■コミュニケーションを十分とり、任せる部分を増やして部下を育てる
―2021年度下期は部下である新卒2年目の吉松さんもMVPを受賞しました。村井さんご自身だけでなくメンバーの営業成績も飛躍的に伸ばし、評価されました。部下をマネジメントする上で気を付けていることはありますか?
もともと僕は危機意識が強くて、メンバーの行動を細かく把握して管理することが基本的なスタンスでしたが、メンバーの行動を少し離れて見るようにしたところ、それぞれのチャレンジの場が増え、大きな成長をしてくれたと思っています。
―その危機管理の強さは、どこから来たのでしょう?
広告ってクリックひとつで気軽に運用できる時代ですから、ほんの小さなミスが大変な損害につながることもあります。たとえば金額のケタを一個間違えただけで、損害がとてつもない。取引先との認識齟齬であったり、広告掲載における事故の発端は大体がちょっとしたケアレスミスなので、それを極限までなくすためにも、仕事に対する危機意識は持ってほしくて。メンバーにもついつい事細かに突き詰めたことを要求しちゃうんです。
でも細かいことをずっと言い続けていたら、メンバーがミスを意識しすぎるようになっちゃって(笑)。特に、商談の場で僕が同席すると、メンバーがすごく緊張しちゃってトークもぎこちなく、結果商談もうまくいかない。むしろ、僕がいない方がうまく話せるケースもあったりして。
僕もそうだったんですが、上司がいる前だと、見定められている感じがしてうまく営業ができないですよね。それで、吉松くんに関しては、任せられる部分は任せることを意識し、徐々にその領域を増やしていったら、途中で一気に伸びて結果が出るようになりました。
今までのやり方では、結局最後は上司がカバーする。それはそれで、上司の役割であり責任なんですが、それ前提で仕事をしちゃうと、スキルはなかなか上がらない。それならば、カバーできるよう見守りつつも、難易度の高い案件をどんどん任せて、できることを増やしていく。そうやって成長の機会をどんどん作っていこうと考え始めました。
でも細かいことをずっと言い続けていたら、メンバーがミスを意識しすぎるようになっちゃって(笑)。特に、商談の場で僕が同席すると、メンバーがすごく緊張しちゃってトークもぎこちなく、結果商談もうまくいかない。むしろ、僕がいない方がうまく話せるケースもあったりして。
僕もそうだったんですが、上司がいる前だと、見定められている感じがしてうまく営業ができないですよね。それで、吉松くんに関しては、任せられる部分は任せることを意識し、徐々にその領域を増やしていったら、途中で一気に伸びて結果が出るようになりました。
今までのやり方では、結局最後は上司がカバーする。それはそれで、上司の役割であり責任なんですが、それ前提で仕事をしちゃうと、スキルはなかなか上がらない。それならば、カバーできるよう見守りつつも、難易度の高い案件をどんどん任せて、できることを増やしていく。そうやって成長の機会をどんどん作っていこうと考え始めました。
―そんな吉松さんから見た村井さんはこんなヒト
村井さんには僕が新卒1年目だった1年間、しっかりご指導いただきました。 村井さんの仕事の進め方は非常にロジカルで、案件のリスク管理が社内随一です。僕は村井さんとは違うタイプですが、村井さんにない僕の良いところをしっかり評価してくれて、情熱的な言葉を使って鼓舞してくれるなど、社内では意外と知られてない人間味のある一面もあります(笑)。
一時期は一挙手一投足見てもらっているときもありましたが、下期は僕のやりたいように任せてくれるようになり、大きく数字を出せるようになりました。
―上司である相澤さん曰く、村井さんはメンバーに対して時に厳しく指導する一方、非常に面倒見がよい面もある、とのことでした。メンバーとのコミュニケーションに気をつけていることはありますか?
メンバーとは、普段からしゃべりやすい関係、相談しやすい関係を築くようにして、カジュアルな話題を心がけたり、飲みに行ったりしていました。最近はコロナの影響でそれがむずかしいので、進捗確認の全体定例のほかに、1対1のミーティングを細かく入れてフォローしています。
特に吉松くんに関しては、毎日朝夕の2回、オンラインで10分~20分くらい雑談も含めてやり取りしてます。コミュニケーションが日頃からできていると、ときに厳しく指導した時でもそこまで大きく落ち込むこともなく、フォローができると感じます。
特に吉松くんに関しては、毎日朝夕の2回、オンラインで10分~20分くらい雑談も含めてやり取りしてます。コミュニケーションが日頃からできていると、ときに厳しく指導した時でもそこまで大きく落ち込むこともなく、フォローができると感じます。
■得意分野を突き詰めて、さらに飛躍する
―今年の4月にオールアバウトの営業部門は、オールアバウトパートナーズ社(以下AAP社)に事業承継する形で合流しました。AAP社の事業と村井さんの役割について簡単にご説明ください。
AAP社の事業は“運用型広告支援”をはじめ、オールアバウトが培ってきたデジタルタイアップ広告やオウンドメディア支援などコンテンツマーケティング領域を中心に、SNS・データ・プラットフォームといったオールアバウトグループ全体のアセットを活用した統合型デジタルマーケティングソリューション「AA PLUG IN」をミドルインハウスの体制で提供しています。
オールアバウトパートナーズ
ステークホルダーとのパートナーシップを最重要視するデジタル広告運用のプロフェッショナルです。
僕のいるアカウントプランニンググループの役割は、その「AA PLUG IN」を広告主や広告代理店に向けて提供することです。オールアバウト時代から比較すると運用型広告の領域にまで広がっているので、業務範囲は増えましたが、グループ全体のアセットを活用できるようになったので楽しみですね。
―最後に、今後チャレンジしていきたいことを教えてください。
途中でも話した調整力っていうのは言い方を変えると、「何かと何かの間の利害関係を一致させる」といったことでもあります。物事を分解して整理する、っていうのもそうですが、一見目に見えづらく、世の中一般のスキルで形容するのが難しい。ただ、この目に見えない力こそが、自分の得意分野じゃないかなと思っている(個人的にそう信じているだけかも……)ので、今はそれを突き詰めて、練度を上げていきたいです。その先には事業企画、またその先は経営企画といった、組織の中でのもう少し大きい動きや戦略を考えたりしていければと思っています。
―まさに、会社の未来を考えていく仕事ですね。今日は貴重なお話をありがとうございました。
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