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想定外を楽しもう!新卒2年目の中村が動画メディアに込める「エモさ」とは

オールアバウトの成長や変革に寄与した人物にお話を伺い、仕事に対する価値観や取り組みを深堀していく「Players」。今回は日本テレビとの合弁会社オールアバウトナビのチルテレ編集部に所属する新卒2年目の中村美緒さんにお話を伺いました。昨年12月に立ち上げた新番組「村田倫子のカレー研究所」をはじめ、ミレニアル世代でもある彼女自身がどのように動画コンテンツを企画しているのか?その背景に迫ります。

中村 美緒(なかむら みお)
オールアバウトナビ チルテレ編集グループ
2017年オールアバウトに新卒入社。オールアバウトと日本テレビの合弁会社・オールアバウトナビの編集部に配属。SNS配信型WEBメディア「citrus」での動画編集を経て、2018年10月、チルテレ編集グループへ異動。12月には自身が企画から携わった「村田倫子のカレー研究所」を立ち上げる。

■自分で発信して、知らない誰かに評価されるって楽しい!

――新卒でオールアバウトに入社を決めた理由はなんだったんですか?

学生時代に、某キュレーションサイトでインターンをし、自分で書いたものを発信して知らない誰かに評価されるということを初めて経験しました。

たとえば、著名人の記事をまとめたときに、その著名人自身が「まとめてくれて嬉しい」とツイートしてくれたりする。「本人に届くんだ!」。そんな経験がうれしくて、仕事の楽しさや、やりがいを感じましたね。

ただ、キュレーションサイトは、基本的には引用してきた情報で記事を作っていきます。この情報は本当に正しいのだろうか? そういうところに疑問を感じていたときに、オールアバウトに出会いました。専門家の方がきちんとした裏付けのもと、丁寧に書いたものを、自信を持って発信できるのはいいなと思ったのが入社理由です。

■え!?動画には興味ないんですけど!からのスタート

――オールアバウトナビでの仕事内容を教えてください。

最初に配属されたのは、オールアバウトのグループ会社で、日本テレビとの合弁会社でもあるオールアバウトナビでした。配属当初は、バナーの作成・ロゴデザインなどを担当しました。デザインの勉強をしていたわけでもないので、当然ながらデザインソフトに触るも初めて。エンジニア職に配属されたような気分でしたね(笑)。

その後、アラフォー世代をメインターゲットにしたWEBメディア「citrus(シトラス、 https://citrus-net.jp/ )の編集部に異動となりました。記事の編集かと思いきや動画の編集担当としても抜擢され、驚きました。私、実は動画をあまり見る習慣がなく、家でもテレビはほとんど見ていませんでした。情報は雑誌やウェブの記事から得る方だったので、「全然動画に興味ないのに!どうしよう!」と内心思いましたが「はい。がんばります」と、言うしかないですよね(笑)。

アラフォー向けなので、ターゲット層が観ていそうな他メディアを分析したり、親などにヒアリングもして、試行錯誤をしつつ、動画コンテンツのフォーマットを先輩たちと一緒にイチから作っていきました。1年半、「citrus」に携わり、昨年の10月に新メディア「チルテレ」の編集部に異動になりました。

■気になる人がいるなら、会ってくればいいじゃん!

――「チルテレ」はどんなメディアなんでしょうか?

「チルテレ」は、20代のミレニアル世代をメインターゲットに、2018年4月にスタートしたショート動画メディアです。その世代の視聴スタイルにマッチさせるよう、かなり短い時間で作り、YouTubeやTwitterなどの各種SNSを通じて発信しているのが特徴ですね
「チル(Chill)」というのは、英語で「くつろぐ」とか「まったりする」という意味があって、忙しい日常のスキマ時間にホッとできるエンタメを届けたいなという気持ちが込められています。ようやく同世代をターゲットにしたメディアに関われるうれしさはありました。

――「チルテレ」の企画現場はどんな雰囲気ですか?

企画が実際に走るまでは、会議に2~3時間かけて、皆でテレビやYouTubeを見ながら、今、何が流行っているの?何が好きなの?と意見をとにかく出します。その時は半分遊びのような雰囲気ですね。

皆で話し込んでいくと、思ってもみないアイデアが出たり、ぼんやりしていた自分のアイデアが、いろいろ意見をもらっているうちにより明確になってきたり。そういうブレストを重ねたあとで企画書を持っていくと、「これでやってみたら」って通ることが多いんですよ。「え、いいの?」というぐらいあっさりで、逆にビックリするというか。

でも、とりあえず走らせてみようというのが「チルテレ」の精神かも。とにかく編集長が「どんどんやって行こう」というスタイルなんです。「最近気になる芸能人がいる」と言ったら、すぐに「じゃあ会ってきたらいいじゃん」と。そんな感覚で企画していいんだ、とスピード感含めてかなり鍛えられました。

■ヒット番組「友近&ゆりやん」が、累計再生回数1千万回突破

――中村さんが現在「チルテレ」で担当している番組について教えてください。

まだまだアシスタント的な立ち位置ですが、担当しているものとして「友近&ゆりやんの時間」という番組があります。こちらは「友近さんとゆりやんさんが、3~5分ただただ好きなことをする」という番組です。
殺風景な会議室で「はいスタート」という感じで、そのままお二人に任せる。あえて台本は作らず自由なスタイルを取っています。テレビではできない面白さがあり、「チルテレ」で一番のびていますね。開始から約8ヶ月で累計再生回数も1千万回を突破しました。
そのほか「チルごはん」という番組では、シェフの厨房で、お手軽食材を使ってシェフならではのものを作ってもらいます。こちらも2~5分と短尺です。

■初めて企画段階から立ち上げた「村田倫子のカレー研究所」

――昨年末始まった「村田倫子のカレー研究所」は、企画段階から初めて中村さんが携わったと聞きました。番組ができるまでの経緯を教えてください。

昨年の10月に「チルテレ」に本配属になり、3個くらい企画を考えるように言われたんです。企画の内容は「ファッション系を中心に」と言われたんですけど、“カレー”の企画を出したんですよ(笑)。編集長も最初は「え?」みたいな感じの反応でしたけど、「今ファッションを動画でやるより、私はカレーの方がPVをのばす自信あります」と強気で押しました。

―それはまたどうしてでしょう?

