■SREのGCP標準化で大きな変化を創出
ーSREグループでの「踏み込む」事例をもう少し詳しく教えてください。
SREグループでは、インフラの構築と品質改善をこの2年間ずっとやっています。具体的にいうとGoogle Cloud のインフラを使って作業しているのですが。以前のGoogle Cloudはインターネットのブラウザ上でポチポチとボタンを押して構築していたんです。ただそのやり方だと誤って削除してしまったり、作業する人が替わると設定が微妙にずれてきてしまうので、世の中のインフラエンジニアの中でよいとされている、コードでの管理に2年かけて移し替えました。コードで管理することで、気を抜いたときに変な設定を入れてしまったり、削除してしまうことを権限でできないようにし、指定の場所にコードを置いたときに自動的にインフラが構築される仕組みを作りました。
ーそれは今までどなたもやっていなかったけれども、石井さんが「踏み込んだ」ということですね。
そういうことをやったほうがいいという考えを上司も持っていたので、提案に対してすぐにいいねと言ってもらえました。
開発コードを書くというのは今までやっていたからできたことですし、入社したてだったこともあり今までのやり方にとらわれずに、一歩踏み出すことができました。これは、甘粕さんから評価していただいた「将来のすぐれたサービス価値の提供への踏み込み」にもつながる話かなと思っています。
開発コードを書くというのは今までやっていたからできたことですし、入社したてだったこともあり今までのやり方にとらわれずに、一歩踏み出すことができました。これは、甘粕さんから評価していただいた「将来のすぐれたサービス価値の提供への踏み込み」にもつながる話かなと思っています。
ー開発部メンバーで構成されている「All Aboutリアーキチーム」へも参加しているとお聞きしました。こちらについても教えてください。
メディア「All About」を、これからも長く続く事業とするため、リアーキテクチャを進めているチームを「All Aboutリアーキチーム(以下 リアーキチーム)」と呼んでいます。基本的に今までのSREの動き方というのは、インフラ系のタスクが発生すると開発部所属のリアーキチームからこれをお願いしますと連絡があり、依頼されたことを実施し、完了しましたと報告するという一連の流れでした。開発のプログラムの中を知らなくてもインフラを作ることはできますから。
でもプログラムの中身を知っていれば「こういうプログラムだったらこういう作りをしなくちゃいけない」とか、「こういう事前準備をしておいた方がより安全なリリースができる」という提案ができます。
これまでSREではやってこれていなかったことですが、今はリアーキチームのメンバーと毎日話し、一緒に仕事をするようになりました。私はSREの所属ですが、リアーキに70%、 SREに30%の割合で従事しており、実質リアーキチームの一員となっています。
リアーキは、オールアバウトの技術組織にとって重要度が高く、時間をかけて進めるべきプロジェクトです。所属する部署をまたいででも、これまで積んできたエンジニアの経験を活かして必ず成功させたかったので「ぜひ参加させてほしい」と上司にお願いをして、無事に認められました。
でもプログラムの中身を知っていれば「こういうプログラムだったらこういう作りをしなくちゃいけない」とか、「こういう事前準備をしておいた方がより安全なリリースができる」という提案ができます。
これまでSREではやってこれていなかったことですが、今はリアーキチームのメンバーと毎日話し、一緒に仕事をするようになりました。私はSREの所属ですが、リアーキに70%、 SREに30%の割合で従事しており、実質リアーキチームの一員となっています。
リアーキは、オールアバウトの技術組織にとって重要度が高く、時間をかけて進めるべきプロジェクトです。所属する部署をまたいででも、これまで積んできたエンジニアの経験を活かして必ず成功させたかったので「ぜひ参加させてほしい」と上司にお願いをして、無事に認められました。
ーそういうところが、オールアバウトは柔軟ですよね。会社の成長と未来をカタチにとらわれず良くしていこうという意思が感じられます。石井さんはどのようなモチベーションで行動を起こしているのでしょうか?
何か改善して周囲からありがたがられるとか、あれよかったよねと言ってもらえて達成感を感じるのが嬉しかったというところに根付いているような気がします。それをまたもっと大きなスケールでやりたいというのが1番大きいのかなと思います。
■失敗には2種類ある。いい「踏み込み」で、いい失敗を!
