防災教育へとつなぐ
さて、和田さんの活動は、将来的にどんな展開が予想されるだろうか。
和田さんは、自然災害の多い日本では、小学校のうちからもっと防災教育がなされるべきだと感じている。
現在和田さんがコーディネートしている小学生対象のイベントでは、水を節約しながら調理をさせ、自分で作ったダンボールベットで寝るなど、日常とは違うことを経験させる。子どもたちは大いに楽しみながら「不便を経験する」という。
「他にも、防災教育として行われているDIG(災害時想定図上訓練)を進化させたフィールドワーク検定と呼ぶアウトドアの知識を加えた防災訓練を各地で行っています。小さなお子さんから高齢の方まで、参加者が今まで見過ごしていた地域の自然環境を見直すことで、地元への理解を深め、楽しみながら被災リスクを下げることが可能になります」
「自然の恵みを享受しつつ、その環境を深く理解することで、命を落とすリスクを下げる」。
それは言ってみれば「当たり前のこと」だ。その「当たり前のこと」を忘れたときに、災害はいつの間にか背後に忍び寄っているのかもしれない。
和田さんは、自然災害の多い日本では、小学校のうちからもっと防災教育がなされるべきだと感じている。
現在和田さんがコーディネートしている小学生対象のイベントでは、水を節約しながら調理をさせ、自分で作ったダンボールベットで寝るなど、日常とは違うことを経験させる。子どもたちは大いに楽しみながら「不便を経験する」という。
「他にも、防災教育として行われているDIG(災害時想定図上訓練)を進化させたフィールドワーク検定と呼ぶアウトドアの知識を加えた防災訓練を各地で行っています。小さなお子さんから高齢の方まで、参加者が今まで見過ごしていた地域の自然環境を見直すことで、地元への理解を深め、楽しみながら被災リスクを下げることが可能になります」
「自然の恵みを享受しつつ、その環境を深く理解することで、命を落とすリスクを下げる」。
それは言ってみれば「当たり前のこと」だ。その「当たり前のこと」を忘れたときに、災害はいつの間にか背後に忍び寄っているのかもしれない。
文/宗像陽子 写真/平林直己
※本記事の内容は取材時点(2014年9月)の情報です。
※本記事の内容は取材時点(2014年9月)の情報です。
集中豪雨の被害が発生する危険な場所の見分け方 [防災] All About
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3年目を迎える東日本大震災、被災地の今 [防災] All About
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阪神・淡路大震災に学ぶ、直下型地震への備え [防災] All About
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