第一に自分がカレーが好きだからです(笑)。好きなものだと情報収集量が全然違くて。日々インスタを見ていても、グルメは万人にウケるという確信がありました。中でもカレーは、女の子もすごく食べていて、トレンドなんですが、それほどグルメメディアでも深堀はしてなくて、そもそも専門メディアもない。

さらに今若者から支持のある村田倫子さんというモデルさんがすごくカレー好きなのもあって、ぜひフィーチャーしたいなと思って、声をかけたのがきっかけです。

■3分で魅せる!テレビにはない動画の魅力は「エモさ」の追求と舞台裏のチラ見せ

――番組づくりをする上でこだわっている点は?

まずは、ただの「美味しいカレーを紹介する動画」にはしないというところです。
実は村田さんにオファーをしたときも、単なる食レポだけではなく、そのカレー屋さんが持つストーリーまで掘り下げて聞くという私の企画を気に入ってくれました。そういうことであればぜひやりたいと言って受けてくださったんです。

ダラダラ見るテレビと違って、動画は3分から5分が勝負です。番組の中で起承転結を求めるというよりは、何かその中で一つでも情報を得てくれたらいいなと思っています。テレビで見えない裏側をひっそり見たい、テレビでは出てこない人がしゃべっているところを見たいと思っている人は多いはず。それを動画で叶えたいですね。

それから、映像の見せ方にもこだわっています。フィルムっぽい、ざらつきのある、一昔前の映像の質感が、今の若者の間ではトレンド。それは絶対入れたいと思ってました。若者に合致しやすい構成やフィルターを大事にしようと意識しています。「エモさ」重視ですね。

「エモさ」というのは、何か感情を揺さぶられる、どこかキュンっとするノスタルジーな感じだと私は解釈しています。インスタ映えするような単にきれいなものより、昔の感じに浸る「エモさ」を大切にしたいと思っています。

――オンエアしてみての手応えと課題点は?

カレー屋さんに行くと「見たよ」と言われたり、村田さん自身がとても気に入ってくれてSNSで拡散をしてくれていることがすごくうれしいです。課題としては、まだまだ数字がとれていないので、これからそこを上げて行かないといけません。まずは認知拡大を図るため、日本テレビとの関係を活かし、朝の情報番組「バゲット」(月~木曜日、朝10時25分~11時30分)で毎週水曜にやっている「水曜日はカレーの日」というコーナー内で、カレー研究所のコンテンツを紹介してもらう枠をいただきました。

また地道ではありますが、カレー屋さんを一軒一軒訪問して「動画を見てください」といった啓蒙活動もしています。

■「すぐやってみろ」の精神で培われたスピード感

――今年の4月で入社3年目に入りますね。これまでを振り返って、ご自身が成長を感じることはどのあたりでしょうか?

ゼロからイチを生み出す経験って、社会人になるまではあまりなかったと思うんです。動画というやったことのないジャンルで、手探りで企画を生み出して回していくという経験は、自分にとってすごく成長したと言える部分です。編集長の「すぐやってみろ精神」のおかげで、企画をたてるスピードや、回すスピードとかも、少しは身についたのではないかなと思っています。

――今後はどんなことにチャレンジしていきたいですか?

自分の好きなモノやコトを軸にして魅力を伝えるというところは、これからも芯に据えておきたいですが、メディアだけにとらわれるのではなく、カレー祭りのようなリアルイベントを通じて、読者と繋がってみたいですね。

――今、注目しているメディアはありますか?

今気になっているメディアは、CINRAが運営する「She is」というコミュニティWEBメディアです。「She is」が目標にしているのはPV数ではなく、記事を読んだあとにどれだけ読者に満足感があったかなんですが、これって簡単なようでなかなかすごいことですよね。

様々なサイトを見ていると「ただPV数を稼ぎたいんだろうな」といったのは、すぐにわかります。「She is」は、本当に好きな人が書いているので、多少数字がとれなくてもブレない。読んでいてももちろん読了感があります。それでこそ本当に根強いファンがつくと思っているので、あこがれますし、目指したいですね。もちろん数字は大切ですけれど。

■与えられた仕事をまずやってみることで、自分の知らない部分に気づくこともある

――最後に後輩へのメッセージをお願いします。

与えられたことをとりあえずやってみるのは大事だと思います。私も最初、「動画の編集」といわれた時には「え、動画?」とたじろぎ、「仕事イヤだな、怖いな」という気持ちにもなりました。でも、意外とやってみると自分の中の知らざる部分に気づくことがあります。

その中で自分のやりたかったこととつなげていけば、絶対無駄にはならないと思います。
仕事って想定外のことばかり起こるので、最初は打たれまくりますけれど、それさえもちょっと楽しみながらやっていくうちに、だんだん慣れてきますよ!



(文:宗像 陽子)
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