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新入社員を”斜め上から”多方面でサポートする「ななメンター」とは?

オールアバウトでは2018年10月より、新たな人事施策として「ななメンター」なるものを開始しました。利害関係のない「斜め上の先輩」を「メンター」に据える同施策について、企画を推進した人事部の岡部さんはじめ、実際に「ななメンター」を体験している新入社員とメンターそれぞれに感想を聞いてみました。

こんにちは、広報部の柏原です。
オールアバウトグループでは2018年10月より「ななメンター」と呼ばれる人事施策を新たに開始しました。通常のメンターと何がどう違うのか?そのあたりの導入の背景や、半年間実施してみての手応えを人事部・ジェネラルマネジャーの岡部さんに聞いてみました。

■新卒1年目には業務面以外でのケアも必要

――早速ですが、この施策をはじめようと思った経緯を教えてください。

この「ななメンター」は一言でいうと、『新入社員が悩んだとき、いつでも相談できる関係性を、部署の外、つまり利害関係の少ない斜め上の先輩と作っておこう』という取り組みになります。

入社後の配属時にいわゆるメンターと呼ばれる教育担当の先輩社員は必ず配置されます。業務を遂行する上での相談や悩み事はそのメンターや直属の上司に相談できますが、例えば仕事そのものに対する価値観や人間関係、さらにはプライベートでの悩みなどは、直接の利害関係がある人には相談しにくい場合もあったりします。新卒のうちは誰しも悩んで当然。ただ、それが長期化すると、仕事のパフォーマンスにも悪影響を及ぼします。

利害関係の少ない斜め上の先輩、つまり「ななメンター」が定期的に雑談も含めた面談をすることで、そのアラートをいち早くキャッチしてケアするのと同時に、より早く会社に溶け込めるようにしたい、というのがこの施策の狙いです。

開始時に新卒社員から希望があれば「ななメンター」となる先輩社員を指名してもらいましたが、誰が最適か分からない人には、人事が様々なバランスを鑑みて、「ななメンター」になる人をアサインし、ペアを組ませています。

――具体的に「ななメンター」の人はどんなことをするんですか?

主には月に1度の呑み会と、隔週でランチの場を設定することをお願いしています。そこでの費用は会社負担です。”仕事の話をしてください”など特に人事から会話の内容まで指示はしていません。進め方についても、各「ななメンター」にお任せしています。

――ちなみに新卒1年目に限定しているワケは?

新卒1年目だと、どうしても自身の部署外とのつながりを持ちづらいと思ったからです。弊社では部活動や有志による勉強会なども開催されていますが、やはり1年目は目先の仕事にどうしても追われてしまいますからね。

2年目以降になると、徐々に仕事のペースも掴み、社内で人脈を拡げて相談相手を他部署に探しやすくなる気がしています。とは言え、この施策を開始してから2年目以降の新卒社員からのニーズも高いことが分かりました。ここは今後検討していきます。

――開始から半年が経過し、手応えは感じていますか?

ななメンター・新卒社員、それぞれを集めて、定期的にヒアリングを行っていますが、概ね反応は良好です。新卒社員側から挙がる声の代表的なものとしては、

・部署内での悩みなど直属の上長にどういう風に相談・質問していいか分からない事へのアドバイスをもらえる。
・上司とはまた違った視点での解決策を提示してくれる。
・何気ない世間話含めて色々な話ができることがリフレッシュの時間になっている。


などです。

新卒社員によっては、「すでに教育担当に色々と相談できている状況なので、『ななメンター』はいなくても大丈夫」という意見などもあり、継続については本人とも随時話し合って決めています。

■「ななメンター」を実施した先輩・新卒、双方に聞いてみた

人事としては手応えを感じているとのことですが、実際のところどうなのでしょうか?
何組かに話を聞いてみました。

(1)制作部・磯野さんのケース

どっちが新卒社員の磯野さんなのか一瞬分かりませんが、正解は左側です。磯野さんが「ななメンター」に選んだのは新卒入社7年目のアカウントプランニング部・呉屋さん。ちなみに……呉屋さんと言えば以前、当オウンドメディアで体当たりの企画にも挑戦してくれました。

――磯野さんからみてこの「ななメンター」ってぶっちゃけどうですか?

私にとっては、良い面しかないですね。やっぱり1年目って良くも悪くも同じ部署の先輩や上司との距離が近く、それが故に話せないことや聞きづらいことも結構あって……。

だから、新卒に対してこういう制度は絶対にあったほうがいいと思います。むしろなんで今までやってなかったんですかね(笑)

――例えばどんなことが話しづらいんですか?

