■コロナ禍で広告も打てない! 目標は広告単価だけに絞らず俯瞰してみる
―やっと順風満帆と思いきや、世界はコロナ禍になってしまいました。
はい。広告が打てない状況が続き、当然広告単価も上がらない、目標には及ばないという苦しい状況になってしまいました。私たちの目標ってどうしても広告単価だけになりがちですが、メディア「All About」を統括する立場で直属の上司でもある徳永さんには以前から単価管理だけではなく、さまざまな角度から数字にコミットしたいと相談していました。仮に単価が20%下がったとしてもPVが20%上がれば売り上げとしては変わらないはずですから。
徳永さんも様々な方向性で案をどんどん出してくれて、メディア面の改善や編集部の方針に対しても提案ができるようになりました。2020年度からガラッと目標の持ち方を変えて今に至っていて、目標の持ち方は意外と重要だったなあという気がします。
徳永さんも様々な方向性で案をどんどん出してくれて、メディア面の改善や編集部の方針に対しても提案ができるようになりました。2020年度からガラッと目標の持ち方を変えて今に至っていて、目標の持ち方は意外と重要だったなあという気がします。
徳永さんのQuotes
社員が大切にしている言葉を紹介する連載企画「Quotes」。
板長の父が教えてくれた繁盛する店の秘訣
■企画推進力、巻き込み力で目標全て達成して、MVP受賞!
―それが結果的にMVP受賞にもつながったわけですね。今回のMVPでは、グループの中間目標、最終目標をすべて達成し、殊に他部署との連携を強化されたことも大きな評価ポイントになっています。
メディア企画グループは他グループとの連携が切り離せないという大前提がありますが、広告枠調整や、「All About NEWS」の単価改善など、メディアビジネス部として同じ目標を達成するために何ができるかという施策を上期に約100件立てました。
―100件ですか! 具体的にわかりやすい事例がありましたら紹介してください。
そうですね。昨年MVPを受賞された上口さんのいる「All About NEWS」チームが色々工夫して爆発的にPVが伸びました。ところが記事のあるジャンルが、特定のニュースサイト経由で流入するものが多いことに気づきました。私たちの分析ではこちらからの流入は回遊率が低いので換金率があまり良いとはいえませんでした。たとえば編集部が記事を100本作っても、違うカテゴリーの半分くらいのお金にしかならないのはとてももったいない。そのことをレポートにまとめてチームに状況を伝え、そのジャンルを減らし、その分ほかのジャンルを増やせないかという提案をしました。編集部も協力してくれて、上期は「All About NEWS」チームと様々な施策を一緒に頑張りました。
また、特定のサービスにほとんど記事が取り上げられないということもありました。PVの規模的に考えてもこれはおかしいと、開発部と諦めずに確認していたところ、設定において一部の値が変換サーバからうまくシグナルが送られていなかったということがわかりました。修正したところ、今まで「All About NEWS」チームと作っていた記事がすごく相性が良く、一気に記事が取り上げられるようになりました。
また、特定のサービスにほとんど記事が取り上げられないということもありました。PVの規模的に考えてもこれはおかしいと、開発部と諦めずに確認していたところ、設定において一部の値が変換サーバからうまくシグナルが送られていなかったということがわかりました。修正したところ、今まで「All About NEWS」チームと作っていた記事がすごく相性が良く、一気に記事が取り上げられるようになりました。
―今の時代ってそういうちょっとした小さなボタン1つで結果がガラっと変わってしまうことがありますよね。
気づいてくれたのは開発部の方です。違うチームと交渉していくのはまだ若手である私にとってプレッシャーも感じますし、エネルギーを使うことなので正直「しんどい」と思うこともありましたが、よい結果が出てよかったです。その評価がたまたま私のMVPに繋がっただけだと思っています。
―お話を伺っていると日比谷さんが調査し、数字に基づきアイデアを出しつつどんどん周りを巻き込み、それいいね、やろうと言ってくれる周りの人がいてとてもいい雰囲気ですよね。そこはオールアバウトらしいパワーを感じます。施策100件を進める上で“きつい”と感じたことはどんなことだったでしょうか。
施策を提案するにはふんわりしたものは持っていけない。かつ私は記事を書くわけでも開発やコーディングができるわけでもないのに「ここが違うのでは」とか「こうしたほうがいいのでは」と言うのはなかなか胃が痛くなります。NEWSチームもみんな優しいんですけれど、定例ミーティングではいつも勝手に緊張していましたね(笑)。
―「お金に対する執着力がスゴイ!」という評価もありました。
それはもう、編集部のみなさんが一生懸命書いた記事の一本一本を少しでも高く評価してほしい、最大限収益化したいという気持ちの表れですね。それが私たちメディア企画部の仕事だと思っています!