ー「Way」には「踏み込む」だけではなく「ときには、明るく踏みはずせ」というメッセージもありますよね。たとえば何かに失敗したけれども、それが次につながったということはありますか?
失敗の経験は大小いろいろありますね(笑)。技術の仕事でいうと、致命的な失敗というのは、そんなにないものなんです。失敗しても、作り直せばいいだけのことではあるので。
ただ失敗には2種類あります。ひとつは「あまり踏み込まなかったときに起こる、踏みこまなかったが故の作りの悪さによる失敗」、もうひとつは「十分に事前調査して検討した結果、選んだものがあとで考えたら良くないほうだったよね」で、このふたつは大きく違うと思っています。
後者の失敗だったらいいと思います。「しょうがない、もう一回やり直そう」と。しかし、なんとなくこれでいいよねで作ってしまったものが悪い結果になると、改めて作り直そうと思った時に指針がないのでとても困るんです。検討もしていないのでまたゼロから始めないといけない。「Way」では失敗してもいいよと言っているけれども、それは後者でなくてはいけないと思っています。
ただ失敗には2種類あります。ひとつは「あまり踏み込まなかったときに起こる、踏みこまなかったが故の作りの悪さによる失敗」、もうひとつは「十分に事前調査して検討した結果、選んだものがあとで考えたら良くないほうだったよね」で、このふたつは大きく違うと思っています。
後者の失敗だったらいいと思います。「しょうがない、もう一回やり直そう」と。しかし、なんとなくこれでいいよねで作ってしまったものが悪い結果になると、改めて作り直そうと思った時に指針がないのでとても困るんです。検討もしていないのでまたゼロから始めないといけない。「Way」では失敗してもいいよと言っているけれども、それは後者でなくてはいけないと思っています。
ー「Way」が始まり、社内の雰囲気をどう感じていますか?
本当に変わったかと言われると、正直なところ「まだ」なのかなと思いますが、「Way」があることによって「挑戦しよう」という機運は盛り上がりはじめています。社歴の浅さや若手だからという理由で若手エンジニアたちがまだ踏み込めていないなら、その人たちが踏み込みやすいように、チームの雰囲気を変えていかなければいけないと思っています。
ー今後やりたいことは?
SREと他の部署のエンジニア間でもう少し交流が必要かなと思っています。他社のエンジニアとの勉強会があってもいいですし、エンジニアの枠を超えてビジネスサイドの方たちとの交流もあったらいいですね。SREとしては、品質改善としてもっとビジネス領域を理解したほうがいいと感じているので、部署を超えてオールアバウトの全体的な話をしていきたいと考えているところです。
システム部 SREグループの打ち合わせの様子
■普段から日常をよくすることを考える習慣づけでよい「踏み込み」を
ー石井さんにとって「踏み込む」とはどんな意味を持っていますか?
日常、仕事をする中で意識すべきことです。特に定型的になりがちな業務でも、踏み込むことによって良くしていけることはたくさんあると思うんです。これまでも、踏み込んだ結果、よかったことがたくさんあります。
そういうことって何が違うかというと、今やっている仕事がもっと良くできるかどうか、常日頃から考えているかどうかの差だと思うので、普段から考える意識を持つことが「踏み込む」につながると感じています。
そういうことって何が違うかというと、今やっている仕事がもっと良くできるかどうか、常日頃から考えているかどうかの差だと思うので、普段から考える意識を持つことが「踏み込む」につながると感じています。
ーこれからも「いい踏み込み」をたくさん期待しています。ありがとうございました!
「受賞者と推薦者全員で行けるお食事権」で楽しくランチ
石井さん(左)と甘粕さん(右)
石井さんの所属するシステム部の紹介はこちら
<部署紹介 vol.3>システム部
オールアバウトに関わる様々な“ヒト”のほか、部署にもフォーカスし、その内情を分かりやすくご紹介する本コーナー。第3弾はシステム部です。
石井さんの参加するリアーキプロジェクトチームの所属する開発部の紹介はこちら
<部署紹介 Vol.19>開発部
オールアバウトに関わる様々な“ヒト”のほか、部署にもフォーカスし、その内情を分かりやすくご紹介する本コーナー。第19弾はオールアバウトの心臓部である開発部をご紹介します。
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