僕の場合、そこまで深刻な状況ではないんですが、仕事がパツパツになってしまったときに「ちょっとしんどいです……」だったり、「ミスしても怒らないでください……」といった弱音や愚痴に近いことですね。あとは「先輩の◯◯さん、最近疲れた顔してるけど大丈夫かな?」といった気軽に聞いていいかどうか分からないことなんかも。

愚痴や弱音を吐くことそのものよりも、そういうことを言っても良いんだ、という信頼できる関係性を社内で担保できていることがすごく大事なんだと思います。

――「ななメンター」役の呉屋さんは指名したんですか?

はい、そうです。それまでお話したことはほとんどなかったのですが、以前、全社総会でMVPを受賞していたのをキッカケに興味をもったのと、いつも冷静に仕事をしている印象だったので、”この人だったら自分がこの先つまずきそうなポイントだけじゃなく、その解決方法も知ってそうだな!“とピンとくるものがあって、私から指名しました。

――呉屋さんから何かありがたいアドバイスはもらえました?

入社してすぐの頃は、土日になっても気持ちが仕事モードからなかなか切り替えられず悶々と過ごしてたんですよね。そのことを相談したら、「たくろー(磯野さんのニックネーム)は、良い意味で平日も手を抜きなよ」と言われたのが印象に残ってます。

呉屋さんからすると、会社での僕は気を張り過ぎてるように見えたんでしょうね。そのアドバイスをもらってからは、だいぶリラックスして仕事をできるようになりました。

――という感じでベタ褒めされてますが、呉屋さんは「ななメンター」の立場としてどうですか?

何人かでいく普通の呑み会だと、真面目なキャリアパスとか今後の相談が新卒からはしづらいかもしれないけど、「ななメンター」はそれが前提になってるので、こちらも嫌味なく先輩風を吹かせられるのが良いですよね。

たくろーは自分の頭できちんと考えられるタイプなので、会社のカッコ悪い部分も含めて正直に話していますし、同じ新卒組だからこそ、なんとなく察知できることなんかも私なりにアドバイスしてます。

私自身、ガッツリ相談聞くぞ!って感じでもなく、楽しく呑もうよくらいの感覚で臨んでるので、それも相手にとっては良いのかな、と。

(2)プラットフォーム開発部・小林さんのケース

会社近くの公園で花見に興じる2人。右が新卒のプラットフォーム開発部・小林さん。左が「ななメンター」の事業開発部・木下さん。木下さんも過去にオウンドメディアのこんな企画で大活躍してくれています。

――小林さんも木下さんを指名したんですか?

私はエンジニア職なのですが、正直それ以外の業務のことがさっぱり分からなかったのと、直属の上司である茂木さんから総合職の人ともコミュニケーションをとることの重要性を常々言われていたのもあり、あえてエンジニア以外の部署の先輩を「ななメンター」として人事にお願いしました。

色々と相性などをみて木下さんをアサインされたと思うのですが、人と話すことがそこまで得意ではないので、最初は不安でしたね……。でも、木下さんはエンジニアの専門的な業務内容も含めて、全部受け止めてくれて、しかも適切な回答をしてくれるんですよ。本当に「ななメンター」が木下さんで良かった、とホッとしています。

――以前このオウンドメディアで実施した対談企画でも、木下さんの安定感は抜群でしたが、どんな話をしてくれましたか?

木下さんは、新規事業でエンジニアと一緒になってアプリなども作っていた実績があるので、その時の開発方法だったり、プロダクトを作る上でのUI/UXの磨き込み方など、業務にすぐ活かせる貴重な経験談をたくさん教えてもらってます。あと、お互い大学院卒なので、価値観の部分で共感できることが意外と多くあるのも嬉しかったです!

――一方の木下さんは相手が小林さんと知らされた時はどうでしたか?

僕も最初はエンジニア職の新卒(!)と聞かされて戸惑ったのですが、シーフラ(小林さんのニックネーム)が言うように、過去にエンジニアの方と同じチームで仕事をしていた経験が幸いしたと思います。彼らがどんなカルチャーをもって働いているかを、完璧ではないですが、ある程度実体感として持っていたことで、少しは共有できる部分があったんじゃないかと。多分、人事もそれを分かって僕をアサインしたんじゃないかなぁ、と。

それと、シーフラとのランチや呑みの席での会話を通して、開発の現場感を知れることは、実はすごくプラスになってますね。

■最後に

このように、新卒・先輩それぞれに高評価の「ななメンター」。
ちなみに、この記事を書いている私も「ななメンター」のひとりなのですが(笑)、木下さん同様、新卒社員を通じて、その領域(プログラマティック広告)における最新情報を教えてもらったりと、こちらも学ぶべき事や気づきが多いです。

まだ開始して半年足らずですが、今後は複数のペアで合同で呑み会をしたり、はたまたシャッフルをしたりなど、現場の声にあわせて試行錯誤していくようです。

また何か大きな成果や動きがあれば、こちらのオウンドメディアレポートしたいと思います。
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