—MBA取得に向けて社会人大学院に通われているそうですが、多忙な日々の中で進学を決意された理由は何でしたか?
理由は3つあります。1つめは、自分のこれまで経験してきたことを整理して体系立てて学び直し、弱いところを引き上げることで、キャリアの実現に近づけると思ったからです。2つめは、経営の基礎という先人の知恵を学ぶことによって、将来ビジネスにおいて起こり得る不確定要素をヘッジして、会社に貢献したいから。そして3つめは、事業部門での経験と全社統括の経験を合わせ持った新卒1期生として、後輩のロールモデルになりたいと考えたからですね。
—最後に、メッセージをお願いします。
江幡さんがよく口にする「自立」というキーワードには、就活当時から強い影響を受けており、オールアバウトで約12年間の経験を積む中で、社会人としての自分のDNAにも深く刻み込まれていると思います。
会社を船に例えると、「どこに行くのか分からないけど、とりあえず大きな船に乗っていれば安心」という時代ではありません。沈没することもあれば、行き先を間違えることもあります。あくまで船は目的ではなく手段。行き先を「自分」で決めて、そこにたどり着く・近づくために、数ある船の中から、最も自分の行きたい方向に進む船を探し、乗り込むものだと思うのです。
自分なりの「行き先」と会社の「行き先」が違うと感じたら、どこか経由地で船を乗り換えるという選択肢を、必ず考える。あるいは、不幸なことに乗っている船が沈没しそうになったら、生き残るためには、自らゴムボートを漕ぐスキルや意志が必要になるはずです。
社員と会社が依存し合うのではなく、それぞれの行き先へたどり着くために、“お互いを選び合う”関係性を築くことが、社員にとっても、会社にとっても、健全な緊張感を保った「自立」した状態と言えるのではないでしょうか。
会社を船に例えると、「どこに行くのか分からないけど、とりあえず大きな船に乗っていれば安心」という時代ではありません。沈没することもあれば、行き先を間違えることもあります。あくまで船は目的ではなく手段。行き先を「自分」で決めて、そこにたどり着く・近づくために、数ある船の中から、最も自分の行きたい方向に進む船を探し、乗り込むものだと思うのです。
自分なりの「行き先」と会社の「行き先」が違うと感じたら、どこか経由地で船を乗り換えるという選択肢を、必ず考える。あるいは、不幸なことに乗っている船が沈没しそうになったら、生き残るためには、自らゴムボートを漕ぐスキルや意志が必要になるはずです。
社員と会社が依存し合うのではなく、それぞれの行き先へたどり着くために、“お互いを選び合う”関係性を築くことが、社員にとっても、会社にとっても、健全な緊張感を保った「自立」した状態と言えるのではないでしょうか。
(取材・文 野本 纏花)
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