プログラマティック広告の収益って、ほっといても少しは生まれるものなんです。純広告を掲載してもらえるのもオールアバウトのメディアの力が強いからです。でもそれってなぜかと言えば、編集の方たちが汗水たらして書いた記事があり、昔から積み重ねてきた記事がたくさんあり、営業チームがクライアントや代理店と関係性をひとつずつ築いてきたからですよね。そういう背景がなければ今の数字はないと思うと、今度はそれを最大化していくのは私たちの仕事だなと思い、結果数字には細かくなっています。
プログラマティック広告の収益って、ほっといても少しは生まれるものなんです。純広告を掲載してもらえるのもオールアバウトのメディアの力が強いからです。でもそれってなぜかと言えば、編集の方たちが汗水たらして書いた記事があり、昔から積み重ねてきた記事がたくさんあり、営業チームがクライアントや代理店と関係性をひとつずつ築いてきたからですよね。そういう背景がなければ今の数字はないと思うと、今度はそれを最大化していくのは私たちの仕事だなと思い、結果数字には細かくなっています。
■後輩誕生。教わる側から教える側へ、そしてチームに!
―チームに後輩も入り、教わる立場から教える立場になってみていかがですか?
すごく難しいです。長年いちばん年下だったので、2021年と2022年は結構悩みました。コロナ禍で、コミュニケーションが難しかったこともありましたし。
―工夫した点はありますか。
「こう思う」とか「こうやる」と後輩が言って来た時に「なぜそう決めたのか」を聞くようにしています。それがもし間違っていたとしても頭ごなしに結論を否定せず、その結論に至った理由を聞いて「どこが良くてどこが悪かったか」を伝えるように心がけています。それは、これまで先輩や上司が私にそう接してきてくれて、結果を責められたことが一度もなかったからです。でも私は結構おしゃべりだし、自分でやっちゃうタイプなので、もっと耳を傾ける能力を高めつつ、自分がやりすぎないようにしていきたいなと思っています。
―メディアビジネス部のジェネラルマネジャーであり、現メディア企画グループでマネジャーを兼務する徳永さんからは「日比谷さんにならメディア企画グループのマネジャーの座を譲ってもよい」と聞いています。
まだまだだと思っています。でも、後輩が入った1年目は、どう接したらいいのかと悩んでいたのが、この1年の時間をかけてチーム感ができてきてすごく楽しいなと言う感覚になってきたので、マネジャーも頑張ればできるのかな……。まだ自信がないですが、去年よりは少し自分の成長も感じていますし、チームをもっと盛り上げていきたいと思います。
■「All About」もっと行ける!
―チームの将来、またもっと先のビジョンについてお聞かせください。
今後はもっとメディアの力をあげていきたいですね。メディア「All About」もっと行ける! もっと成長できる! という想いがずっとあります。ユーザの目障りにならない程度で、事業として成り立っていく絶妙な広告ラインはどこなのかは、ずっと考えていきたいですが、これからは広告の観点だけではなく、あらゆる角度からアドオンしていきたいです。
まずは、去年スタートした「All About」の会員登録を拡充していきたいです。登録いただいた方は、いわば「All About」の“ファン”ですから、今までの「All About」になかったもの、たとえばイベントの開催など新しいことに挑戦してみたいと考えています。
まずは、去年スタートした「All About」の会員登録を拡充していきたいです。登録いただいた方は、いわば「All About」の“ファン”ですから、今までの「All About」になかったもの、たとえばイベントの開催など新しいことに挑戦してみたいと考えています。
―ありがとうございました。これからもますますご活躍ください!
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