃないですか(笑)。そのための戦略を考える企画案のスピードが速い。毎日のように新しいことを考えて、言葉にしてSlackで伝えてくれるので、日々発見があります。そこが全体のスピード感にもつながっていますよね。
服部 テレビ制作会社でのAD時代、毎週会議に出すネタを探すために一日中考えていたので、それからずっとその癖がついてしまって(笑)。
――情報収集のために、何かやっていることってありますか?
服部 毎シーズン、新しいドラマは意識的にみています。ドラマってテレビ局がかなりお金をかけてリサーチして作っているだけあって、あの1時間の中で得られる情報って実は多いんですよ。
――ちなみに数字にそこまでコミットするというのは何なんでしょう?
服部 負けず嫌いですね。負けたらくやしいです。
高貝 服部さんは、課題に感じたことをうやむやにしないで、掘り下げるところが徹底していますよね。
足立 意見を誰にでも言える「NO忖度スタイル」(笑)。他部署のことでちょっと聞きづらいことがあって、それを服部さんにやんわり相談したら、次の瞬間には他部署相手にガンガン突っ込んでくれました。解決する方向に周りを巻き込んでやってくれますね。
服部 これでもすごく忖度しているつもりなんですけどね……(笑)。
――周りが、もしや服部さんを利用している?(笑)
みんな それはあるかもしれない!(笑)
足立 ある程度数字が安定しているのに、そのルーティーンを壊したり、記事の編成もあえて変えたりしますよね。
服部 新しいテーマを入れていかないと、読者が飽きてしまう。強みにしていないジャンルでも、新しいところを探っていくことはあります。
――それをやると下がるリスクもあるわけじゃないですか。それでもやはり、チャレンジするほうが、得策だと思う?
服部 失敗は本当に勉強になるので。
――全然守りに入らないんですね(笑)。
■実は、出社は週に1度。リモワ制度活用で子育てと両立。
――毎日すごく密なチームワークで仕事をしているようですが、実は服部さんは、現在リモートワーク制度(以下リモワ)をうまく活用して、出社は週に1度だけ。残りの日は静岡の自宅で作業をされていますね。
服部 はい。
――今までの話からいくと不在を全然感じさせませんが、マネジャーが社内にいないって、メンバーのみなさんは心細くなかったのでしょうか?
長谷川 すでに、Slackなどでコミュニケーションが出来上がり、体制が整っていましたから、特にそういうことはありませんでした。
――服部さん自身は、リモワについて不安はなかったのでしょうか。
服部
子どもが生まれてからリモワはずっとしたいな、と考えていました。女性が子育てをしながら満足に働くには、夫もしくは親など家族誰かのヘルプがないと難しいなと感じていました。幸い自分には頼れる親が静岡にいるので、リモワに関する人事制度ができたときに手をあげました。子どもが小学校に入学するタイミングでちょうどよかったんです。
――成果を上げるコツのようなものはありますか?
服部 リモワのせいで数字が落ちたと言われるのが絶対嫌なので、そこは何が何でも成果で示すという気持ちです!
リモートワーク試験導入から見えた手応えと課題点 ※社員アンケート結果付き※ -
オールアバウトでは2018年2月より、リモートワーク制度を試験導入していますが、半年経過した現在、どのような状況になっているのでしょうか?導入を推進した人事グループのほか、執行役員にもその成果や課題点を聞いてみました。
■令和で、検索流入を超える!どこでも出会えるオールアバウトに。
服部 今はまだ検索流入の比率が多いのですが、それと同じくらいか、越えるくらい参照流入を伸ばしたいですね。どこでも出会えるオールアバウトにしたいんです。
――どこでも出会えるオールアバウト。それいいですね!
服部 個人的には作りたい記事がいっぱいあります。新しいジャンルも入れたいですね。
――毎月の目標は、どうしましょうか?
服部 うーん。来年度は、毎月オリジナル記事を100本!
――それ、もはやひとつのメディアじゃないですか!(笑)
服部 バーティカルで新たなメディアを作りたいという想いは、なくもないです!
高貝 僕は、引き続き自分の持ち味を生かして、みんなが「コア業務」に集中できるようサポートしていきたいですね。新規媒体の開拓も流入数の底上げに必要だと思ってます。すぐには結果が出なくても次の1年後、2年後を見越して、新しい読者接点の開拓をしていかなければいけないと感じています。
長谷川 私は編集や営業と密に連携を取って、オールアバウトのマネーコンテンツを好きになってくれる人を増やしたいです。
――みなさん、お話を伺っていてうちのコンテンツに対してすごくプライドがあると感じました。
服部 まず、ガイドさんが書いてくれる記事があり、編集のメンバーがコンテンツを作り上げ、それを私たちが外に出す。記事の魅力をちゃんと読者に伝える。書き手が900人いれば、記事も一様ではありません。それを「All About」の記事として最適化した形で私たちは配信をしているつもりです。
――ユーザーにコンテンツを届けてくれる最後の窓口の人がそう言ってくれるとすごく説得力がありますね。記事を適当に選ばず、とことんこだわるところに同じ仲間としては感動しました。チーム一丸となってますます頑張ってください!今日はありがとうございました。
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